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「ちょっと大きいね」
教団内の地下水路、船着き場。俺とアレンはリーバーに渡された団服に腕を通す。夢にまで見た公式の団服…っ!アレンはコムイに着なきゃいけないのか?と問い質す。当ったり前だろコノヤロー。
因みに俺らの団服はオソロイで俺の方にはレースが付いていて、ボタンではなくファスナーにってのが違うとこかな。
コムイは不安そうに聞く。リナリー見たくミニスカートじゃなくていいのかと。残念ながら俺は美脚ではない、めちゃくちゃ筋肉が張って太いのがミニスカなんか穿いたら大変だ。戦うたんびスカートからチラチラと俺の太い足が晒されてしまう、敵も味方も俺も困る。
「もったいない…」
アレンがぼそり呟いた言葉は聞こえなかったが、この団服はすごすぎる…デザインもさることながら丈夫なのだ。さすが教団クオリティー!
その時、コムイがちょいちょいと手招きし俺にあるものを渡してくれた。―それは新調した靴。
どうやら、今はいている靴をモデルに作ってくれた、黒色でやや高めのピンヒールにアレンジされていて少し大人っぽい。
早速履き替える。今履いていたブーツはリナリーが受け取ってくれた。なんでニコニコしてんだろ?
さてさて履き心地は?なんと、これはびっくり!靴は驚くほどぴったり…変に当たるところがなければ、ピンヒールだからと云ってグラついたりしない。すごい。ところでサイズ…云ったっけ?
ありがとうとお礼を云いたがったが、アレンが呼んでいるので小走りし舟に飛び乗ればアレンが慌てて俺を受け止めた。女の子がそんな危ない事してはいけません。だなんて説教を受けたが。
「行ってきます!」
「それと、ありがとう!」
舟と船着き場が離れていく…それでも皆が見えなくなるまで手を振り続けた。さて、うまくいくかね?
暫く舟が進んだところでアレンが俺に質問してきた。俺の肩を指差し。
「ところでナナミさんの隣にいる"ソレ"何ですか?」
アレンが指す"ソレ"とはガイルタンピの事か?
これか?とガルの前に指を指し伸ばすとスッと指に止まる。そのままアレンの前に差し出す。
昨日の夜作ったんだ、急に任務がきたら困るだろ?と説明してやると彼は頷いて納得した。その時後ろにいたユウがグイっとガルを引ったくる。ぎゃああ!やめろぉてめぇ!モノを大事に扱いなさいってお母さんに云われなかったのかあああ!なんて思いながら返せ返せと手を伸ばすが、残念彼の腕が長くて届きません。くそぉ…これだから美男子は…
「しかし…よく短時間で作れたな、パーツとかはどうしたんだ?」
「そりゃあ錬金術もどきで作ったに決まってんだろ?」
場の空気が一瞬凍る。で、俺何か云っちゃった?ふと思い返すとあ〜〜例のあの人も錬金術師って説あったもんな〜とようやく場と自分の言葉を理解した。が、云ってしまったもんはしかたない!
それより返せ。と拉致られたガルを見事奪還と空気を変えていく!ほらほら!もうすぐ外に出るぞ!とはしゃいでみせるアレンが苦笑いで返す。俺ぇぇ!地雷っ!!
そうこうしてると舟は止まり俺達は伸びをしながら舟から降りる。探索部隊の人が腕時計を見るなり焦りながら俺らに伝えた。
「急いでください、列車が出てしまいます!」
*
―「古代都市 マテール」
今はもう無人化したこの町に亡霊が棲んでいる――
調査の発端は地元の農民が語る奇怪伝説だった
―亡霊は かつてのマテールの住人――
―町を捨て移住していった仲間達を怨みその顔は恐ろしく醜やか、孤独を癒すため町に近づいた子供を引きずり込むと云う――
風を切る音、頬かすめる風。なんて云えば詩的なんだろうがやや風情に欠ける。
「あのちょっとひとつわかんないことがあるんですけど…」
「それより今は汽車だ!!」
そう、舟を下りて陸に足を踏み入れた時にはもう駅のホームに列車はきていた。
最後尾がトンネルに入りかけたのを合図に四人は仲良くダイブ。
屋根に無事着地、いつものことです。探索部隊の人がそう云った。いつもかよ!任務の度こんなのやってたらその内任務に行く前に被害があっても可笑しくないだろ。てか今までなかったん?
