じゅじゅさんぽVol.1【中間テスト】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2日後。
答案用紙が戻ってきた。
一人一人名前を呼ばれる中、虎杖が「人生で初めて順位が一桁なんだけど!!」と騒いでた。
当り前だろ、4人しかいねえんだから。
「何位なのよ、あんた」
「4位」
「ドベじゃないの」
「そういう釘崎は?」
「ふふん、3位よ」
鼻を高くする釘崎。
ということは私と伏黒、どちらかが1位でどちらかが2位。
どくんどくんと、心臓が高鳴る。
「伏黒恵くーん」
「……はい」
「はい、答案用紙と総合結果ね。ちなみに恵は2位だよ~」
ダブルピースをしてニコニコ笑う五条悟。
隣では虎杖と釘崎が尊敬の眼差しで私を見ているが、順位なんてどうでもいい。
点数だ。私にはそれしか見えていない。
ゲンドウポーズで私はその時を待つ。
「夏油馨さーん」
小学低学年の子供を前にした教師のように、私の名前を呼ぶ男の前に行き、答案用紙と総合結果を受け取ろうと手を伸ばす。
その時、頭を優しく撫でられた。
「おめでとう。よく頑張ったじゃん」
その言葉に、私は目を丸くする。
まさか。そんな。本当に。
全教科で95点取れたのか。
現国と数学が不安要素だったけど。
にやける唇を抑え、五条悟からソレを受け取り、ゆっくりとその点数を目に焼き付ける。
「わあ"ーーーっ!!」
膝から崩れ、床に倒れた。
いきなり私が倒れたことで、3人は慌てたように近寄ってきた。
「どうしたのよ、夏油⁉」
「大丈夫か⁉」
「五条先生、夏油に何をしたんですか」
「何も。ただリトと勝負しててね。全教科95点以上取ったら馨の勝ち。なんでも言う事聞くよって」
「……全教科、95点以上」
わなわなと震える虎杖は、私が持っていた総合結果の紙を取りゆっくりと開いた。
「現国98点、古典97点、数学(Ⅰ)95点、数学(A)95点……」
淡々と点数を読み上げる虎杖。
伏黒と釘崎が唾を飲みこんだ音が聞こえた気がした。
しかし、私は床で屍化している。
「英語(R)96点、英語(W)94……点」
「一点、足りない……」
「他の教科は全部95点以上なのに、ライティングだけ……」
三人は私を見つめると、悔しそうに顔を歪ませた。
釘崎の目には涙すら溜まっている。