中学生
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「ふふ。山本くんっておもしろいね」
「そーか?あ、オレん家寿司屋なんだ。よかったら来ねえ?」
「お寿司大好き!行くー!」
え、なにあれ?
山本と転入生が仲良くなってる…。朝ギリギリに登校したら2人と山本が話し込んでいた。それも楽しそうに。オレと獄寺くんはあれからも悩んで挨拶しかできずにいたのに。やっぱ山本ってすごいや。
「部活もまた見にきてくれよな!」
「うん!もちろん」
「じゃあね!」
「またな!」
しまった!今の混ざりに行くところだった。リボーンにどやされる!残念なことにもうすぐHRが始まる。
でも、今日こそは…。
やっぱり上手くいかなかった…。お昼誘おうとしたら双子は女子軍団に囲まれていった。女子軍団にはダメツナが何よ!みたいな目で見られた。いつものことだけど。これは転校生人気が落ち着くまで待つしかないかな。
等と考えていたが、山本のコミュ力とこの後起きる事件によって双子と慎重にいい感じに親しくなろうと言う話は有耶無耶になる事になる。
◇◇◇
「恭弥くん大変」
「どうしたの」
「マイカが呼び出されたの、男の子に」
「場所は?」
「屋上」
転校後初の週末に早速呼び出しか。いつか来るだろうとは思っていたが早かったな。レイラが呼び出された場合は正直放っておいてもいいかなと思うが、マイカは別だ。あしらいも告白を断るのも慣れたレイラと違って、マイカは優しい。相手が強引な男だった場合、大人しくて優しいからと都合のいい返事を引き出そうとするかもしれない。または強引に迫るという可能性もある。SPが付いているから危険はないだろうが、この際双子に手を出そうとする輩には思い知らせておいても良いかもしれないな。
「なんで止めなかったの」
「呼び出しの手紙にクラスと名前までちゃんと書かれてたから。身分を明かしてきたお相手にはきちんとお返事をするのがマイカなの」
「真面目だな」
レイラと一緒に屋上へ向かうと、困った様子のマイカと今まさに告白を断られ追い縋ろうとしている男子生徒がいた。男子生徒は僕を見て青ざめて逃げようとしたがそんなことは許さない。
「君たちは先に帰ってな」
僕はこの男子生徒に話があるから。
◇◇◇
紫雲邸
「結局ボンゴレとはあんまり話せなかったね」
「うん、ちょっと残念」
わたし達はバッグに着替えとお泊まりセットを詰め込みながら転校してからの1週間を振り返っていた。
「あんまり人気がありすぎるのも考えものだよね」
「レイラ女の子からもラブレターもらってたもんね。クラスに馴染めそうなのは良かったけど」
ボンゴレファミリーの10代目候補が恭弥くんの治める並盛に居ると知り、わたし達は転入先を並中に決めた。向こうがわたし達を気にしているのはひしひしと感じている。わたし達もボンゴレと仲良くするのは吝かではない。面白そうだし、とある理由でマフィアとの縁が欲しいのも事実。
「山本くんは話しやすいよね」
「山本くんってボンゴレなのかな」
「うーん、どうなんだろう。仲はいいみたいだよね」
「あ、あとスモーキン・ボム!」
「ちょっとかっこいいよね」
「えーマイカああいうの好きなの?」
「なんかちょっとパパに似てない?」
「そうかなぁ」
よし。準備完了。
ポンとバッグを叩く。
「じゃあ行こっか!」
「うん!」
今日は両親が留守にするので、雲雀邸にお泊りです!