プロローグ
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コビーが海軍本部へ異動になって2ヶ月が過ぎた。
私は寂しい気持ちを抱えながらも
それを誤魔化すように、
毎日忙しく仕事と医学の勉強に明け暮れた。
「ミドリ、あなたに手紙届いてるわよ。」
一日の仕事を終え、部屋で勉強をしていると
お母さんが入ってきた。
「手紙?」
「あなた海軍本部にお友達がいたの?しかも男の子。」
「うそ!本部から!?」
焦る私にニヤニヤしながら手紙を渡すと
お母さんは去っていった。
急いで差出人を確認する。
『海軍本部 三等兵コビー』
やっぱりコビーからだ。
心臓がうるさくなる。
ーーーーーー
ミドリ、お久しぶりです。コビーです。
元気にしていますか?
突然本部に異動になって、君に別れも告げられなかったことがずっと心残りでした。
本当はもっと早くに手紙を出したかったんだけど、毎日訓練で忙しくて、遅くなってしまってごめんなさい。
僕もヘルメッポさんも元気でやっています。
体中ケガとアザだらけだけど。
訓練や任務でケガをするたびに、支部で君に手当てしてもらっていたのを思い出します。
この間、三等兵に昇格しました。
今度君に会えるときにはもっと立派な姿を見せられるよう、これからも毎日訓練に励みます。
ミドリもお元気で。
いつかまた会えるのを楽しみにしています。
コビー
ーーーーーー
コビーらしく、丁寧な文章と字。
手紙だからなのか、敬語に戻ってしまっているのがなんだか愛しかった。
何よりも
私を忘れないでいてくれたことが嬉しい。
その手紙を一度ぎゅっと胸に抱いて
そのまま机の引き出しにしまった。
それから何度も、返事を書こうか迷ったけど
私は書かなかった。
コビーが言うように、次会えたときにはもっと立派な姿を見せられるように
私も勉強に集中することにした。
それに、返事を書いたらもっと会いたくなってしまいそうだったから。
これ以上会いたい気持ちが膨れたら、無謀にもグランドラインまで行ってしまうかも。
行き方も知らないのに。
叶うかはわからないけど
いつかまた会えることを信じて
それぞれの道を今は進んでいく。