〜第四章〜
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全員が船に乗り込み、出航の準備が整う。
「大佐!ガープ中将お見えになりました!」
「もう、あの人はいつもギリギリなんだから……」
最後に現れたのはあの有名なガープ中将。
コビーやヘルメッポさんの直属の上司だ。
「待たせたなぁコビー。」
「いえ、何か問題でもありましたか?」
「あぁ。煎餅忘れたから取りに戻ってたんじゃ。お前も食うか?」
「食いません!いいから早く出航の指示を!」
私は初めて会ったけど
なんか、とても自由な人みたい……
ーーーーーー
本部を出航して半日が過ぎた。
目的の島には明日の正午到着予定。
島が見えるまで医療班は各自自由時間となった。
初めての軍艦に居場所を探しながら
とりあえず甲板へ出ると
ガープ中将が座っていた。
「お!今回の医療班には可愛らしいお嬢ちゃんがおるんだな。」
船に乗ってる医療班の中に女は私だけだし
他にそれらしき人は見当たらないので
自分に言われているんだ、と気付き
焦って返事をする。
「ミドリです。よろしくお願いします。」
「煎餅食うか?」
私の返事を聞く前にガープ中将はお煎餅を1枚差し出してくるので、それを受け取り、隣に座る。
「いただきます。」
「まだ若いなぁ。医療班の新入りか。」
「はい。遠征はこれが初めてです。」
「そりゃ緊張するわな。顔に出てる。もう一枚やるから精一杯頑張るんじゃな。」
言いながらお煎餅をもう一枚渡される。
「あ、ありがとうございます…」
「ガープさん、あんまりミドリをいじめないでくださいよ。」
「なんだヘルメッポ。お前の友達か。」
何を話せばいいのかわからなかったので、ヘルメッポさんが偶然通りかかってくれて安心した。
と、ヘルメッポさんはガープ中将の耳元で何やら囁いた。
「ほう。この子がコビーの。」
「……?」
何を言ったんだろう?
「だからあいつ、どうしてもこの船に乗りたいと言ってきおったのか。これは楽しい任務になりそうじゃな。」
ガープ中将は私を見てニヤついていた。