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昨夜と今朝のあれこれが重なり、
アレンは突然の行動に慌てふためく。すまんな、朝から慌ただしくさせて…でも、さ…限界なんや…
―グぅぅーーー
「………え…?」
「…へ、へへ」
考えすぎて腹が減った。ほら、頭を使うと、エネルギー源として血中のブドウ糖が使われるから血糖値が下がって脳が糖分を欲するっていうじゃないか。
アレンも緊張の糸が解かれかクスクスと笑いながら確かにお腹が空きましたね。と立ち上がりスッとスマートに俺の目の前に手を差し出す。こういうところが彼のいいとこなんだよなぁと見惚れる。
「な、なんですかその熱を帯びた目線は……」
「……んなわけあるかよ。」
まるで自分に云い聞かせるような言葉。前言撤回だ。何故かやや変態気質になってしまった彼をさっきまでの気持ちを返せとばかりにその手を受けずに自力で立ち上がろうとした―が。立ち眩みが俺を襲う。ソファーにリリースだ。
「…っ!無茶しないでください!」
「うるせーお前が変なことを云わなければ……「あなたは新しいイノセンスが発現したのですから安静にしてないと…!」
新しいイノセンス。か…頭の片隅に今回の任務時、騒動後にヘブラスカに云い渡された気がするけど…記憶が飛び飛びだ。アレンの云う通り発現…発覚したのならば頷けるな…病気やケガの後遺症のアレに似ている!
元よりあった
と、物思いにふけったのが体調が悪そうだと思われ、取り敢えず医務室に行きましょ。とアレンに肩を貸してもらい医務室に向かうことになった。
*
―医務室
ここもまた戦場。エクソシストの他に
「こらあなた!ここは患者を診る場所よ、そんな駆け足したら埃が舞い上がるでしょ!」
「は、はい!申し訳ございません婦長ッ!」
「わかればいいの…あなたはあちらの探索部隊の方のお世話の続きをしてなさい…私がこの方を診るから。」
婦長と呼ばれた貫禄を感じる細身の女性は俺のつま先から頭まで眺める。こえー…この人なんだか師匠を思い出すわ。
注意された彼女は俺らと婦長に丁寧に一礼してからまたぱたぱたと駆け足で元の場所に戻る。婦長は彼女の後ろ姿を眺めながら、あの子のあのクセはいつになったら治るのかしら。とため息混じりにつぶやく。…ちゃんと彼女の成長などを期待している眼差しだ…と感慨深く婦長を眺めていたらくるっとこちらに向き直し俺らのところまでくる…でもその歩き方が怖いのよね、ツカツカツカツカって迫ってくる感じ…あのサメの映画を彷彿とさせる。
「初めまして、私はこの医療班の婦長をしている者よ。あなた達は…先日入ってきた新しいエクソシストかしら?」
「は、はい!僕はアレン・ウォーカーと云います!彼女はうずまきナナミ…実は彼女体調が優れないみたいで…」
アレンが俺の代わりに紹介してその上体調のことも伝えてくれた…実は結構だるくてな、助かるよほんと。
彼から事情を聞いた婦長は俺の顔を見る…そして耳元で囁く「イノセンスの事情は室長から聞いてるわ」と。俺の脳内は疑問符と感嘆符が飛び交う…手のイノセンス情報ってこんなところまで知れ渡っちゃうのかよと宇宙猫如くの表情を浮かべている間にスッと婦長が離れる。
「確かに顔色が悪いわね…少し休んで…もしかしたら栄養分もなくなってると思うから点滴もしましょう
。」
あくまで栄養不足のテイで押し通すのか…未だ宇宙猫状態の俺はあれよあれよと点滴を刺してもらった。が!寄生型の俺を甘く観てもらっては困る。
点滴スタンドと仲良くカラカラさせながらアレンと一緒にオーダーを取る。ジェリーがハイテンションのまま俺の様態を心配してくれた。
いつもなら俺もアレンと同じくらいの量を頼むのだが、やはり体内外に不調をきたしマウンテンで前回の半分の量を注文をする。
アレンがピザをもちゃもちゃさせながら「そんなんで足りるのですか?」って聞いてくる、多分とだけ答えた。
「ところで、今更で
「そうだなぁ、まずは口にある食べ物なくなってから喋ろうな?」
ピザを食べ終え、次にチーズが上に乗っかってるハンバーグに手を出しながら聞いてきた。向かい合っている席なのに一切合切目を合わせないで聞いてくるのが失礼極まりない。
「うーん…まぁ、俺の住んでる世界は忍者がいるな…現に俺も忍者だし。」
「ゴクッ…でも、僕が会った時はシニガミ〜って云ってたじゃないですか。」
確かにアレンと俺が初めて出会った時は、俺は死覇装を着ていて斬魄刀も持っていた。つまり死神(代行)の状態だった。
だから俺の住んでいる世界には忍者がいて、俺も忍者です。と云ってもなんのこっちゃと思うだろう。
口で説明するのもなぁ…出来なくはないが理解してもらうには現物を……ふと頭に浮かぶ。―俺のいた世界にもう一度連れて行ったら説明楽なんじゃね?
手を叩き彼が次に手を受けようとしたラザニアの皿とフォークをひったくり一口運んでから聞いた。
「俺のいた世界にもう一度来るか?」
「はぃ…?」僕のラザニア…
半泣きで自分の食べ物を引ったくられた事によりうつ伏せの状態で俺の顔を不思議そうに見つめる。
口で説明するのは面倒だから実際に行ったほうがわかりやすいだろ?と云い彼にラザニアが入っていた空の器を返す。
しばらく自分が食べるべきものが無くなってしまった事ともう一度異世界に行けるチャンスで百面相をした後、彼は強く頷いた。答えはイエスだ。
そうと決まればといわんばかりにデザート部門にとりかかった。ザッハトルテなんかフォークではなく手づかみだ。いつもの紳士的な彼から想像がつかない少し下品な食べ方なので思わず吹き出し笑いをしてしまった。
「でも、いいんですかね…?コムイさん許してくれなさそうですよ…?」
「あ…あーーーそれは大丈夫!考えがあるから!」
不思議そうな顔で首をかしげるアレンと同時に俺の点滴が終わった。最後の水滴がやけに自分の耳に響いた。
水面揺れ動く未来の
(というか!ラザニア返して下さい!)(…もっかいジェリーに頼めば?)(確かにもう一度注文すれば作ってくれそうですが!!それとこれとは違うんです!!)(ぐぅの音………)
