告白
・
本心を見せず上辺だけ取り繕うことにかけては筋金入りのキラが、どうしようもなくなって俯いた瞬間、それは起きた。
強い腕に強引に引き寄せられたのだ。
「あ!」
咄嗟に身を引こうとしたが許されず、抱き込まれてアスランの息を耳に感じる。
「好きだ、キラ」
耳に直接吹き込まれた声は熱っぽく、僅かに擦れていた。ただでさえ男らしい艶のある声なのに、そんな風に囁かれてはひと堪りもなかった。
背中をゾクリと説明のつかない感覚が駆け上り、教えられた快楽に肌が粟立つ。アスランの腕の中だったから事無きを得たが、足の力が抜けて、カクリと膝から崩れ落ちそうだった。
立っているのも難しいのに、まるで一気に追い詰めようとするかのように、アスランは容赦なく続けた。
「愛してる。キラ、お前以外に考えられない」
熱く掻き口説かれて、全ての鎧を剥ぎ取られて行くのを感じた。
もう、駄目だと思う。
自分は捕まってしまったのだ。
これ以上虚勢を張り続けられない。
こんな時が来るなんて。
アスランの唇が頬へと移り、やがて額、それから鼻先へと移動する。全身が甘い蜜になって溶けていくのではないかと思った。
「僕、信じてもいいの?きみに愛されてるって思っても…いい?」
「ああ」
「ほんとに?」
「他の誰に何を言われようと、俺の言葉だけを信じてくれるか?」
「信じるよ!信じるから!」
「なら、俺の全てはお前のものだ」
「アスラ‥んっ・んんーっ!」
名を呼ぶと同時にとうとう唇へと落ちてきたアスランの口づけは、やがて角度を変えた貪るような激しいものへと変わった。最初こそ反射的に身体を引きかけたキラだったが、がっちり捕えられて身動き出来ないのを悟ると、抗うことなくそれに応えた。侵入して来た舌に舌を絡める、深い深いキス。
逃れることは叶わない。吐息さえも。
それは、お互い想い合っていながらも擦れ違っていた時間を取り戻すかのような、長く甘い口づけだった。
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本心を見せず上辺だけ取り繕うことにかけては筋金入りのキラが、どうしようもなくなって俯いた瞬間、それは起きた。
強い腕に強引に引き寄せられたのだ。
「あ!」
咄嗟に身を引こうとしたが許されず、抱き込まれてアスランの息を耳に感じる。
「好きだ、キラ」
耳に直接吹き込まれた声は熱っぽく、僅かに擦れていた。ただでさえ男らしい艶のある声なのに、そんな風に囁かれてはひと堪りもなかった。
背中をゾクリと説明のつかない感覚が駆け上り、教えられた快楽に肌が粟立つ。アスランの腕の中だったから事無きを得たが、足の力が抜けて、カクリと膝から崩れ落ちそうだった。
立っているのも難しいのに、まるで一気に追い詰めようとするかのように、アスランは容赦なく続けた。
「愛してる。キラ、お前以外に考えられない」
熱く掻き口説かれて、全ての鎧を剥ぎ取られて行くのを感じた。
もう、駄目だと思う。
自分は捕まってしまったのだ。
これ以上虚勢を張り続けられない。
こんな時が来るなんて。
アスランの唇が頬へと移り、やがて額、それから鼻先へと移動する。全身が甘い蜜になって溶けていくのではないかと思った。
「僕、信じてもいいの?きみに愛されてるって思っても…いい?」
「ああ」
「ほんとに?」
「他の誰に何を言われようと、俺の言葉だけを信じてくれるか?」
「信じるよ!信じるから!」
「なら、俺の全てはお前のものだ」
「アスラ‥んっ・んんーっ!」
名を呼ぶと同時にとうとう唇へと落ちてきたアスランの口づけは、やがて角度を変えた貪るような激しいものへと変わった。最初こそ反射的に身体を引きかけたキラだったが、がっちり捕えられて身動き出来ないのを悟ると、抗うことなくそれに応えた。侵入して来た舌に舌を絡める、深い深いキス。
逃れることは叶わない。吐息さえも。
それは、お互い想い合っていながらも擦れ違っていた時間を取り戻すかのような、長く甘い口づけだった。
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