〜第七章〜
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「気持ちいいー!」
空は快晴。
波も穏やかで、順調に船は進んでいた。
「任務以外で船に乗るのは初めてだから、なんだか変な感じだよ。」
コビーも隣で笑っている。
楽しいデートになりそう。
ただ……
「2人っきりかと思ったのに……」
「まぁそう膨れるなよミドリ。」
甲板にはヘルメッポさん。
その後ろにはコビーの部下の兵士達が数名。
「ごめん。やっぱり船を出す以上、2人だけだと何かあったら危険だからさ。ついてきてもらったんだ。」
「ガープ部隊みんなコビーに合わせて休みをもらったんだ。まぁ邪魔はしねぇから楽しくやんな。」
ヘルメッポさんはニヤニヤしながら兵士を連れて船内へと消えていった。
甲板にはコビーと2人。
「島に着いたら2人になれるから。」
「うん。何があるのか楽しみだね。」
「よかった。怒ってないみたいだね。」
「怒らないよ。みんな私たちのためについてきてくれたんでしょ?嬉しいよ。」
「そうだね。」
2時間ほど船を進めて、目的の島に到着した。
観光スポットというだけあって
港にはたくさんの船が停泊していた。
海列車の駅もあるらしく、列車も走っている。
「じゃあ、明日は午後3時出航で、よろしくお願いします!」
「ありがとうございました。皆さんも楽しんでくださいね!」
船を着け、ここまで操縦してくれた兵士の皆にあいさつをして私とコビーは別れる。
「じゃあ俺らも遊ぶかぁ!」
「はい!」
ヘルメッポさんを筆頭に、兵士の皆も散り散りになった。
港を抜けるとすぐに大きな街が栄えていて
たくさんのお店が連なっている。
「さて、まずどうしようか?」
「とりあえずお昼ご飯?」
「そうだね。行こう。」
2人歩き出す。
こうやって並んで街中を歩くのは初めてのことだった。
コビーの今日の服装は真っ白で無地のTシャツにジーパン。
かっこいい。
私服は何度か見たことあったけど、やっぱり新鮮な気持ちになる。
私はワンピースにサンダル。
仕事の日はいつもパンツスタイルだから
変じゃないかな?とか、足出しすぎかな?とか色々心配だったりする。
本部ではいつもコビーはジャージで私は白衣だから、こうやって普段着で歩いていると、仕事上の関係ではない、ちゃんとした恋人同士になれた感じがしてとても嬉しい。
「……なんか、ミドリが今日は白衣じゃないから、いつも以上に緊張するな。」
「……すごい。わたしも同じこと考えてたよ。コビーがジャージじゃないから。」
「ジャージ着て来た方がよかった?」
笑って首を振りながら
コビーの左手にそっと右手を伸ばす。
「あ、暑いから汗かいてるかも。」
言いながらコビーは優しく握り返してくれた。
「気にしないよ。」
しばらく歩くと美味しそうなメニューがたくさん並ぶ大きなレストランを見つけ
私たちはそこで昼食をとることにした。