⋯今日は心底嫌な夢を見た…



もう15年も前




まだなにも知らない無垢な子供の時、あの人達の愛情が欲しくて泣いて縋った事があった



けれど⋯そんなあたしにあの人達は⋯ただ一言



穢らわしい⋯



その一言で一蹴された



あの時のあたしはただ泣くだけの無力な子供だった



声を発するな、と言われて声を押し殺して泣いたりもした



どうしても嗚咽が我慢できない時は必死に自分の腕を噛んで我慢もした…



でもそんな辛い時に⋯差し伸べてくれる手があったから⋯



あたしはまた前を向いて歩いていけたんだ、と今でも思う



久々に見た夢のせいで余計なことまで思い出してしまった



こんな日は誰にも会わないに限る



あたしは枕元にあったお酒を瓶ごと呷り、再び目を閉じ、深い深い闇の中に落ちる