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汽車が揺れる。しかしさすが個室なだけあって揺れが心地の良いリズムだ。それにソファがふかふかだ。上流階級が使うってのもわかるぜ。ソファの座り心地に堪能してる俺とは打って変わりおメンズ達は神妙な面持ちだ。
「で、さっきの質問なんですけど。」
アレンがそう切り出した。
ここで突然座席発表!今回の席順は窓際の席が俺でその隣がアレン、俺のお向かいがユウだ。以上!
因みにアレンが云うさっきは飛び乗り乗車の時だ、あの場で普通に解説していたら面白いんだけど、饒舌に説明をするそんなユウはちょっと解釈違いで嫌だ。
アレンはこう質問した、何でこの奇怪伝説とイノセンスが関係あるんですか?と―暫しの沈黙
沈黙を破ったのは舌打ちで、続くのはややご不満そうなチクチク言葉が織りなすユウさん解説。なんやかんやで教えてやるんだからコイツって優しいよな…面倒焼きっていうかなんて云うか。
イノセンス=奇怪の話…なんとなぁくだがマンガで覚えている気もするし…ここら辺は復習感覚で聞き耳立てるくらいでええやろ。適当に書類をパラパラめくったりガルの顔でむにむに遊んだり
あ、でもヒマや…ヒマさ故にこの後出てくるセリフを…
「"奇怪のある場所にイノセンスがある"…か。」
うっかりユウから奪う感じで呟いてしまった…!わ、悪いわざとじゃないんだ!彼はやや不審そうに、だが(エクソシストの本分として)わかってんじゃあないかとやや誇らしげな感情を含んだ眼差しを俺に向けながら話を進める。
「…あぁ。だから教団はそういう場所を虱潰しに調べて可能性が高いと判断したら俺たちを回すんだ。」
ここで会話の一区切りだろう。沈黙が走る室内…お熱い視線を前からひしひし感じるぜ!この意図はきっと…
「なんでお…私が知ってるかって?未来から来た…未来への著者と預言を受けた者だしね?」
「…にわかに信じきれん。」
そうは云っても。ぶーと唇を尖らせご不満なユウにご不満な態度を返す。他になにか証拠を見せれば信じてもらえるのかな?
アレンは俺が何云っても信じてくれる…それは彼が俺の世界に訪れて"未来"を知ってくれたから…あとは彼が純粋なのもあるのかと…
うぐぐ。と考えあぐねつい"いつものクセ"で首元をいじっていたら…
「ナナミさんの…それ」
「え?」
「そのネックレスは?」
ネックレス…というよりこれはドッグタグ…タグには名前が彫ってある…本来なら自分の名前や血液型他なにか目印になるようなことが掘られているが『Naru to.』ナルトが俺にくれた宝物なのだ。
うっかり触っていて団服の外にでてしまったようだ…いつぞやかミキアちゃんに「貴女は考え事や不安と思うとタグをいじるよね…」と2,3度指摘された…考えや不安が前に出てしまったかー。
これって、もしかして?アレンがそう云いかけた時俺はおおっと!だなんてわざとっぽい声を上げ資料の1ページの写真を指差した。里に…家族に後悔がないと云えば嘘になるが、兄妹の繋がりの品を身につけるなんて…大見えきった俺としては恥ずかしいので話題を逸らした。案の定声に吃驚したのもあって二人そろって指をさした写真に目線が行く。そこに表されている写真は…
思わずアレンが声を零す。
「そうでございます…トマも今回の調査の一員でしたのでこの目で見ております。」
室内は一気に緊張感を増す。そう、マテールの亡霊の正体は…
「…人形なんだよなぁ……あっ」
「ナナミさん!何で知ってるんです!!?」
迂闊だった…!そしてまた人のセリフを奪ってしまった…資料をロクに見てもいないぺーぺーが知ったような口でほんとごめんなさい!あまりにもビックリ発言でスニーキングをミッションするメタルなギアのビックリ音が聴こえた…気がする。
「ナナミさんが知っているという事はこの先のっ…!」
期待で満ち溢れていた顔をしていたアレンさん。云いたいことは分かるよ?期待したい気持ちも分かる。
そりゃそうさね、このあと何が起きるかわかるとなると百人力だもんね…うんうん、わかるよ、でも……
「お私の唯一の
所謂手の内なんて話せられないってこと。しかし、俺の今の発言に気に食わなかったのかユウは険しい顔で聞いてきた。
「それならお前の
「ドロップ…運良く選ばれた…アイテムかな?」
「ふざけるな!」
俺がそう云った途端ユウが叫んだ。わかる…わかるよぉ。でも俺にとっては運良く神引きしたガチャ…みたいなもんなんだよ…!現に!声のイノセンスだってつい!!昨日!!認識したんだよ!?まじに運の連なりで教団に来てなければ"イノセンス"って認識しないまま人生終えてたかもんしれんのじゃ!?
