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襲い来る魔の手…もとい変態が開発してしまった為に性能としては優秀だが、残念極まりないロボットが俺とリナリー目掛けてアームを伸ばす…
怒号が鳴り響き、諦めムードが漂う中、ひとりの科学班員が何かに気付き、視線が一斉にこちらに向く。
「!し室長、あれ!大砲の先…」
「「「!!」」」
吹き抜けになっているここら一体に風が吹き込み煙が晴れ…周りからは歓喜と驚きの声わっ。と上がる。
あのコムリンの攻撃を寸前まで受けかわし、昇降機の砲台に飛ぶ、つまり原作通りになるよう事を運んだのだが…本来ならリナリーが自力で覚め…だったのだが、砲台に飛び乗ってもなかなか目が覚めず、起こすのに一苦労した、が。彼女は今は
「ナナミちゃん…?ナナミちゃん!?帰ってきたのね!?心配したんだからぁぁ!」
う~~ん。美少女からの抱擁は嬉しいんだけど、どうも締まらないというかぁ。ま、いっか。ん?そう云えばアメリアさんは?と思う方もいらっしゃるだろう…
「観念しなさいね…コム兄ぃ~。」
「きゃあーーーー!!」
―哀れ…コムイ。
そう、あの時二手に分かれる様に
さぁて、そろそろアレンを救出しなきゃな。リナリーは周囲を見渡し、現状に怒りを露にさせながらイノセンス発動させる。ニーソックスとパンプスが光を帯び、その見た目はロングブーツに変わる。ヨッ!待ってましたリナ嬢による
しっかし、こんなヤサグレながらの発動だっけ?なんかアレンが帰って来たの?って虚ろながら発動し、冷静にコムリンと応戦していた気がするが…
「なっによ!また!!兄さん!!みんなに迷惑っ!かけてんじゃない!!しかもナナミちゃんに!!!!迷惑変えてんじゃ…!ないわよ!!!!」
ご乱心や…。そもそもリナリーひとりで対処出来ていたんだ。俺の出る幕ないだろう。
俺はそそくさとコムリンの下に回り込む。リーバーとアレンの安否を確認する為だ。リーバーは
「おーい班長殿無事かぁ?この
「…っ!頼んだぞ!」
俺はサムズアップし、リナリーと共にコムリンに制裁を…と思ったが、俺いらなくね?ってくらいにコムリンはもう限界を迎えていた。
コムイの悲痛の叫びが教団内に響き渡るが、無慈悲に叩きのめしていくリナリー。いいぞ、もっとやれ。
だが絶命寸前だが粘るコムリン。
「しゃぁないな…イノセンス発動、
イノセンスを発動しコムリンの動きを阻止する。ピーガガッなんてお決まりな壊れ具合、さてトドメを…と瞬間…
「待つんだふたり共!」
バッと問題を起こした犯人が目の前に現れた。懲りない言い訳付きで…。彼は自分で開発したコムリンを庇うように立つ、まるでこの子も大事な家族なんだと云わんばかりに…ンな涙目で訴えてもなぁ…。
昇降機の上から「あー!!コム兄に逃げられた!!」ってアメリアさんが叫んでるよ…可愛そうに…でもそんなのお構いナシに、
「罪を憎んで人を憎まず、コーヒーを憎んでコムリンを憎まずだ。リナリー、ナナミちゃん。」
こいつはほんっとに。
「「ちょっと反省してきて(こい)。」」
「あーれーー」
懲りないヤツやなぁ。リナリーとふたりで軽く蹴りを入れればなんともまぁ古典的な叫び声で落ちていった。ちゃんちゃん。
ようやく黒の教団壊滅事件が片付き、被害者達はぞろぞろと救護室に向かっていく。ほんと、こんなん日常的にあるの仕事をしながらこなすって辛すぎだなぁ。
―がくっ…
足に…体に力が入らなくなり視界が反転逆様になった。眠気や気持ち悪さが一気に押し寄せる。丁度大砲の上にいた俺は真っ逆さまに落ちるという選択肢しかなかった。意識を手放す前に見云えたアレンと…ダれ…?アレンの横にいるアいツはいっ体…
*
散々だった
左手で掴もうとしていたが、包帯がグルグル巻かれてるから手を出す事ができない、体中の血液がサーッと下がる。目の前が暗くなる。
「ナナミちゃん!大丈夫!?」
しかし、リナリーがイノセンスを使いナナミさんを受け止めてくれた。ホッと胸を撫で下ろすが助けに行けなかった情けなさを責めた。
彼女の無事を知ると同時にリナリーの小さな悲鳴が聞こえる、すぐみんなの元に戻るリナリーの中に抱かれていたナナミさんの左手から妙な光が漏れていた。
「これは……」
「確かナナミに新しいイノセンスの反応があったんだよな?」
「え、ええ…ですが
と、話していればスッと光が消えた。任務の疲れもあるだろうし、取り敢えず救護室に向かう事に。
そう云えばリナリーが目覚めるまでナナミさんが背負ってたな、今度は逆だな。とどうでもいい考えが頭の片隅に浮かんだ。
