興味




「ここ、か?」

「や!やだっ!!そこ、やめて!!」
低い呟きを聞いた直後、中から指で何度も押し上げるように擦られて、キラはさっきの衝撃が強過ぎる快楽だと思い知らされることになった。否応なしに身体中の熱を上げられ、理性がドロドロに溶かされていく。そんな自分が嫌で恥ずかしくて、ただただ制止を求めるのが精一杯だった。
一方のアスランは自分の下であられもなく喘ぐキラに、増々狂暴な衝動を強められていく。実際我慢出来ずにキラの首筋に齧りつき、思う様吸い上げ、逸る体を紛らわせないと保たないほどだった。

早く、一刻も早くこの熱く潤んだ場所に突き挿れたい。快楽を貪り、ぶちまけてしまいたかった。




多分キラの想像している以上に、アスランの経験は豊富だった。だがこんな高まりを、かつて抱いてきたどの女からも与えられたことはない。
自らの剥き出しの欲に曝され、怖れているのは、ひょっとしたらアスランの方かもしれなかった。



「あ!」
ぐちゅりと卑猥な音を立てて指が引き抜かれ、安堵しかけたキラだったが、続けざまにあてがわれた熱く堅いものに一瞬理性を取り戻す。
「―――力、抜いてろ」
そう言われても、既に身体は力の入れ方すら忘れてしまったかのように弛緩したままだ。キラの身体をそんな風にした張本人のアスランにそれが伝わらないわけがなく、喘ぐ胸が息を吐いたタイミングを見計らって、侵入を開始した。

「ひ――」
指などとは比べものにもならなかった。アスランの灼熱のそれは、キラを身体の内側から焼き尽くそうとしているかのようだ。それでも充分な時間をかけて解されていたキラのそこは、柔らかくアスランを飲み込んでいく。
(うそ…)
それが自分でも信じられなかった。
先ほど導かれて触れたアスランの、想像以上だった質量を思い出す。
(あんな大きなのが…僕の中に?)
再び拓かれていく気持ち悪さはぶり返したが、少しの痛みも感じることなく受け入れられるなんて有り得なかった。


「全部…挿っ・た」




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