第1章 邂逅遭遇―かいこうそうぐう―【NG】
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【OKシーン】
「杠……」
伏黒は渚沙の名前を呼んだ。
自分と目を合わせようとしない彼女に憤りを感じながらも、細くなったその手を握った。
びくりと大きく身体が跳ねるが、拒む様子はなく伏黒は深い息を吐いた。
恐かった、またあの日のように拒まれるのではないかと。
「ふし、ぐろ……くん」
「なんだ?」
「あの時、は……ごめん」
伏し目がちに小さく呟く渚沙に伏黒は驚いた表情を隠せないでいた。
彼女が何に対して謝っているのか、理解したからだ。
渚沙はあの日、伏黒を突き飛ばしたことを謝ってきたのだ。
【NGシーン】
「杠……」
伏黒は渚沙の名前を呼んだ。
自分と目を合わせようとしない彼女に憤りを感じながらも、細くなったその手を握った。
びくりと大きく身体が跳ねるが、拒む様子はなく伏黒は深い息を吐いた。
恐かった、またあの日のように拒まれるのではないかと。
「ふし、ぎゅ……ふ、しぐり……ふふ、ふ、ふしぐろ、くん」
「……っ、くふ……。な、なんだ……くっ」
「んふふ……あ、あのと、き……あの、あの時……ふはっ!!ごめんなさい、嚙んじゃった」
二人で肩を震わせながら下を向いた。
渚沙は自分が相手の名前を噛むとは思っておらず、言い直そうとした結果また噛むという事態に堪えていたものが我慢できずに漏れ出てしまった。
伏黒もまたまさか自分の名前が、しかも2回噛まれるとは思っていなかったようで、言い直したのにまた噛むという不意をつかれ笑ってしまった。
その横で2人の様子を見ていた大人組も、彼らの笑いにつられたのかケラケラと笑っていた。
「伏黒、ふーしーぐーろっ!!」
「やめろ。笑うだろ」
「なんで?こっちは一生懸命なんだけど!!」
「また噛むんじゃねえかって期待しちまう」
「もう噛まないし!!」
「はいはい、喧嘩はそこまで。撮り直すよ」
五条が手を叩いて、和んでいた場の空気が一気に変わり撮影は再会された。