第八章
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結局そのまま
昼食だけでなく、夕食もサボってしまった。
ずっと部屋に閉じこもって
皆に心配かけてしまっただろうか。
部屋を出て、甲板で夜風にあたることにした。
満月が綺麗な夜だった。
月明かりに照らされる中、ひんやりとした海風に優しく頬を撫でられて、癒される。
と、ドアが開き、キラーが出てきた。
「ミドリ。もう具合はいいのか?」
「具合?」
「キッドが寝かしとけって言ってたんだが…具合が悪かったんじゃないのか?」
「あ、あぁ、うん。そうなの。もう大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」
「……キッドと何かあったのか?」
「え?」
先ほどのことを思い出して顔が熱くなる。
まさか、キッドとしてしまった、なんて…
いくらキラーでも言えない。
「べ、別に。何もないよ。」
「例の話はできたか?」
「あ、うん。私の気持ちは全部伝えた。」
「そうか。」
そうだった。
そういえば私、キッドに告白したんだ。
その後の出来事の印象が強すぎて
忘れそうになっていたけど。
「キッドの様子が少し変だったから、そんなことだろうと思った。」
「変だった?」
「ボーッとしてると言うか、いつもの覇気がないと言うか。口数も少なくてな。」
「そう…キッドは?」
「部屋にいる。」
「ありがとう。」
キッドのところへ行って
何を話そうというのだろう。
顔を見たら、また涙が出てしまうかもしれないのに。
考えもまとまらないまま、船長室へと向かった。