第3章
夢小説設定
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真夜中にふと目が覚める。
枕元にある目覚まし時計に光を灯し、時刻を確認する。
すると午前2時だと時計の針が告げていた。
・・・また妙な時間に起きたな。
寝直すのが面倒だ。と思った瞬間に腹部に妙な違和感を覚えた。
バッと布団をめくると女の子―鈴―が気持ちよさそうに丸くなって寝ていた。
小さな身体をより小さく丸めている。
無防備にも少し開いた唇からは、彼女の吐息が時折聞こえる。
それだけならまだ良かった、が
日吉はとっさに自分の目を疑った。
「・・・は?」
人間の姿・・・には寝る前となんら変わりなかったが、
起きていた時と明らかに違う部位が存在していた。
綺麗な黒髪からピョコンと出た、それはまた艶のある黒い猫の耳。
貸したジャージのズボンが少しズレ落ち、
真っ白い肌からスラリと伸びた柔らかそうな毛並みのしっぽ。
寝ぼけた頭が一気に冴え渡るように
日吉の視界くっきり、はっきりと、鈴の異変を捉えていた。
寝る前はこんなもの、生えていなかったのに・・・。
「ん・・・にゃ」
外気の冷たさに触れ、鈴がもぞもぞと動くと
耳もピクピクと動き、しっぽも先端で弧を描いた。
っと、起きちまうな。
優しくそっと布団をかけ直す。
しかし、どうしたものか
と、日吉は考え込む。
・・・この時間帯になると出る、とかか?
それとも、気が抜けているから出現・・・?
再び眠りに入ろうとする頭を回転させ、
さらに考えようとしたが、
情けないことに、生理的欲求に耐え切れず
日吉はそのままあっさりと寝に入ってしまった。
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