第二章 〜ともに〜
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「おれは先に戻ってる。必要なものがあれば買ってこい。ダズ、手伝ってやれ。」
「はい。」
「ありがとうございます。」
食糧の調達をしながら
ダズさんと色々な話をした。
顔は怖いけど、見慣れればそうでもないし
意外と話しやすい人だとわかってきた。
坊主頭にも愛着が湧く。
「あの…お2人は海賊なんですよね?」
「あァそうだ。おれは元殺し屋だが、あの人は根っからの海賊だ。」
「有名な方なのでしょうか?」
「お前…サー・クロコダイルを知らねェのか?」
信じられないと言った表情で見られる。
「すみません…」
「まァ外の世界に縁のねェ暮らしだったなら仕方ない。あの人は元七武海の一人だ。」
「しちぶかい?」
またキョトンとしている私にため息をつくと
説明をしてくれた。
七武海だったクロコダイルさんが秘密犯罪会社を立ち上げて、ダズさんは元々その部下だったこと。
一時は監獄に幽閉されたが、一緒に脱獄し、今に至ると。
「ボスは今も海賊王の座を狙っている。今はこの島を拠点に下準備をしている最中だが。」
「私はなんだかすごい人に拾ってもらえたんですね…」
「…それがわかればいい。」
そしてダズさんは心からクロコダイルさんを尊敬しているんですね。
と、心で思ったけど
言わないでおいた。
わざわざ言わなくても
昨日からのダズさんの忠誠心を見ればわかることだ。
そして私もクロコダイルさんに感謝している。
どんな大悪党だろうと
クロコダイルさんのためなら命も惜しくはない。
きっとダズさんも同じなのだろう。