「困りますお客様!こちらは上級車両でございまして一般のお客様は二等車両の方に…」
てゆうかそんな所から…
ほら、屋根の上から降りてきたらめちゃくちゃ車掌さん困ってるじゃん。いやでも、仕方がないんだけどね…ごめんて。
トマを先陣にユウ、俺、アレンと入るのだけど、意外!それは意外!先に降りたユウちゃんが俺を!受け止めた。感謝と恐怖で吐きそうとつい漏らしてしまうと、どういう情緒だよ。とツッコまれた。
「黒の教団です。一室用意してください」
探索部隊の人はそう伝えながら背中のハコを背負い直す。"黒の教団"と聴いた瞬間車掌さんは顔色を変えてバッと俺らエクソシスト組を見た。正確に云えば、俺らの"ローズクロス"にだけど。
車掌さんは部屋を空けてきますと、いそいそこの場を後にする。その背中を見つめながらアレンは探索部隊の人に今の一連の流れは何かと聞けば丁寧に答えてくれる。
「あなた方の胸にあるローズクロスはヴァチカンの名においてあらゆる場所の入場が認められているのでございます」
これがうわさのローズクロス優待券…。
説明が終わる頃にささーって戻ってきたよ。流石この道のプロフェッショナル。臨機応変が出来てらぁ。こちらです。と案内される。
部屋につく途中ふと物語観てる時からの疑問を投げかけた。娯楽施設なんかもフリーパスで行けるのか?と。そしたら間髪入れずにユウが頷いた。
「もちろん優遇される。」
「マジ?!遊び放だ…」
「流石に遊ぶ事に使っちゃだめだと思いますよ?」
「そうですね…流石に任務としてですので…でもたまにパーティーなどの潜入捜査もありましたよ。」
えっ!それって…夢小説あるある!潜入捜査やーーん!ほへぇ、いつかあるといいな。
「改めまして、トマと申します。」
「お私はナナミ。」
「僕はアレンです。よろしくお願いします」
挨拶を交わす。ユウとは顔見知りみたくトマは彼に会釈をする。そりゃエクソシスト歴長いし彼の同行することだってあるだろう。勝手にひとりで納得する。
「ところでよ…お私部屋付きの列車乗るなんて初めてだな…」
「そうなんですか?」
あっちの世界でもあるっちゃあるがボックスシートとか新幹線とかならのラグジュアリーシートか。あくまで区切られているだけ。飛行機とかならもっと違うんだろうけどそれとまた違うだろう。知識こそあれど経験上乗ったこと無い。
しかしアレンよ、そんな驚かんでも…お嬢様に見えるか?この俺を…。そもそもこの世界だって部屋付き車両なんて一等車両…つまりセレブが乗るであろう車両だろ?
そうこうしてるとトマが部屋の扉を開けてくれる。紳士〜。さてさて中はどうなってるのかな?
室内はシンプルながら広く、シートも柔らかそう。よく見ると装飾がお高そう…。
初めて…物語はノーカンね。見る室内で歓喜の声が漏れる。ついあっちへキョロキョロこっちへキョロキョロと見てしまう。
「忙しない奴だな…」
「し、しかたねぇ…ないでしょ!?初めてだって云ったし!」
「そうですよ!別に素敵なものを見入ってしまってもいいじゃないですか!」
ユウが鼻で笑うとつい力んで言い訳じみたセリフを吐いてしまったが、アレンが援護射撃してくれる。紳士〜。
「そうかいそうかい、よかったな夢が叶ってー。」
「そんな馬鹿にしなくてもいいじゃないですか!」
「そうだそうだー!アレン云ったれー!」
入口の前でやんややんやと繰り広げる。
「…あの、どうでもいいですけど…早く皆様入って…。」
トマの悲痛の言葉さえ聞こえなくなるほど白熱した幼稚なディベートが今、始まる。
レペゼン夢主人公
パンチラインを決めろ!
