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「の~みそボ~ン♪」
どびしゃぁああっん
軽快なリズムでありながら物騒な歌詞で僕の目の前に飛んできた真っ赤な影はAKUMAを形容し難い威力でぶん殴った。まるですべては暴力、言葉なんかいらないと云わんばかりの殺意を纏っている。
壁にのめり込んだAKUMAが口を開く。え?あんな打撃食らって生命維持できてるの!?感心した。
AKUMAは起き上がり僕らが"エクソシスト"だと認知する。
「だからなんだ、知ったとこで貴様は破壊されんだぞ?」
『ギャハハハハ!僕ちャん強気に出ルねぇ!』
「"僕ちゃん"…ねぇ。」
AKUMAは異妙にテンションで此方を指差してくる
気持ち悪っ…。しかも、ナナミさんの事なにか勘違いしてやがるな?僕はすかさず立ち上がりナナミさんの元に。イライラしていたが隣に来た僕に気づき心配してくれる。取り敢えずだが僕は大丈夫だと伝える。
深く溜息を溢し僕の目をしっかり捉えた後AKUMAに目線を向ける。
「探索部隊達を殺したのはお前か…?」
その問いにAKUMAは愉快に笑う。殺して何が悪い。そんな意味を込め。間髪入れずナナミさんはそんなAKUMAにビンタを食らわす。取り敢えずやったかやってないかを云った方がいいですよ。と人生初めてAKUMAに同情した。
『アれ?…もしカシて"未来への著者"さん?爵様から聞イたよ…どうやら"ミライ"から来たんだろ?』
減らず口を叩くのが好きらしい。同情して損した。しかしその情報は僕らでさえ彼女がヘブラスカからの予言で知った情報。なんで伯爵から聞いたかなんて…!
『それじゃあ私と来てもらうか。』
「上等ですねこの腐れAKUMA…」
意識したつもりではなかったが、彼女の前に立ち盾になっていた。そもそもナナミさんを渡すつもりなんて微塵もない。たとえ向こうが全力できたとしても。
「ヒーロー気取ってないで戦闘体制とれや。」
*
地鳴りに似た音…どうやら興奮したAKUMAの心音らしい。興奮してることを申告してくる…聞きたくなかったなぁ。
「聞きたくないのに聞こえちゃってます。」
「その顔傑作だな…よし、いい(精神)病院を紹介してやろう。」
『うそでスごめんなさい、言葉ノ暴力止めてください。』
「「黙れ、自我を持っちまった哀れなAKUMA。」」
ひどい…。なんて泣き始めるAKUMA。間違いなく今のあなたの顔の方が酷い、酷いのも程がある。
しかし自我を持っているAKUMA…内臓されてる魂の状態が悪化してる、流石レベルアップされただけある。レベル2は話を聞いただけで実践をするのは初めてだ。
闘うことになれているであろうナナミさんだって出会った当初の戦闘が初めてとのこと。つまりお互い初めての
どう動こうと間合いを取っていると…耳が劈くような叫びが聞こえ、振り返ってみると、どや顔のバ…神田がそこにいた
ちょっとムカつくけど妙にカッコイイ技で残りのレベル1達を一掃する、彼の存在に気づいてしまったナナミさんは神田に手を振った。クソぅ…なんであのバ神田なんかに…
「オイ、よそ見してんじゃねぇよ。」
「はいはい、集中しますよ先輩。」
なんて憎まれ口を叩きあう。え?もうそんな間柄になったんですか?くやしい。
しかし彼に気づいたのは僕らだけではない、AKUMAだって気づく。神田に攻撃しようとした途端シュンと風をかすめ僕の横を何かが過ぎ去った。前を向けば赤髪の異世界少女がAKUMAの腕に深い傷を付けた。素早い身のこなしで一瞬の出来事に唖然とすることしかできなかった。
「てめーの相手は俺らだろ…勝手に目移りするな。」
かっこいい!頼もしい!心強い!の三拍子が揃う、惚れ惚れするその佇まいと言動。これは…ずる過ぎます…!!
