第六章 〜喧嘩〜
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第六章 〜喧嘩〜
次の日。
ルフィさん達は早々に島を出航していった。
必ずまた会おうと約束をして。
それから3日が経った今日
私はクロコダイルさんと2人で街にいる。
たまには外食でも、とついさっきまでダズさんと3人でレストランにいたが、ダズさんは用事があるからと別行動。
私はお酒やお米など重いものを買い出したいからと理由をつけて、クロコダイルさんに付き合ってもらった。
本当はただ2人で街を歩きたかっただけだけど。
でもお酒もお米も残り少ないのは事実だし、ちょっとくらいいいよね。
「2人で街を歩くのは久しぶりですね。クロコダイルさんと初めて会った日以来です。」
「いちいち覚えちゃいねェな。」
「服をたくさん買ってくれた時ですよ?」
「お前の格好が見るに耐えなかったからな。」
「もうすぐ3ヶ月ですね。早いな〜。」
この3ヶ月でまさかクロコダイルさんに恋をするなんて。
初めて会った時からは想像がつかない。
でも今、葉巻をくわえながら隣を歩くこの人のことが、好きで好きでたまらない。
お店に向かって歩いていると
通りすがりの一人の女性が話しかけてきた。
「クロコダイル様。こんにちは。」
「……街中ではあまり声をかけるな。」
「そうでしたね。失礼いたしました。」
!!
この人は…
「こちらの方は、この間のお嬢さんですね。」
私の服を選んでくれた、あの服屋の店員さんだ。
「こ、こんにちは。この間はありがとうございました。」
「いいえ、そんな。今日は休みなんですが、またお店にも来てくださいね。」
「はい!是非!」
あの時は自分のことでいっぱいいっぱいでよく見ていなかったけど
見れば見るほど綺麗で感じの良い人。
言葉遣いも、所作の一つ一つも落ち着いていて
余裕のある大人の女性、という感じ。
私も数年後こんな女性になれたらいいな、と思うような、魅力的な人だ。
その人はクロコダイルさんに何やら耳打ちをした。
「……あァ、わかった。」
「ではまたお店でお待ちしていますね。失礼します。」
……なんとなく、2人の間に今まで感じたことのない空気が流れた気がして、少し不安な気持ちになった。
「何を話されたんですか?」
「大したことじゃねェ。さっさと用事を済ますぞ。」
「……はい。」
教えてくれたっていいのに。
何か後ろめたいことでもあるのか
その日私はずっとモヤモヤしていた。