興味




やがて動いたアスランが、再びキラの膝を立たせ、開かせても、もう抗う様子はなかった。

「――あっ!」
握り込んだものを上下に擦ると、先端から雫が溢れ出る。素直な反応が可愛くて、それをさせているのが自分であることが嬉しくて、アスランは首筋を舐めあげながら囁いた。
「気持ち、いいか?」
「ば・かっ!なに言っ‥」
「だってキラの、もうこんなだぞ?」
「やぁっ!!」
もっと激しく擦りたてられて、キラは少しでも快感を紛らわせようと頭を左右に振った。無意識にアスランの肩を引き離そうと腕を突っ張る。だが胸の飾りを含まれながら、下肢の先端を親指で突かれて、キラはとうとうガクガクと身体を震わせ始めた。
「イきそうか?」
「や、ちがっ!」
「なにが違うんだ。もう、一度イっとかないと、逆に辛いだろう、これじゃ」

「え―――っ!?あ!ああっ!!」

言うが早いか、アスランの手が更にスピードを上げる。体内を駆け巡る熱は解放する場所を求めて、益々キラを苛んだ。
経験値がゼロに等しいことに加えて、暴いてみれば感度も極上だったキラは、ひとたまりもなかった。


「っ!ああぁーーっ!!」



あえかな絶叫と共に、アスランの手に迸らせたキラは、身体中で大きく喘ぎながらも、すぐに潤んだ瞳でアスランを見上げてきた。
「……し‥」
「ん?」
「ぼ・く‥ばっか、悔し…」
途切れ途切れではあったが、いかにもキラらしいと逆に感心する。こんなに無防備な肢体を晒しながら、まだ強気の姿勢を崩さない。
完全に屈することはない姿が、アスランの中に僅かに残っていた迷いを捨てさせた。
「心配するな」
「……?」
イったばかりで敏感になっていると知っていて、アスランはわざとキラの耳元に吐息と共に吹き込んだ。

「すぐに俺もお前の中でイかせてもらうから」
「な――」

同時に奥の窄まりにアスランの指先を感じた。知識がないほど初心でもないキラだが、初めての感覚に反射的に身体を竦ませた。




21/32ページ
スキ