〜第七章〜
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「よくここがわかったね。コビーはレストランで待ってろって言ったのに、私勝手に出歩いちゃって…」
「ミドリのね、声が聞こえたんだ。『助けて』って。」
「え?でも私そんな大声出せなかったのに…」
「僕には聞こえるんだよ。」
「どうして?超能力?」
「ははは。ちょっと違うけど。」
コビーはそう言って
笑いながら髪を撫でてくれた。
「そろそろチェックインしに行こうか。」
「うん。」
私たちは早めにホテルへ向かうことにした。
「海賊たちはどうしたの?」
「港で乱闘になったんだけど、無事全員捕まえたよ。船に連行しようとしてる時にミドリの声が聞こえて、後はヘルメッポさんたちに任せて僕だけ抜けて来たんだ。今頃船を出して本部に向かってるんじゃないかな。」
「無事でよかった。コビーこそ、怪我はないの?」
「うん、大丈夫だよ。心配かけてごめん。」
安心して笑顔を向け、どちらからともなく手を繋ぐ。
ーーーーーー
ホテルに着き、チェックインを済ます。
「えっ?どういうことですか?」
「ガープ様よりご予約いただいた、代表者コビー様の2名様ですよね?ダブルルーム一部屋のご予約となってますが。」
「あの…2部屋取ってもらったはずなんですが…」
「申し訳ございません。一部屋しか…」
コビーと顔を見合わせる。
「コビー。もしかしてガープ中将、ダブルルームを2部屋と勘違いしていたんじゃない?」
「うん、ありえる……」
「あの、それじゃあ別にもう一部屋取ってもらうことはできますか?」
「申し訳ございません。本日花火大会があるので満室となってまして…キャンセルを待っていただくようになります。」
「あ、そうですか……」
「よし。わかりました。じゃあその一部屋で、チェックインお願いします。」
「かしこまりました。」
驚いてコビーの顔を見ると
コビーは大丈夫、と小さく言いながら頷いた。
あんなに嫌がっていたのに。
私はむしろ嬉しいけど……
今夜はずっと2人でいるんだ。
そう思ったら急に鼓動が速くなって
そこから案内係の人に部屋へ案内されるまでの記憶があまりない。
気付けばコビーと2人部屋にいる。
海を一望できる大きな窓のついた広い客室。
でもそんなものは私たちの目には入っていなくて
2人の目線の先には
部屋の真ん中で大きな存在感を放つ
ダブルベッドがひとつ。
〜第八章へ続く〜