第1章 邂逅遭遇―かいこうそうぐう―【NG】
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【OKシーン】
少女を抱き上げた五条は、高専の地下室へと急ぐ。
医務室のベッドに少女を静かに寝かせると、入り口に女性が現れた。
長い黒髪を揺らし目元の黒子が特徴的な女性―――家入硝子は少女の姿を見て息を呑んだ。
「状況は?」
「最悪。暴力奮ってプレハブ小屋に閉じ込めてた」
普段感情を露わにしない五条が舌打ちと共に吐き捨てる。
渚沙は仮死状態だった。
関東と言えど12月の気温はとても低い。
それに加え、暴力で体力を失くした14歳の少女には外の気温とプレハブ小屋の気温は恐ろしいほど冷たく、命に関わるほどの致命的なものだった。
その証拠に。彼女の体温は25度を下回っている。
「治療するから出て行って」
「必ず助けろよ」
「わかってる」
医務室を出ていく五条は再び舌打ちをした。
五条がなぜあの家に行ったのか。
それは渚沙を高専に誘うつもりだったからだ。
彼女に力があると報告が上がった時、スカウトしようと任務を終えたその足で向かった。
だが、違和感を覚えた。
気配が薄くなっていることに気づき、急いでいくとそこには立ち尽くす伏黒の姿もあって全てを理解した。
もっと早くに連れ出していれば。優秀な呪術師になれる存在なのに。
だが、今悔いても渚沙がすぐに目覚めるわけではない。
高ぶった感情を抑えるために大きく息を吐き五条は医務室から離れて行った。
【NGシーン】
少女を抱き上げた五条は、高専の地下室へと急ぐ。
医務室のベッドに少女を静かに寝かせると、入り口に女性が現れた。
長い黒髪を揺らし目元の黒子が特徴的な女性―――家入硝子は少女の姿を見て息を呑んだ。
「状況は?」
「最悪。暴力奮ってプレハブ小屋に閉じ込めてた」
普段感情を露わにしない五条が舌打ちと共に吐き捨てる。
渚沙は仮死状態だった。
関東と言えど12月の気温はとても低い。
それに加え、暴力で体力を失くした14歳の少女には外の気温とプレハブ小屋の気温は恐ろしいほど冷たく、命に関わるほどの致命的なものだった。
その証拠に。彼女の体温は25度を下回っている。
「治療するから出て行って」
「必ず助けろよ」
「わかってる」
医務室を出ていこうと扉を開けた五条。
その時。
「へっぶしっ」
誰かがくしゃみをした。
シーンと静まり帰る医務室。
その後また「へっくしゅ」とくしゃみの声が響く。
くしゃみをした本人は何事ないかのようにベッドで寝ているが、それに耐えきれなかった家入が肩を震わせた。
「何事もなく続けるんじゃないよ」
その言葉に、周りのスタッフや待機をしていた役者たちが声を出して笑った。
「す、すみません……。我慢してたんですけど……」
ずず、と鼻水をすするくしゃみをした当人―――渚沙は家入からティッシュを受け取り鼻をかんだ。
「一回休憩にしようか。風邪引かないように温まらないとね」
「本当にすみません……」
「いいよ。ちょうど僕も休憩したいと思ってたからナイスタイミング」
五条のフォローのおかげもあり、渚沙は自分のミスを気にすることなく、10分の休憩の後自分の出番に集中することができた。
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