1
あなたのお名前をおしえて
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
次に目を開いた時には目の前に大きくそびえ立つ崖が…競技クライミング?なんならエベレストと評してもいい。生で見ると迫力があるな…。くっそ崖にそびえ立ってんだもんな…。セキュリティとしては大合格だよ!だけど地下水道があるからそこは知られたら一発アウトよ…って云ってる場合じゃねぇ!
アレンは崖を見上げては叫んだ「本当にこの上にあるのか!?」とね。まぁ叫んじゃうよね…初見じゃあ、初見殺しよ。
彼からはなんでこんな崖下からなんだよ…と云いたげな目線の攻撃を受ける。ま。
「さーせん此処までが限界だったみたいだな。まっ、応援しているよ!」
としか云い様がなかった。アレンは驚きと苛立ちの目線をこちらに向けるが、仕方ないと"ガクッ"とかたを項垂れさせる。
確かに一般的には崖を目の前にしてどうすりゃ良いんだよって立ちすくんでもおかしくはない。しかし俺は端くれでもあるがチャクラを使って"崖を上る"なんてわりと朝飯前なんだ。そそくさと壁を垂直で登る様を見てアレンは無言であるわけではない。
「ずるいです!どうやってそんな楽に登れるんですか!?」
正直楽ではない。チャクラを消費しているからな。ってもそんな事を云ったて分かっちゃもらえないだろうしな…そこで俺はアレンにもガッツを込めて欲しいから(これがほんとの)適当に「忍者だから」と述べた。
*
「あっ、あのぉ、ナナミさんのそれてっイノセンスなんですか?」
崖を上りそこそこって位は経った。俺は腕時計を確認しながら着々と登って行く。
息を耐え耐えにしながらアレン少年が聞いてきた。口を動かす前に少しは進めばいいじゃないか。エクソシストの根性見せたれ。紳士且つ純粋な彼がそんな姿を見せるなんてまぁ、まだ遠い話だ。
取り敢えず俺はサラリと教えてやった。ほらちんたらしてたら可愛そうじゃん?それと云うのはさっきの「時空移動」のことだろうか?
「うん?時空移動はイノセンスじゃないぞ……よ。だけどそうかも知れない。」
「どう云う意味ですか?」
「さぁね、お…私もねここに来る前にも他の世界に意図せず飛ばされちゃったんだよね…だからイノセンスだとしたら意図せず発動しちゃったのかなって…。」
「…時空移動…他の世界?さっきから思っていたんですがそれって一体なんなんですか?」
「そのまんま。てかそれってなんのことよ。」
「崖を垂直に上ることです!!」
そっちかよ!!?今の会話を最後にまた暫く沈黙が続いた。答えて損した…しかしアレンの言葉により会話がもう一度始まる。
「もしかして、急に僕の名前叫んで抱き着いたのも、皆さんが僕のことを知ってるのも時空移動が原因で?」
「いやー……?」
思わず目を逸らした。だって俺の世界ではあんたらの世界のことは漫画…書物になってます。だなんて云えねぇもん…。出る言葉がにごってしまう。
「あの…ナナミ、さん?」
「え…あれ?うん?!」
「急にボーっとしちゃうんですもん…心配しましたよ…。」
崖を登りながらもシュン、とまるで子犬がいじけるかのように此方を見つめるから俺は慌てて宥めた。
「んな顔しないの、アンタの綺麗な顔が台無しになるでしょ?」
この後大惨事が訪れるんだから!
そう云いたかったけど、そもそも彼を知らないんだから意味ないやと思い、言葉を飲み込んだ。
*
崖登りをして軽く一時間を超えてやっと頂上に到着!長かった!
「アレン頑張って後もうすこし、ほら掴まって!」
「…っ。あっ、ありがとうございます!」
俺はアレンに手を伸ばし某ドリンク剤コマーシャルのように彼を引き上げる。ファイト!一発!てね。思いっきり引き上げてしまって、アレンの身体はふわっと宙に浮く。物理だもんしかたがない。重力だもんしかたがない。
ししょー直伝の筋肉の縮小、力の入れようでは自分より大きい男性をもちあげるなんて楽勝だ。
「うわっ!?」
「へっへっ、ごめんごめん大丈夫かい?」
「大丈夫なわけないですよ…なんですか、今の。」
お尻をさすりながらキリっと俺を睨むアレン。いや、睨まれて当たり前だよな。でもアレン思ってるより軽いから力加減できなかったんだもん、仕方ないよ。そう自分に云い聞かせながら渇いた声で笑うしか出来なかった。
俺はとある建物を指差し話を逸らす。
「でもほら、教団に着いたよ。」
アレンは暫くポカンと口を広げていたが、閉じ生唾を飲み込む。音が聞こえたよ。
「そ、…そうですね。しかし、話には聞いてたけどなんてゆーか雰囲気あるな…ホントにここですよねナナミさん、ティムキャンピー。」
「ここが黒の教団総本部。間違いないよ。」
アレンは服についたほこりを叩き身だしなみを整える。
一方俺はと云うと夢の黒の教団に入れることが楽しみすぎて破顔していた。夢小説且つD グレ好きなみんな!喜んじゃうよね!?とにもかくにも俺らは正面の門に向かった。
*
―黒の教団、ゴーレムによる監視モニター中。
「なんだいこの子達は!?」
ここぞとばかり集まった野次馬達がビックリしてナナミとアレンが映るモニターらしきモノに集中する。
「ダメだよ部外者入れちゃあ~なんで落とさなかったの!?」
長身の男性がコーヒーを啜りながらモニターに近づき子供の様に口を尖らす。近くにいた男性が部外者ぽくないと云い男性のほうを向く。とくに気になる点をピックアップしツインテールが似合うかわいらしい少女がモニターを着目するように促す。
「この子クロス元帥のゴーレム連れてるのよ。」
その指差す方向にはとある人物の私物、ゴーレムことティムキャンピーを指していた。
目を細め、長身の男はティムキャンピーを眺めていると、音声を拾うゴーレムが反応した。
『すみませーん、クロス・マリアン神父から紹介で来たアレン・ウォーカー。と…』
『同行者のうずまきナナミです。忍兼死神です。』
『教団の幹部の方に謁見したいのですが…』
「「"しにがみ"?とは…」」
そこに居る誰もがナナミに対してツっこむ者もいれば、「しかも、クロスって」「生きてるんだあの人」などアレンの師匠の事は逆に疑問に思う人もいる。
ナナミに関してはほぼ部外者そのものなのだが…
「"紹介"って云ってますけど室長 何か聞いてます?」
「知らない。」
アレン・ウォーカーに関してはれっきとして紹介人がいるのにも関わらず、長身の男性は悠長にコーヒーを啜ってる。一段落ついた頃にこう答えた言葉がこれだ…。
モニター越しに聞こえてたアレンは、アレ?としか思うことしか出来なかったし。ナナミに関しては次来るイベントに備えてにやけていた。
知らないなんて。
(あれ?この女の子どこかで見た気が…)(どう云う意味兄さん…)
(…勘違いだったよ、知り合いに似てたからさ)
