第一章
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第一章
ここは
動物もいなければ植物もほとんど生えていない、ただただ見渡しの良い荒野が広がる何もない無人島。
ユースタス・“キャプテン”キッド率いるキッド海賊団がこの島に停泊して3日目の朝。
「ったくよォ!誰が好き好んでこんな何もねェ島にいなくちゃならねェんだよ!」
船の甲板では、船長であるキッドが朝食がわりのパンをかじりながら仲間たちへ八つ当たりしていた。
「だから何度も言ってるが、ログポースは島のログが貯まらないと次の島を指さないんだ。仕方ないだろ。もう少し辛抱しろ。」
隣で冷静に船長をなだめるのは、一味の戦闘員であり、キッドの右腕でもあるキラー。
「わかってるが、暇すぎてログが貯まる前に病んじまいそうだぜ。何か面白ェことでも起きねェかな。」
「こんな島でそんなことあるわけないだろ。」
そこへ、見回りに行っていた船員が戻ってくる。
「お頭ァ!女だ!」
外から聞こえた仲間の声に
キッドとキラーは船から顔を出す。
「女ァ!?」
「向こうの海岸で女が寝てる!拾ってくるか?」
「……いや、俺が行く!」
キッドは脱いでいたコートを肩にかける。
「行くぞ。キラー。いい女なら暇つぶしくらいにはなりそうだ。」
「……どうだかな。」
渋々キラーも後を追い、2人は船を降りて
女を見つけたという場所へ向かった。