第四章 〜自覚〜
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2人は足早にアジトへ戻る。
入り口には、ミドリがいつも薬草を持ち歩くのに使っていた籠が落ちており
ドアの鍵は壊されている。
「クソ。遅かったか…」
「中も荒らされてます。倉庫の宝もねぇし、ミドリもいねぇ!追いかけますか?」
「無論だ。」
2人はすぐに
あの船が出発した方向へ船を進めた。
ーーーーーーーーーー
「っ……!!」
下半身に痛みが走って気が付くと
先ほどのあの男に上に乗られていた。
その光景から全て理解した。
私は今犯されている。
気付けば服は全て脱がされていて
手首は紐で柱に括り付けられていた。
ここは、船の中のようだ。
汗が滲んだ男の顔が目の前で上下し
もう一人の男の掌が体中を這い回る。
気持ち悪い。
でも、殴られた頭がクラクラして
抵抗する気力もない。
早く終われ。早く終われ。
「うっ…うぅ……」
頬を涙が伝った。
朦朧とする意識の中
クロコダイルさんの顔が浮かんだから。
クロコダイルさん…
このまま会えないのだろうか…
せめてお礼を言ってさよならしたかった。
できればちゃんと気持ちも伝えたかった。
私はあなたを
心から愛していると。
ーーーーーーーーーー
「見えましたボス!あの船だ。」
「先に行く。船をつけておけ。」
クロコダイルはサラサラと砂になり
視界にとらえた船へ移動する。
「だ、誰だてめェ!何だ急に!どこから現れた!!」
甲板にいた2人の男は
急に現れたクロコダイルに焦り出す。
「女と宝を探しているんだが。」
「女って…もしかして」
「バカ!黙ってろ!」
「見たところてめェら人攫いだな。知らねぇか?名前はミドリ。割といい女なんだが。」
「こいつ…元七武海だ。」
「なんだと!?あいつは七武海の女だったのか?」
「ここにいるんだな。」
クロコダイルが殺気を放った瞬間
目の前にいた男は右手で触れられ
体の水分を抜かれ干からびていく。
「ひっ…」
もう一人の男は腰を抜かし
その場に尻餅をついたかと思えば
逃げる間も無く同じ状態になった。
「待ってろミドリ。」
クロコダイルはそのまま船内を探した。