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確かに無茶振りしたのは僕自身だ。
ナナミさんを食い止める皆様…なんだかやるせいない気持ちになったのは云うまでもない。それでも自分の元の世界もとい
「これっアレン!なにボケっとしてんの!行くんでしょ?」
「え。あ…はぁ…。」
ナナミさんがごく自然に進むだろうと発言したことに開いた口が塞がらない…。どや顔…もといやる気に満ち溢れたナナミさんと…それを食い止めようと一生懸命阻止するナルトさん達が泣きべそをかいていた。
本当に大丈夫なんでしょうか…マナ、僕この先すっごい心配になってきたよ…。
*
僕らは30分もかけやっとの思いで広い空き地にたどりつた。空き地自体はすぐ側にあるけど、辿り着くのに時間がかかった(主ナナミさんによる説得)。
「ところでなんで貴女も荷物持っているんですか?」
「いや、等価交換だよ。」
等価、交換…?いまいち理解出来ず腕を組み考え込んでるとナナミさんがひとつ溜息をこぼし僕を指差す。ナルトさんのナナミさん妹発言に気を取られていたがしっかりこう云っていた『術者は同行せざる負えない』と。
つまり本来はナナミさんひとりのみの乗客員。だが誰かを送ろうとなれば必然と彼の人がいなければならないという事…!
僕を元の場所に戻すという事は、ナナミさんの犠牲も払うという事になる。不本意だが一瞬でもお世話になった身…そして暖かく僕を歓迎してくれた人達…離れたくはないが僕はエクソシストになるべくして今までくっそ辛い、時には人権無視された修行に耐えてきた…黒の教団に行きたい…!
ふと目線を上げると、自身に満ち溢れた…輝かしい…。
「わかった!俺があんたを元のレールに戻したるわ!」
「ええっ?」
「「「えええええ!?」」」
僕も。今まで黙っていたナルトさん達も大層驚いたことだろう…。あんなにご令嬢とは云わないが、丁寧な言葉になっていたナナミさんが砕けた言葉に戻すほど…。
だがナナミさんの発言に反応したナルトさんがものすごい顔でナナミさんに抱きついてきた。こわっ。
「いやああああ!」
「なにがいやあああ!だ!」
「いやいやいや!?お前が居ないとつまらないってばよ!てか、術者が使用するとそいつも移動になるのは知ってるけど…そんなのぜってい許さないってばよ!!」
「ほうほう…わかるじゃねぇか…だがな、それってブーメランって云うんだぜ…?」
口調がまた荒くなったのもだが、今はこのふたりの会話の内容の方が気になって仕方ない…。
ナルトさんはナナミさんの正論に対して云い返せないのか唇を噛み締めていた。そして力を緩ませナナミさんに謝罪をする「そればかりは済まない」と。ナナミさんもまた物悲しげな表情を浮かべたあと彼を優しく抱きしめ背中を撫でる。その姿はどっちが歳上で歳下なのかわからなくさせるほど、包容力はまるで聖母の様だ
「………だからさ、まぁね、これもほんのばかしの任務だと思ってくれよ。」
「………。」
「おい、聞いてるのか?」
「はっはい!」
あれ?可笑しいぞ?ナナミさん笑ってるのに後ろになんか魔王をひきつれてる…。え?幻覚?
すんなりと条件を受け入れナルトさんは彼女から離れた。そしてナナミさんは得意げな顔をしてみんなを隅のほうに寄せる。僕も云われた通りに隅に寄っていたらナルトさんが近寄ってきてた。なにかお別れの言葉を云ってくるのかな?と思っていたが「お前、ナナミに手を出したらブッコロス」と予想を遥かに超えた発言で言葉をなくしてしまった。
あははいやだなぁ…いや、確かにナナミさんは可愛いと思いますよ、ええ!さっきの聖母の様なとことかも魅てしまうと。ね…逆に惚れない人がいるなら見てみたいものですね!
「ありがとうナルト、理解してくれて。」
「ぜってー帰って来いよな。」
「あったぼーよ。お前、誰の妹だと思ってんだ?」
「へへ…俺のだってばよ。」
「だろ!」
二人は微笑合い親指を立てそれをぶつける。ふたりの光景を見ると先程までの「血の繋がってない」が嘘みたいに、本物の…本物の兄妹…家族のようだ。
ああ、偽者だろうが「愛」と「絆」さえあれば本物と同等なのだ。
「ほほ〜ほほ、へっ。」
「え?!」
「そうなのですか…。」
「な!なにがです?!」
僕の後ろからひょっこりと顔を出しニヤニヤするナクラさんとミキアさん。ちょっ!なんなんですか!
「アレン、もしかして〜もしかするぅ?」
「だから…なんなんですか?!」
「直球に云いますと"ナナミさんにほの字"なのですね。」
「なっ…っ!」
唐突すぎる質問で言葉が濁ってしまった。
そりゃそうでしょ!たたた確かにナナミさんは可愛いと綺麗を兼ね備えている…しっかりした性格。さっきも云った通り惚れないのがまずおかしい。世の男性はこの人の事を見たら確実に「いい女」と評価するだろう。勿論。……僕の師匠もね。
「あら、図星?いいわね〜若いって!」
「そんな…なに云ってんです、僕とそうそう歳かわりませんよね!?」
「やだっ私そんな若く見える?みきあ!」
「そこそこです。」
「どどどう云う意味ですか!」
ニヤニヤと楽しげな表情のナクラさん。涼しげだがこの話にノッているミキアさん。僕は居た堪れなくなり数歩横に避ける…。が
「いやね!私達実は100越えてるのにねぇ〜。」
えええええ?!意味がわからない…そんな!どんなどっきりですか!僕をからかっているのでは…!?
「驚くでしょ?この人達正真正銘の100歳以上なんだよ、まぁわけありだけどね。」
「ナナミさん!?」
と前方からの声はナナミさん。彼女の足元には青紫色に光る…陣が…。
「さっ!お話はここまで。出発だよ。」
バッと荷物を地べたに置き、僕をもっと近づくようにと指示を出す。そして呪文を唱えると地面に魔方陣の光が強まり周りを淡い光が包み込む。
「ナナミ。」
ふいにナルトさんの声が響く
「なんだよ?」
「元気でな。」
「…ああ…」
短い会話だけどとても意味が込められているとみた。
「おい、アレン。」
「へ?」
「お前もな…またどこかで会おうぜ。」
あはは、それじゃあその日は…
「妹さんをもらう日になるかもしれませんね?」
お馬鹿な別れ方
(なっ!あの野郎!)(落ち着きなよ~ただの若気の至りだって)
(くっそぉお!覚えてろよおぉぉ)
次に目を開いた時には目の前に大きくそびえ立つ崖が…。
「さーせん此処までが限界だったみたいだな。まっ、応援しているよ!」
