2 禁断
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ガサガサ
また茂みをかき分ける音が聞こえてくるが、レナスは気にすることなく、歌い続けた
その人物は草が生茂る地面に寝転んでからゆっくりと目をつぶった
レナスは一瞥しただけ
ここ、泉は貧民街を通ってさらに奥深く木々を分け、茂みを分けてこなければ来ることは不可能な場所
それなのに好き好んでくるのはレナスの知る限り1人だけ
その事をレナスは知っていた為、一瞥しただけで歌い続ける
~♪
しばらくして歌を止めると、泉の中を歩きながら今まで寝転んでいた人物に話しかけた
「よく抜け出せたね…」
「あぁ、時間も時間だしな。家が煩いっしょ~」
「確かに⋯溺愛されてるしね~。でも婚約者であるゼロスと一緒なんだもの。文句なんて言わないでしょ?」
泉から上がるとレナスはゼロスの横に腰かけ、両膝を手で抱え込んだ
「まぁ~、そうかもしんねぇけどぉ………………
俺は⋯早くここに来たかったわけよ⋯」
いつもより低い声…
あぁ、また溺れていく…
彼の声に
彼の体温に…
全てに…