〜第七章〜
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お店で人気というピザとパスタを注文して
2人で分けながら食べているとき
なんとなくコビーは落ち着きがなかった。
チラチラと、少し遠くのテーブルの方へ目をやっている。
「ねぇ、どうかした?」
私は気になって聞いてしまった。
「……きっとあの人たち海賊だ。あの中の一人を賞金首リストで見たことがある気がするんだ。」
目線の先には10名に満たないほどの人数でテーブルを囲っている男達がいた。
大声で豪快に笑っていて、確かに少し目立つ。
今は私とデート中なのに
コビーはすっかり海兵の顔つきになっていて
なんだか私は、それが面白くなかった。
「非番の日なのに、気にしなくちゃいけないの?」
「それはまぁ一応ね。見つけてしまったからには放ってはおけないよ。」
すると海賊達はぞろぞろと店を出て行く。
コビーは素早く自分の分の料理を口に運ぶ。
「行くの?」
私が聞くとコビーは料理代をテーブルに置いて立ち上がる。
「ごめんね。すぐに済ませるよ。危ないからミドリは僕が戻るまでここで待ってて。」
鞄から子電伝虫を出し、何やら話しながら行ってしまった。
きっとヘルメッポさん達と連絡を取り合っているんだ。
私はひとり寂しく昼食を続ける。
こんなはずじゃなかったのに。
今日はずっと2人でいられるはずだったのに。
あの海賊たちのせいで台無しだ。
ーーーーーー
店から出た海賊たちは、街中を歩いて港の方へと向かっていった。
「港へ向かっています。もう島を出るようだ。」
『わかった!港で落ち合おう!だがお前、ミドリはいいのか?』
「大丈夫です。今は奴らを先に。」
子電伝虫でヘルメッポと連絡を取り合うと
コビーはそのまま海賊たちの後を追った。