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以下、お礼のSSジェ監です。
(SSは、アズ監、ジェ監、2種ランダム表示)

<熱視線>
熱い視線をいつも感じていた、と言ったら、貴女は驚くでしょうけれど。
そのくらい視線には思いが篭るものなのです。

「…どうかしましたか」
「わっ!ジェイド先輩なんでわかったんですか!?」

後ろから声をかけられる前に僕が振り向いて返事をしたものだから、彼女はものすごく驚いた顔でピョコッと姿勢を正したーーーと言うよりも飛び上がったと言った方が正しいかもしれない。

「おや、お気付きでないんですか」
「え?え?私、何かしてました?」

本当にわからない、不思議で仕方ない、と言った様子で目を見開いて首をかしげる姿は本当に可愛らしい。
スッと手を伸ばして頬を撫でるだけでピクンと震えた愛おしい番。
その瞳にはいつだって僕だけが写っていればいい。

「貴女も、魔法士の素質があるのではないでしょうか?」
「私に?あるわけないじゃないですか!」
「ですが僕は貴女に呼ばれたので振り向いたんですよ」
「へ、」
「貴女のこの、熱い眼差しに」
「!」

ネタを明かすと、ボボっと音がするほどに真っ赤に染まった頬に添えていた手を滑らせて魅惑の唇をなぞる。
『んっ』と小さく上がった声に、僕はいとも簡単にとらわれてしまうと言うのに。
これを魔法と言わずなんと言えばいいのでしょうか。
貴女と出会った当初から、この視線を独り占めしたくてたまらなかったなんて、今思えば最初から恋に落ちていたとしか思えない。

「貴女に囚われるなら本望なので、いつでも見つめてくださいね。すぐに振り向くかは、わかりませんけれど」
「い、意地悪!」
「心地よい視線を味わっていたいこともあるのです」

ふふっと笑いかければ、降参したように向こうからも微笑みが返ってきた。
熱い日差しをも凌駕する眼差しで、いつまでも僕を射抜いていてくださいね。

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