じゅじゅさんぽVol.1【中間テスト】
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現国のあの糞な最終問題がありながらも98点をたたき出した私は安心していた。
てかぶっちゃけすげえ嬉しかった。
その矢先のライティング。
94点ってお前……。
「どこ、間違ってたんだよ……」
「単純なケアレスミス。ジョンをお前ジャンって書いてた」
「うあ"ぁあああ……。私の馬鹿……」
「でも夏油すげえよ。こんな点数俺初めて見た」
きらきらと目を輝かせんな。
私はゆっくりと立ち上がり、席に戻る。
私は勝負に負けて試合にも負けた。
負け犬だ。
テストですら私は五条悟の足元に及ばないと言うのか。
「馨、あとで職員室に来てね。僕のお手伝いしてもらうよ~」
「どうせ任務の話しだろうが……」
「ピンポーン」
うっざ。
でもこれは五条悟と交わした契約。
断ることはできない。
落ち込む私を三人は慰めてくれた。
なんて優しい奴ら。
授業が終わった後、私は職員室へといき五条悟のデスクへと歩いていく。
「で、任務ってなに?」
「ん?それ嘘」
「は……?殺していい?」
「あはは、落ち着いて。まぁ座りなよ」
「………なんだよ」
差し出された椅子に私は腰を掛ける。
さっきから五条悟はニヤニヤと笑っている、気持ち悪い。
「僕びっくりしちゃった。まさかほぼ95点以上取るとは思ってなかったから」
「頭は悪くないって言ったろ」
「そうみたいだね。でさ、あの問題のことなんだけど」
「………」
「実は、馨だけに出した問題なの」
「……てめえって奴は!!」
思わず出てしまった拳は簡単に止められた。
全員に出してたんじゃないのかよ。
虎杖はともかく伏黒や釘崎が早く解き終わってたから変だと思ってたけど、この糞教師が。
「馨さ、最後の一個消したでしょ。なんて書いたの?」
「誰が言うかよ」
「え~言ってほしいな。言ってくれたらチューしてあげる」
「なおさら言うわけねえだろ」
「僕の顔が好きなんでしょ」
「ぶん殴りてえ……」
「教えてよ~」
体をくねくねする190㎝以上の28歳の呪術界最強の男。
全然可愛くない、それどころか気持ち悪さのほうが勝ってる。
「そんなに私とキスしたいなら、自分で解いてみせろよ」
「え?」
「そしたら、私はお前の言う事全部聞いてやる」
「まじ⁉僕、本気出しちゃうよ⁉」
「きっも。発情期かよ。……じゃあ私教室戻るから。今回の負け分はまた今度きっちり払う」
「……シノギの人みたいな言い方だね」
私は椅子から立ち上がり、職員室を後にした。
後日、私は五条悟にありったけの抱擁とキスをされ、最終的には3回くらい抱かれた。
性欲どうなってんだ、こいつ。
もう28のいいおっさんなのに絶倫すぎだろ、という文句は言葉にはならなかった、
「馨ってば本当にかわいい」
ぐずぐずに溶けた甘ったるい笑みを私に向ける五条悟。
勘違いしそうになる。
コイツとの関係は、そう言うものではないのに。
そうなのではないかと。
違う。私たちはただ、お互いの寂しさを埋めてるだけ。
そうだろう?
【私を私として、一人の人間として見てくれたこと】
消した回答は、私の心の中にいつまでも残っている。
唯一、本当に。
私が五条悟の「好き」なところ。
それをこいつは、わかっているのかわかっていないのか。
知る由もないけれど。
知りたいとも思わないけど。
それでも。
五条悟の目には。どう映っているのか。
五条悟は私を。どう思っているのか。
少しだけ知りたいと思ったのは事実だ。