「イノセンスを"おもちゃ"と思ってるのか?」
「そうは思っていないが…この先の未来を知っているんだ…この時代の神でさえ知らない未来を…それが
「っ…」
ひーん…場の空気めちゃくちゃ悪くしてしもおた!もう相手の言葉云うの止めよう!でも……知ってるから声に出しちゃうんだよなぁ(堂々巡り)。居ても立っても居られないこの場から逃げるように"お花を摘み"なんて外に出る、がそこにはトマが。急に開いたからさぞ彼は驚いただろう…床に並べていたタロットカードがぐしゃぐしゃだ。ごめん。
「わ、ごめん。邪魔したな…」
「いえ!そんな…っ」
そそくさとタロットを片付ける彼に俺はカードを集めるのを助ける…そもそも俺が悪いしね…。
何を占っていたのか聞けばこの任務の行く末とか。暗示や気が軽くなるから!なんて云い理由みたく言葉を並べるが本心なんだよなぁ。トマホントいい奴。もっとスポット当ててくれと思うもん。
「そんでさ、任務うまくいきそ?」
「それこそうずまき殿が一番ご存じかと…」
「はははっ!かもな!けど、知りたいんだ、純粋な忌憚ない意見を…!」
「うずまき殿にはかないませんね…」
渇いた笑みを浮かべたあと彼はとあるカードを俺に見せる。―戦車のカード…しかも正位置だ。
「あとは幸運の女神に祈るってか…!」
じゃ、その為にも中に入って4人で仲良く座談会しちゃおうか。なんて俺がトマの背中を押しながら入ろうとしたらシュッと何かが掠めた…目線を戻せばユウの平手打ちを食らいそうだって気づくのにそんな時間がかからなかった。
「おいてめェ…何勝手に
彼の声は普段と1オクターブ低くなっていた。どうやらトマ…探索部隊がご一緒するのがご立腹の原因みたいだ。
原作ではトマは見張り一点張りで入ってきた描写はなかった。そういうもんだと思ったが一緒に入ればいいのに。と思う俺もいた。なのでその俺がトマを中に入れたのでユウ様はご立腹だ。
それなら―
「んじゃあ俺が外出るから。」
「えっ!!?」
「はっ!?」
やべ…つい勢いで俺って……仕方がない云っちまったからには取りつく島なんてない!このまま通すぞ!
「あんたがどんな意味で探索部隊の人と一緒にいるのがイヤか知らないいけど、同じ教団の仲間がいても構わないんじゃあないか?」
ぐぅの音が出ない人ってほんとこんな雰囲気なのかな?俺に睨みつけてるが反論が一向に来ない。あたりは北極にいるかのように冷たい空気が流れる。アレンとトマはどうすればいいのか子犬のようなまなざしで俺とユウを交互に見る。そしてユウちゃんの目線までもがこっちに注がれる、イヤン痛い。
呆れたのか、ないとは思うが言葉負けをしたのか分からないけど、トマを入着してから座れよ。と云えば大人しくて着席しますた。気まずい沈黙の中アレンが不思議そうに聞いてきた。
「さっきナナミさん"俺"って…」
「あー…て、そこ?」
ごめんな?元はこう云った口調なんだ。こう云えば彼はそうですかと云った。納得いったんかい。いや確かに出会った時から粗暴な…乙女な発言ではなかったんな…なんとか取り繕うとして言葉遣いを気にしていたが、すぐ皮がめくれてしまった。
静かな車内で俺はこの気まずい雰囲気をなんとかしたくエナメルのカバンからかの有名な"ビヒコ"を取り出した。
ひしひしと不思議そうな眼差しが俺を射抜いてくる…真っ先に食いついたのはアレンだ。俺はアレンにビヒコを渡しながら云った。
「俺の世界の菓子だ。」
「未来のお菓子ですか…。」
アレンは鸚鵡返しをしながらとても興味深くビヒコを見た。この世界にもクリームサンドタイプのビスケットあるでしょ?と思うがこうもアルミの包装されてたら中身はわからんか。とアレンの掌にビビコを乗せる。
「まっユウもトマも食えって!」
ユウに渡したのは『バニラ』トマに渡したのは『ストロベリー』アレンに渡したのは『チョコバナナ』そんで俺は『リンゴ』だ。仲良く食べましたよ。ビヒコは仲良く食べてがスローガンだしな!
気分はピクニックで
(あ、うまいですねこれ)(だろ??)
(あめぇ…)(じゃあ吐けやこのやろう)
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