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妙にまぶたの向こう側が眩しい……朝か?
重い体を起こせば不意に襲い来る頭痛と胸焼けの様な感覚。片手でこめかみ辺りを押し軽く頭を振るう、ふと隣に温もりを感じる。あれ?俺ひとりで寝てた。はずだよな?しかしどうだろう、意識がクリアになってきた今ならわかる。―ここどこだよ!?
朝だと云うのになんだか薄気味悪いし、置いてある謎の"モノ達"が不気味に鎮座してる。てっきり昨日はあの騒動で意識がなくなり自室に運ばれたかとと思っていたが…違うよだ……ふと目に入った影、白い髪に赤いペンタクル、上品な顔立ち…え゙?
「ア…ア…!!??」
アレン様ぁああ!?なんで?なんでアレンが俺のお隣に寝てるん?え、何故!?昨日
「おはようございます。」
「オハヨーゴザイ、マス。」
え、笑顔が眩しすぎる……。
ところで何故"俺達はここにいるのか?"と問いただせば言葉を濁す。
そもそも昨夜の
「そっかそっか、
「!?…いや、まぁその気持はわからなくはないですが…」
まってまって、は破壊って…おまーっ!!つまり俺が持ってきたもの全て…なくなったってことか…あははは…必需品や日用雑貨…全て部屋だよ、もちろん持ってきた写真立ても…。カカシ先輩含め教師陣との写真、七班の写真、一護とルキアさん達との写真…確かにアレンの部屋のお隣になった時点で被害を受けるってわかっていたじゃないか……それなら任務用のバッグに移しとけばよかった。なんて後悔しても遅い。重く長い溜め息を零せばアレンが励ましの言葉をくれるが、やはり気分は沈んだままだ。特に七班の写真は思い出がたくさんあったからなぁ…
嘆き悲しんでいると、急に破壊音と共にナニかが吹き飛んできた。あまりの出来事にアレンとふたりで変な声をあげ、目の前に吹き飛んできた…扉だったものを見つめることしかできなかった。負のオーラを身に纏い部屋に入ってきたのは―
「「リナリー…?」」
「………!ナナミちゃん!!大丈夫!?」
「俺は平気だが、落ち着けぇぇ。」
ええ、心配ないわいつも通りよ!と明るく微笑む彼女。さっきの般若が如くの表情はどこへやら…愛らしい笑顔に浄化されるが、思っくそアレンを張り手で退かし俺の両手を取ってくる。あまりにも奇行過ぎて恐怖とか呆れは吹き飛び俺もひきつる笑顔で返す。
張り手から回復したアレンがどうして扉を破壊してまでここに来たのか理由を聞くと、どうやら先程の部屋を破壊されたショックの俺の叫びが教団内で響いてたらしく、復興作業をしていたリナリーが心配になってここに来た、と。よう叫び声でココだとわかったな…凄すぎやせん?リナ嬢よ。
しかし問題の叫び声の主はなんともなく安堵の溜め息を漏らし、俺の両手を握りしめながらアレンの方に勢い良く振り向く。
「…てめーモヤシ、なにナナミちゃんとふたり・密室なんだぁ?」
「ひっ!ご、誤解です!!誤解!そもそも僕達の部屋は破壊されてるんですし!コムイさんがふたりでってこの部屋にいたんです!!」
「……あら、そうだったの?兄さんの指示なら仕方ないわ………"なんも"してないでしょうね?」
「してません!してません!!」
ふたりの会話は聞こえなかったフリして遠くを見つめる。必殺グリーンアイだ。グリーンアイをしていて気づいたのは…扉があった場所に見覚えがあり、この世界でまずそうそう目にしたことのない……俺の…
「……あ!そうそうコレ!さっき作業してた人達がナナミちゃんの部屋辺りに落ちてたらしいの!」
「俺の鞄!?リナリー!!」
紛うことなき、俺のキャリーケース。未来から持ってきた思い出や生活必需品が入っている大事な鞄だ。もう駄目かと諦めていたが、これは…嬉しすぎる!
「お礼を云うならタップとジョニーに!あのふたりに発見されてよかったわね、他の人たちなら気にしないで解析室に持っていくとこだったわ。」
「まじあいつら天使!でも、よく俺のだってわかったな?」
「まぁ…ミライーって云ってたじゃない?それでだと思うわ、後申し訳ないんだけど中身も少し見ちゃった…ごめんなさい。」
シュンとしょげるリナリーに別に構わないと声をかける。だって中身が無事に俺の所まで戻ってきてくれたから…俺は七班の写真立てを手に取り無事を確認すると、腕の中で包んだ。それを見て不思議そうに首をかしげるリナリー、俺は笑いながら彼女もこっちに
「これが俺のいっちばんの宝物、家族と仲間だよ。」
「あ、ナルトさんですね!」
カカシ先輩が笑いながら仏頂面の
俺はリナリーにナルトを指さし兄貴なんだ。と教えるとナナミちゃんにもお兄さんがいるのね!と微笑む。
次は、
「これは上忍…まぁ、忍びとして認められて先輩達にお願いして撮ってもらったんだ。」
「なんか大人の人に囲まれて表情が堅いですね。」
「そんなとこもかわいいじゃない!」
上忍に昇格して、カカシ先輩やみんなと撮った写真、その後居酒屋が面白かったな〜。
でもあくまでやはり忍びとしても、経験としても先輩だから確かに表情堅いな……なにせ11歳で上忍だもん、重荷でもあったしな。
「最後はこれ、つい最近のやつだな。」
花火大会の時とルキアさんを奪還して、尸・魂界で集合写真を撮ったやつ…みんな元気にしてっかなぁ。
俺は一人ひとり、どんなヒトだったかふたりに伝える。みんな俺にとっては大事な仲間だし、かけがえのない人達。
俺はキャリーケースからデジタルカメラを取り出す。この世界とミスマッチすぎるアイテムでふたりは不思議そうにカメラを見つめる。3人で写真を撮ろうと提案するとふたりは快諾してくれた。早速撮るもフラッシュにビックリしてかアレンが半目で、リナリーが目を閉じてしまった。
「びっくりしたー…なんですか今の?」
「ごめんごめん、フラッシュたいちゃった。」
「フラッシュ…?それにしてもこのカメラ随分小さいわね。」
そりゃ仮想と云えど19世紀。小型のフラッシュでもしっかり光るからね…ダゲレオタイプよりつよいもんな…びっくりしちゃうよね。
もう一度と撮り直し、3人ともいい表情が撮れた。うん、我ながら自撮りりが上手くいったな、いつかは現像してスクラップブックか写真立てに飾らなきゃな、それに焼き回ししてふたりに贈らねば。
リナリーは科学班のお手伝いがあるからと、破壊されたドアをちゃんとはめてから出て行った。その後ろ姿を眺めていたらアレンが急にずり落ちた。驚いて俺もソファーから降りて彼を立たせる。
「嵐が去った…。」
「あぁ……。」
「僕…暫くはリナリーに敵いそうもないです。」
へばりこんでしまった。多分散々な目にあったから緊張感から解放されたのだろう。俺もアレンと同じ立場ならそうする、というかそうしたい。
いつの間にか俺はアレンの背中にもたれかかっていた…
台風一過のその後
(てかさっきリナリーと何話してたん?)(…イエ、ナニも。)
