Me who became a king
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----------After
パコンパコンと軽快な音が鳴り響く、
跡部国王陛下が住まうお屋敷で皆が集っていた。
ギャラリーには政治家、資産家、ご令嬢、そして国民が揃って感賞の大喝采。
アフタヌーンティーを嗜みつつ優雅に見学する人なんていない。
みんな彼らの魅せるテニスに夢中。
「まだまだだねっ!」
バシュッと華麗にツイストサーブを決めるリョーマ。
もちろん観客は大騒ぎ。
「フ、そんなもの・・・。風林火陰山雷、動くこと雷霆の如し」
そう言って、リョーマのツイストサーブをいとも簡単に返してしまう真田。
ほぼ直角に曲がるテニスボールを見て“にゃろ~”と悔しそうに言葉を漏らす。
そんな彼らの傍らで誰よりも注目されているコートがあった。
跡部VS手塚
歓声がさらに集うこの場で跡部と手塚は冷静に再会、再戦を楽しんでいた。
何分間も続くラリーに観客は強い感銘を受ける。
飛び散る汗、跳ね上がる鼓動。
跡部はこの感覚を取り戻せたことに感佩する。
二度と忘れてたまるか、と手塚との打ち合う一球一球を心に刻む。
手塚はそんな様子の跡部にフと口元が緩んだ。
「お前がこんなテニスをするとはな、跡部よ」
「アーン?油断してると足元すくわれるぜ」
そう言って跡部が鋭いショットをコーナーに決めると、手塚がミスショットで高くロブを上げる。
ニヤリと跡部が口元に弧を描けば、歓声はさらに盛り上がりを見せる。
“行ったれや、跡部!!”
“もっと飛んでみそ!!”
“お前なら行けるぞ!!”
“ですね!宍戸さん!”
“すげえかっちょいいCー!!”
“下剋上等!”
“王様になってもやるねー、跡部”
“勝つのは・・・跡部さん、です”
かつて共に戦い、共に苦しんだ仲間となら、
俺はやっていける。
俺は限界を先延ばし、どこまでも進化続ける。
それは無限大に。己が力尽きる時まで。
それまでコイツらとの、テニスとの縁が切れることなど絶対にありえねえ。
どこまでも共に。
時には支えたり、支えられたり。
俺様の王国、全員で発展させて行くぜ!!
手塚の上げたロブに跡部は見事な超脚力で飛びつく。
キラキラと汗が舞い、靴から溢れ落ちる砂が見事なアンサンブルを奏でる。
てめえの死角、スケスケだぜ手塚!!
眼力を極限まで高め、絶対的死角を見極める。
そこへ打ち込む俺様の技の十八番・・・。
。。。。 ロンド
破滅への輪舞曲。
「俺様の美技に酔いな!!」
Fin.