生徒会副会長
並盛中学生徒委員会
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
並盛病院に会長のお見舞いに行ったら、受付で「ああ、並盛中の」と言われた。今年並中生がめちゃくちゃ入院してるからなぁ。
「かいちょー」
「ああ…佐崎か。見舞いに来てくれたのか。わざわざすまんな」
思ったより重症じゃん。吊るされた足を見てドン引きした。持ってきた眼鏡を手渡したら会長はそのままかけた。あんまりものが見えなくてちょうど困ってたそうだ。
「ヒバリさんは怒ってなかったか?」
「雲雀?今日会ってないから知んないけど」
「そうか、実はな…」
昨日転入生に粛清委員会の活動拠点に応接室を使用するから許可をよこせと言われた。会長は当然、要求を拒否した。応接室は雲雀のものだからだ。そうすると転入生は実力行使に出た。特に強いわけでもない会長は成すすべもなく、入院しなければいけない程の怪我を負った。最後まで抵抗した為の重症だそうだ。あんた会長の鏡だよ。
「結局力づくで血判を押されてしまったがな」
「いや、しょうがないっしょ。ていうか転入生、雲雀よりやばいやつじゃない?」
「ああ、そうだな。ちなみに武器は鉄扇だ。気をつけろ」
「うん。会長の雲雀への忠誠は私が伝えとくよ」
「ああ頼む。あとな、俺が持っている仕事だが…」
「はぁ〜…」
会長が持ってた仕事思ったよりいっぱいあるし、他の委員会の委員長の病室にも行ってみたらみんな仕事が雲雀が仕事終わってねぇ雲雀に怒られる、と。転入生にボコボコにされたことより雲雀に怯えているやつの方が多かった。仕方ない。明日応接室に行こう。
翌日
「草壁ー」
「佐崎か、どうした」
「雲雀いる?」
「委員長なら応接室にいらっしゃるぞ」
「おっけ、ありがと」
応接室に向かい雲雀に会長の勇気ある行動と各委員長たちの要望を伝えた。雲雀は会長の話の時だけ満更でもなさそうな顔をした。会長の忠臣っぷりは草壁並だ。喧嘩は弱いけども。
「というわけで各委員長が持ってる仕事の期限を伸ばしてあげて欲しいんだけど」
「なんで君がその話持ってくるわけ?生徒委員会のは許可してもいいけど、他の委員会は各自で来ないと許可できないよ」
「みんなあんたが怖いんだよ」
「そんなの知らないよ」
くっそ。規則にうるさくて頭の固いやつだ。
「別に仕事が間に合わないからって咬み殺したりしないよ。正当な理由があればね」
「ああ、そ。副委員長達に伝えとくわ」
「それより君に話がある」
えっ何?
「君さ、購入申請許可出すの早すぎじゃない」
「え?」
「生徒会は購入申請時に備品等を壊さないように圧をかけるためにも時間を掛けて審査するのも仕事なんだよ。生徒会委員長はそうしてたはずだけど。」
まあ、知ってたけど。私は会長と違って風紀委員会の傀儡ではない。
「時間の無駄じゃない?」
「君ね…」
「雲雀、笹川は我が校のホープだよ。希望の星だよ。それに友人として応援したいとは思わないの?」
「誰が友人だって?」
「大親友だって笹川が言ってた」
トンファーが飛んできた。華麗に避けた。ドアにぶち当たって曇りガラスにヒビが入った。私は知らないトンファー投げた雲雀が悪い。
「親友じゃないし、君も信じるなよ」
「笹川は嘘なんかつかない」
「咬み殺そうか」
雲雀がぎろりとこちらを睨む。背後でガラスが落ちて割れる音がした。ひさびさにやりあうハメになるか?だが、私は暇ではない。
「やめとこうよ」
「そうだね、後が面倒だ」
やりあった後に起こるだろうことを思い出したのか、雲雀は息をついた。
私はやれやれ、これだからすぐ暴力に走る男はと思いながらガラスの破片に目を落とす。
「いいよ、ほっといて。片付けさせるから」
草壁に。
うん、やっぱり自分じゃやらないよな。草壁って大変だね!!