暫くしてナナミさんが目をこすりながら上体を起こす。がまだ完ぺきに目覚めきっていないのかボーっとしている。救護室のベッドからのそり。と立ち上がるがそのまま立ち尽くしてる…。ナナミさんの目の前に掌をひらひら翳すと、ハッと気づき僕に会釈をする…挨拶のつもりなのかな?普段とは打って変わって大人しい彼女は新鮮だった。
僕は歩けますか?と聞けば小さく頷く。お世話になった医療班に挨拶し救護室を後にする。ちなみにナナミさんがまだ寝ている隙にヘブラスカのところへ行って今回の任務のイノセンスは渡してきてしまった。
僕はコムイさんとヘブラスカが呼んでる旨を教えればまた小さく頷きヘブラスカの元に向かおうとするが、いかせん危なっかしいので付いていくことにした。多分さっきのイノセンスの事なんだろうな……。
「おかえり、うずまきナナミ。」
「ただいま…ヘブ…」
「大丈…夫か?」
結局ふたりのとこについてもナナミさんは相変わらずで、僕はこれでも話はしっかり聞いてると伝えればヘブラスカは納得して手を伸ばしナナミさんの身体を掴んだ。前はあんなに嫌がっていた彼女も今は無抵抗…そしてヘブラスカのカウントが止まる…彼女の新しいイノセンスとのシンクロ率はどうやら43%のようだ…新しく発掘されたのに2ケタならまあまあの出来だと大元帥がそんな事を云ってる様ないない様な…
取り敢えずなんともなさそうで良かった。ヘブラスカはそっとナナミさんを僕達の元に運んだ、そしてナナミさんは僕の懐にぽすっと倒れ込むや否や、疲れた…。そう云いまた眠ってしまった。その時後から困った様な声が聞こえた。
「あららら寝ちゃったか…しょうがないよね…」
ナナミさんの顔を覗きこみながら云ったのはコムイさんだった。しょうがないってアンタ…ことの発端が。呆れて溜め息をつく。腕の中では静かな寝息を立てて眠るナナミさん。仕方ないという事で代わりに聞いてほしいとコムイさんがどこか物悲しげな表情を浮かべる…僕は頷き了知した。
「……イノセンスの争奪戦の話をさっきしたよね?それとは別にナナミちゃんの争奪戦もはじまる。」
「え?」
何を云ってるんだ…コムイさん…。急な内容で頭が付いて行ってくれない…争奪戦?ナナミさんの?どういうことだ。イノセンスについてはさっきヘブラスカにイノセンスを預けに行った時に聞いた。それは理解できた。混乱する僕にコムイさんは言葉を選びながら説明してくれた。
どうやら伯爵側にもうナナミさんの情報が云ってしまったらしい。なんで面識がない伯爵に情報なんか…と疑問に思うが、先の任務でもレベル2のAKUMAが…ナナミさんの事をすでに知っていた…。まるで彼女がこの世界に来ることを知っているようで不気味だ。
「それで今元帥や他の支部長、有力者達に連絡した"うずまきナナミを全力で護れ"と…」
コムイさんの眼鏡が奥で光る
「アレンくんはいつも彼女の側にいてあげて…入団当初から仲いいからね、君が彼女を護ってあげてね。」
笑ってるはずなのになぜか悲しく見えてしまう。そりゃあそうか、ただでさえイノセンスを保護するのが大変なのにここでまた護る者が増えてしまったのだから。なら…少しでもコムイさん達の為にも頑張らなきゃ…僕は彼に心配かけまいとはっきりと返事をした。
未だに眠り姫なナナミさんを背負いコムイさんと別れる、その際部屋が破壊されてるかもしれないからと別の部屋の鍵をもらった。
部屋にたどり着くにはそう時間がかからなかったのは、主人にそぐわないほど記憶力や学習能力を持ってるティムのおかげ。キミのおかげで迷わないで無事部屋にたどり着いたよ…。
鍵穴に鍵を差し込んで開いた、部屋に入るとそこには、少々不気味な物たちが置かれていた…怖いなー。確かコムイさん曰く、前は物置に使っていたとかいないとか…一夜だけだろうしわがままは云ってられない。
ソファーみたいなのがあるからそこにナナミさんを寝かして自分の団服を彼女にかけさせてあげる…
そして今日までの疲れがどっと押し寄せ睡魔が襲う。そこら辺に落ちていたブランケットみたいな物を軽く叩き、流石に一緒のソファーに寝るのは気が引けたのでそのそばに座って寝ることにした。
目に映るのは、月明かりに照らされる綺麗な髪…赤い髪、血を被ったような赤…彼女の髪を軽く撫でる、上等な絹のようにサラサラの髪に驚いた。到底戦場にいたとは思えない…寝顔なんてまだ子供だ…。あどけない少女を巡っての戦か…大丈夫だ…全力で貴女の事を護ってみせます。
うとうとし始めた瞼は目を閉じてから眠りにつくまでそう時間はかからなかった。
黒の教団壊滅事件簿。終幕
終幕や否や新たな騒動の幕開け
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