第三章 〜目標〜
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第三章 〜目標〜
クロコダイルさんたちとの生活が始まって半月ほどが過ぎ
少しずつリズムが掴めてきて
ここでの暮らしにも慣れてきた。
私は1日3食の食事の用意と
掃除や洗濯が主な仕事。
家政婦のようだが
この10年で一番充実した暮らしができていることに幸せを感じる毎日。
クロコダイルさんとダズさんが
私の体を求めて強要してくることを密かに覚悟していたが
そういったことは一度もなかった。
毎日ぐっすりと眠れているせいか
肌艶も今までで一番調子が良く
体調もとても良い。
気付けば身体中のアザは消えてきて
奴隷であった頃の自分から
生まれ変わったような気さえしてくる。
ーーーーーーーーーー
今は買い出しで街にいる。
2人が忙しそうだったので
初めて一人で街に繰り出した。
買い出しを終えてアジトへ戻ろうとすると
何やら港の方が騒がしい。
銃声と人の叫び声が聞こえる。
「何かあったんですか?」
隣にいた女性に聞いてみる。
「昨日から海賊船が2隻港にきてたんだけどね、どうやら海賊同士の抗争が始まったみたい。家の中に入ってた方がいいわよ。」
「ありがとうございます。」
クロコダイルさんに伝えよう。
私は足早にアジトへと向かった。
空からは雨が降り始めていた。