〜第七章〜
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〜第七章〜
朝、いつもの時間に目が覚める。
支度をして、朝食を済ませ
いつものように医療棟の職場へ向かう。
「おはようございます。」
「おはよう。」
「ミドリ、おはよう。」
「グレイスさん、おはようございます。」
昨日、告白してくれたグレイスさん。
いつもと変わらない態度で接してくれた。
そのまま、いつものように職務をこなす。
本当にいつもと変わらない。
あまりにも変わらなさすぎて
昨夜のことはまるで夢のようで……
本当に夢だったらどうしよう。
と、本気で悩み始める。
昨日は幸せすぎてふわふわしたまま眠りについたけど、今はだんだんと怖くなってきている。
全てが私に都合のいい夢だったのかも……
そんな心配は無駄だったと判明するのは
昼休みになってからのこと。
食堂へ行くと入口にコビーが立っていた。
「ミドリ!」
私を見つけて手をあげる。
その笑顔は私を安心させてくれる。
あぁ、やっぱり夢じゃなかった。
「コビーも今からお昼?」
「うん。そろそろミドリが来るかと思って、待ってた。」
少し頬を染めて、コビーははにかんだ。
「ありがとう。」
2人テーブルに並んで昼食を食べた。
「ヘルメッポさんは?」
「誘ったんだけど、断られちゃった。遠慮して2人にしてくれたみたいだ。」
「そっか。」
ちゃんと確信にしたくて、ストレートに聞いてみることにした。
「あの…付き合ってるんだよね?私たち。」
「も、もちろんだよ。あれ?そう思ってるの僕だけだった?」
「違うの違うの。私も思ってるよ。なんだか今日起きたら昨日のこと全部夢だったんじゃないかって不安になっちゃって……でも、ならよかった。」
心から安心して
コビーに笑顔を向ける。
テーブルの下、膝の上に置いていた私の手を
コビーの大きな手がそっと握る。
「僕の彼女だよ。」
人に見られないように、そっと指を絡めた。
「うん。」
と、後ろのテーブルに人が来たので
お互いすぐに手を離した。
顔を見合わせて照れたように笑い合う。
「ミドリ、ひとつ提案なんだけど。」
「ん?」
「お互い仕事忙しいし、場所も離れてるからなかなか会えないし、よかったら昼食だけでも一緒に食べられないかなと思って。」
「いいね!それ嬉しい!」
「よかった。」
明日のお昼にまた約束をして
私たちは仕事に戻った。