ナナミさんの一挙手一投足に目を奪われていると、彼女は声を張り上げ……神田に届ける。
「アンタの側にいるなら安心さ、あとは任せたぞ!」
そのアンサーは無言だったが、彼は呼応するかのようになにかを抱えて走り去って行った。多分今回の
だが黙ってはいられないのがAKUMA…憎しみという負の成分を一気に放出するが台詞は三流。"とりあえずお前等を殺してからだ"…なんて威勢のいい言葉でしょう。
僕らはAKUMAの気持ち悪いにも程がある声とともに飛び掛った、が攻撃が反発しそれぞれ吹っ飛んでしまった。
「…っぐ。てて。」
瓦礫をどかし、背中と手で壁を押しながら立ち上がる。ナナミさんは平気だろうか…。目線を泳がし安否を確認。
「ってー!こんにゃろぉ…。」
これまた瓦礫を吹き飛ばしながら立ち上がる彼女を確認し安堵のため息を漏らす。ナナミさんの事ですからきっと大丈夫だと思ってましたが…存外ピンピンで驚きが隠せない。
しかし、ホッとした束の間違和感が……僕…?鏡がそこにあるかのような…見事に化けたクソ…失礼、AKUMAが不気味な笑顔でそこに立っていた。僕は振り払うような形で攻撃をするが
『へへへ捕まえた。』
「ナナミさん!!」
AKUMAはニヤニヤ笑いながら彼女の両腕を掴む、彼女は悔しそうに足をジタバタさせるが中々届かない。それもそのはず下半身だけがAKUMAで何故か上半身は僕のまんま…気持ち悪っ…、つまり
『あとは嬢ちゃんの力を奪えば…うひひひひひこれで私は最強だぁ!!』
「おい、俺のもコピーすんのかよやめとけやめとけ〜。」
『さあ殺すぞん!!!』
「って殺すんか〜い。」
「ナナミさん!!!?」
―ド
ドクン。と鼓動が速まる…何だこの感じ…知らない…いや知っている…
―彼女と最初に出会った時だ。
ズンっと重くなる空気、空気だならいい体感的にも重い。それを感じているのはAKUMAも一緒の様だ、だがひとつ違うのはダメージを受けている。
「なぁ、放してくれよ?」
『…っ!ヒィィッ!!』
恐怖からなのかAKUMAはナナミさんを開放する。だけど子供が恐怖から逃れるかのように、はたまた大人が汚いものを触ったかのような…取り敢えず一言で表すなら…
―ブンンッ
投げ飛ばされた。
「ナナミさぁぁぁぁんんんん!!!!!?」
無事受け止めることが出来たもの、なにせ勢いがありそのまま僕らは数メートル先まで飛ばされる羽目に…くそぅ。
僕の胸に抱かれたナナミさんはすまない。と苦笑いをする。無事で本当良かった。焦るナナミさんの声は右から左に受け流しながら抱きしめる。ほんと…連れ去られなくて良かった。
しかし、安堵の束の間…僕らのいる地面が急に亀裂が入り……落下した。
情けない事に叫ぶことしかできない。が…開けた場所が見えてきた!ガキンっ。と僕の左手がシャンデリアを掴み右腕でナナミさんを抱え込む。なんとか落下は免れることが出来た。
何だここ?町の地下にこんな広い空洞があったのか…。陥落した穴から光が漏れて地下の全貌が見渡せた。が…結局シャンデリアの蝋燭立が折れたので僕らは真っ逆様。
「いだだだだっ」
「…いてぇのはこっちだ…」
ナナミさんの声に反応し起き上がるも…つい動きを止めてしまった。まさに僕がナナミさんを組み敷いてる状態で。さっきとは違う鼓動が速まる。ナナミさんって……こんなに綺麗だったのか。つい見惚れてしまう。が、さっきの一連の会話…"いてぇのはこっちだ"つまり…ナナミさんを下敷きにして落下してしまったこと!勢いは相殺出来たとは云え受け身をナナミさんが取ってくれたことになる!
「ごめんなさいごめんなさい!ごめんなさい!そ、そんなつもりはなかったんです!」
「いや、それは分かってるし大したことじゃない…でもさ、ほれ。」
「……!?これは…」
驚き
(女性を下敷きにするなんて…!)(でもアレン軽かったから落下時はなんともなかったぜ?)(軽かった?
