第五章 〜告白〜
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面倒臭がるクロコダイルさんをよそに話は盛り上がり、庭でバーベキューをすることになった。
準備をしながら、麦わらの一味の皆がそれぞれ自己紹介してくれた。
皆優しくて話しやすくて
海賊にもこんな気のいい人たちがいるんだと驚いた。
私はコックのサンジさんと食材の下ごしらえをしている。
「へぇワニ肉か。久しぶりだ。」
サンジさんが手際よく肉を捌いて串に刺していく。
「クロコダイルさんの好物なので、ちょっと高いけどお金が多く入った時は買いに行くんです。」
「……ミドリちゃん、一つ聞いていいか?」
「はい。」
「どういう経緯であいつらと一緒にいるんだ?見たところ君は海賊には見えないしな。」
そこへナミさんとウソップさんも話に加わる。
「おれも気になってたんだ。おれたちは敵同士だったからな。あいつらがやってた悪事も知ってる。」
「一緒にいて嫌な思いしてない?」
「そんな!嫌な事なんてひとつもないです!」
なんだかんだ言いながらも、結局ルフィさん達とテーブルを囲んでお酒を飲み始めているクロコダイルさんに目をやる。
「クロコダイルさんは私の命の恩人です。」
「あいつが?」
「……私、元々はある海賊の奴隷だったんです。思い出したくもないような毎日でした。クロコダイルさんはそこから私を救い出してくれたんです。」
「……あんたも苦労してきたのね。」
ナミさんが頭を優しく撫でてくれた。
「この間も助けられたばかりで。私は彼に返しても返し切れない恩があるんです。無愛想で顔はちょっと怖くても、どんなに悪いことをしてきたとしても…私はクロコダイルさんが大好きなんです。」
気付けばその場にいる全員が私の話を聞いていて、視線を感じ、自分の言葉に顔が熱くなる。
「お前おれのことも助けてくれたしな!!いい奴になったんだな!!」
「ミドリてめェ余計なことをベラベラと……」
嬉しそうなルフィさんにバシバシと背中を叩かれているクロコダイルさんも、心なしか少し顔を赤くしていた。
「なるほどね。納得したわ。」
「クソ羨ましいが、ミドリちゃんが幸せならおれは文句はねェ。おら肉が焼けだぞ!おめェら食え!」
「「「いっただきまーす!!」」」
皆が楽しそうに食事を始めると
ロビンさんが話しかけてくる。
「彼には久しぶりに会ったけど、なんとなく丸くなった感じがするわ。きっと、あなたがそばにいるからね。」
「そんな!私は何も!」
聞けばロビンさんは、2年前までクロコダイルさんと仕事上のパートナーだったんだと教えてくれた。
こんなに美人な女性とずっと一緒にいて、2人の間には何も関係がなかったんだろうか…
ロビンさんはとても優しくていい人だけど
胸の奥が少しチクンとした。