生徒会副会長
並盛中学生徒委員会
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「な、なんじゃこりゃ…」
インフルエンザの出席停止期間が開け、1週間ぶりに登校した学校には見慣れぬ旗が取り付けられていた。真っ黒な布にデカデカと粛清の文字。なんだこれ。雲雀が見たら怒るんじゃないか。
周りの生徒もざわついている。私の近くで旗を見ていた男子生徒が声を上げた。
「見ろ屋上!!誰かいる!!」
口あんぐりしすぎてマスクがずれかかったまま屋上を見上げる。雲雀と見たことのない女子生徒がいた。並中の制服じゃないとこを見るとあの女子は昨日から来てる集団転校生だろうな。
転校早々雲雀に喧嘩売るなんて大した勇気である。
彼女はスカートの下から何やら武器を取り出し、雲雀に飛びかかる。ヒールのあるブーツだし、落ちない?ねえ?うわ、パンツ見えた…。
まあ、雲雀が出てきたならなんとかするだろう。
私は雲雀と女子生徒の勝負の行く末を見ることなく昇降口へ向かった。
明日から学校へ行くとメールした生徒会長から返信が来ていないのが気になっていたんだ。後任の選抜や引き継ぎで忙しい時期に1週間も休んだから怒ってるかもしれない。
でも、教室で待っていたのは怒っていてくれた方がまだマシな事実だった。
「え?来てない?」
「来てないっていうか…昨日の放課後救急車で運ばれてった…」
「は?」
「なんか、ボコボコにされてた」
「雲雀か!またあいつか!!」
「ううん、そうじゃなくて…」
生徒会長のクラスの友達に彼の所在を尋ねるとなんとも言いづらそうな顔をして居ないと伝えられた。絶対雲雀の仕業じゃん!生徒会長が何をしたって言うの!?そんな困った顔しなくても素直に喋ってくれていいのに。雲雀にはあんたに聞いたって黙っておくし。
「あのね、」
「佐崎!!」
「あ、おはよ。持田」
「おはよう、会長の話聞いたか?」
「うん、今。雲雀にボコられたんでしょ」
「ちがっ」
「ヒバリじゃねぇ…」
「えっ?」
雲雀じゃないなら誰だって言うんだろう。校内で救急車が必要になるほど人間を殴るのは雲雀だけだ。
「転校生の鈴木アーデルハイトだ」
「え?」
私が休んでいる間に雲雀並にとんでもない転校生が来たらしい。