告白




大体この男はそんなことを訊いてどうするというのだ。キラが何をどう思ってようとどうでもいいことじゃないのか?


「…ほんとは僕も分かってるよ。きみはカガリが好きになれなかったから僕で手を打とうとしただけだって。腐っても僕はアスハ家の血縁だもんね。でも所詮僕に求めるのはその部分だけなんでしょ?コソコソ女の人と会ったりするくらいだし。だったら僕がどう思ったかなんて、きみにとっては取るに足らないことじゃないの?」
苛立ちはそのまま目の前の人物に向かった。名前も知らない女のことを引き合いに出したり、刺だらけの言葉が、届かない想いによるただの八つ当たりだと思ったが、急には収まりそうもない。それどころかコントロールを失った感情のボルテージは上昇の一途を辿った。
「なんだよ、もう!僕の中に土足で上がり込んで好き勝手に踏み荒らしておいて!」

アスランは何も言わない。ただ黙ってキラの言葉を聞いていた。
それが更に怒りを煽る。


「きみなんか大っ嫌い!!」




「俺はお前を愛してるけどな」




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