第2章
名前変換
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普段の跡部君の態度とその話が合致して妙に納得ができた。
・・・気がする。
「おっ!唐揚げあるじゃん!いっただきーっ!!」
その声で向日君の方に振り向く。
すると、美味しそうにモグモグと唐揚げを食べていた。
「うっ、うまっっ!!」
「あ・・・本当に?良かった・・・。」
唐揚げは初めて作ったから、失敗してたらどうしようかと思った・・・。
「えっ?唐揚げもお前が作ったの?すっげぇぇええ。」
「えへへ・・・ありがと。」
「俺、唐揚げ大好きだぜっ!」
「わぁ!私も大好きなんだぁ。一緒だねっ。」
好みが合うってうれしいよねっ。
作ってみたかいがあったなぁ。
私って向日君と結構相性がいいかもしれない。
「・・・俺様もいただくぜ。」
すっと右の方から箸が伸びてきて、残り1つの唐揚げが跡部君の口の中に入っていく。
・・・王様に私の唐揚げなんて美味しいと思うのかなぁ。
「んっ。なかなかうまいな。」
わぁ!嬉しい。そして、なんかモグモグしてる跡部君、凄く可愛いなぁ。
私もお弁当をパクパクと食べる。
「あ・・・ちょ、俺の食べる分ないやん・・・。」
その跡部君の隣では忍足君が残念そうな顔をしていた。
「あ・・・じゃぁ良かったら今度忍足君にお弁当作ってくるよ?」
そういうとパァァっと顔を明るくし、ほんまに!? と嬉しそうにしていた。
そんな期待されると作りがいがあるなぁ。
みんなが食べ終わったあとにちょうど予鈴のチャイムが鳴る。
クラスの違う向日君と別れ、私たち3人は3-Aに戻った。
クラスに戻る途中、凄い量の女の子に睨まれた。
きっと跡部君たちの傍にいる私が気に食わないんだよね・・・。
でも、せっかく出来た友達なんだしそんなことで怖気づいちゃいけない。
他に仲良く出来る子もリナ以外にはいないし。
反対に、遠くで彼らを見ている彼女たちと違い、自分は傍にいる。
それが凄く嬉しい。
彼らにとって私は、ちゃんと認められた友達なんだ。と思った。
私の心には早くもずっとこんな毎日が続けばいいと思うようになっていた。
毎日が繰り返しで飽き飽きしていた自分が言うのも変な矛盾を感じた。
けど、それぐらいに私の中で彼らの存在は徐々に大きくなっていく。
彼らがいてくれればこれから先、何が起ころうと乗り越えれる気がした。
第2章 END
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