〜第一章〜
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「よう、楽しそうだな。」
コビーと話を続けていると
金髪の男の人が前の席に座った。
この2つに割れたアゴは
もしかして…
「うそ!ヘルメッポさん!?」
「久しぶりだな、ミドリ。」
「嬉しい!覚えててくれたんですね!」
懐かしさのあまり
ヘルメッポさんの手を握る。
「覚えてるも何も、コビーの野郎がいつもミドリ、ミドリうるさくて、忘れようがなかったぜ。」
「わー!わー!ヘルメッポさん、余計なことは言わないように!」
「ヘルメッポさんも元気そうで安心しました。」
「あぁ、お前は一段といい女になりやがって。」
「いえいえ、そんな。」
そこから3人で話が盛り上がる。
一緒に基地で過ごした期間は短かったけど、
たしかにあの頃の3人の姿がそこにあった。
気付けば食堂が閉まる時間になっていて
ヘルメッポさんにこれからコビーの部屋で一緒に飲まないか、と誘われたけど
明日も朝早いから、と断った。
「じゃあ、おやすみなさい。」
「うん、おやすみ。」
「またなー」
別れを告げて2人とは反対方向にある
医療棟へと向かう。
一度振り返って見ると
ちょうどコビーもこちらを振り返っていて
あの照れた笑顔で手をあげた。
私もそっと手を振り返す。
好き。
その思いで胸がいっぱいになった。
ーーーーーー
ミドリと別れたコビーとヘルメッポは
「残念だったな、コビー。部屋まで来てくれなくて。」
「もう!ああやって急に誘うのやめてくださいよ!部屋も片付いてないんだから!」
「それにしても、さらに可愛くなってたな〜ミドリのやつ。」
「……それは、そうですけど…何より元気そうで良かったです。」
「胸もこう、前より大きくなってるな、あれは確実に。」
「どこ見てるんですか!ミドリを変な目で見ないでくださいよ。」
「お前だってこっそり見てただろ?」
「見てません!緊張して顔も見られないのに。」
「お前よ、そんなんで大丈夫か?のんびりしてるとやべぇんじゃねぇの?」
「…何がですか?」
「ここは見ての通り男だらけだぞ。医療班も一緒だ。周りの男たちがほっとくわけねぇだろ。」
「………」
「もしかしたらすでに彼氏がいるかもな。」
「ヘルメッポさん時々、すごく意地悪な頃に戻りますよね。」
「忠告してやってるんだよ。2年も待ったんだろ?もう会えないかもしれねーって泣きそうだったくせに、奇跡的に再会できたんだ。さっさと自分のもんにしとかねぇと、後悔するぜ?」
「わかってますよ、そんなこと。」
「相談ならこの俺様がいつでも乗ってやるから。じゃーな。」
「はい、おやすみなさい。」
それぞれの部屋へと帰っていった。
〜第二章へ続く〜