〜第九章〜
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「あ、ごめん、その…今すぐじゃなくて。」
コビーは一度体を離して私の肩に両手を置き
真っ直ぐに見つめてくる。
「僕、来週から長期任務で本部を離れる。」
「え…長期って……」
「いつ戻れるかは、わからない……」
「……そっかぁ…」
数週間会えなかっただけで
寂しくてたまらなかったのに
その任務に出てしまったら
いつ会えるかわからないんだ……
もしかした、もう二度と……
胸がズキンと傷んだ。
私が寂しそうな表情をしてしまったのか
コビーも辛そうに顔を歪ませた。
「……だから…すごく勝手かもしれないけど、その任務に出る前にミドリを抱きたいと思ってる。」
少し頬を染めながらも真剣な顔のコビー。
私はそれに応えるように深く頷いた。
「もちろん、ミドリが少しでも嫌だったり怖かったりしたら、無理にとは言わない。」
両手を伸ばして、コビーの頬に触れる。
「嫌なわけないし、コビーとなら怖くない。」
「……ありがとう。」
どちらからともなく、もう一度口付けをする。
コビーが長期任務に出る前日の夜に約束をして、その日は別れた。