3 過去編(1)
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扉を閉めた時
「ゼロス?!帰ったんじゃ…」
そこには帰ったはずのゼロスが家の壁に寄りかかり、レナスを待っていた
「…ごめん。盗み聞きするつもりじゃなかったんだ…レナスが心配で⋯……」
「
「 ぼ、僕は!レナスに
ゼロスの思いがけない言葉に目を見開き驚く…
「レナスさ、家にあんまり帰りたくなさそうだったから…レナスさえよかったらうちに住んじゃえばいいよ!」
「ダ、ダメだよ。ゼロスのご両親に迷惑かけちゃう…」
「大丈夫!母上達は僕が説得する!ね、レナス行こう」
そう言って、ゼロスはレナスの手を引っ張って走り出した
走ってる最中、ゼロスは辛そうに顔を歪めながらレナスに言う
「僕知ってるんだ!レナスが家で叩かれたり、罵られたりしてるの!それで悲しくて泣いてるレナスも…」
「ゼロス…」
「レナスが隠したがってたから何も言わなかった⋯⋯⋯けど⋯もう、知らんぷりなんてしたくない!!帰りたくないなら、ずっとうちにいたらいいよ」
ゼロスは走る足を止め、くるりとレナスの方を向いて手を強く握った
「遠回しにレナスに聞いても、辛そうにするから話題にできなかった⋯でも⋯もう無理だよ」
そう言いながらゼロスはポケットに手を入れ、取り出した物をレナスの手の中に握らせた
それは小さなシルバーの鉱物だった
「なぁに?これ宝石?…」
「うん。すごく小さいけどダイヤだよ。父上と鉱山に行った時、僕見つけたんだ」
レナスに渡したのは、小さなダイヤモンド
「わぁ~綺麗。ありがとうゼロス」
レナスが笑い、それは太陽みたいに温かくてゼロスの好きな笑顔だった
「もっと僕が大きくなったらレナスにこれよりも大きなダイヤをあげる。そしたらレナスは結婚してくれる?」
「うん!勿論だよ!嬉しい」