X破壊指令
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ロックマンはスノラーを倒した後ワイリーの姿を探すが、とうにUFOで逃げた後だった。
雪だるまのかわりにただの雪が降る荒れ果てた広場にサンタクロースだけが残されていた。
「サンタさん大丈夫ですか?!」
「みんな、すまない……ワイリーにプレゼントをみんな奪われてしまった……」
「いいんです、あなたが無事ならそれで」
「私たちのはいいから、早く他の子ども達にプレゼントを配ってあげてください」
ロックマン達はサンタクロースの正体がライト博士だと気が付いていないようだ。
それにもかかわらずワイリーに捕まった彼を助け、自分のプレゼントよりも彼の心配をするロックマン達に、ライト博士は彼らが良い子に育ってくれたことをしみじみと嬉しく思った。
「ん?アイス、それは…?」
「んーと、なんかね、フリーズマンがボクに渡してきたんだけど…」
「あ!プレゼントが入ってる!」
「よかった~!俺てっきりワイリーがそのまま持ってっちまったのかと思ってた!」
「わーい!」
「サンタさん、ありがとう!」
こうしてDr.ワイリーにプレゼントを奪われずにすんだロックマン達はライト博士の研究所に戻り、ささやかながらも楽しいパーティーを開いたのだった。
※ ※ ※
良い子はプレゼントを夢見ながら眠り、サンタに会おうと夜更かしした子も睡魔に負けるころ、ワイリーの秘密基地でもクリスマスパーティーが開かれていた。
クリスマスとは名ばかりの忘年会ではあるが、クリスマスらしさなど申し訳程度の小さなクリスマスケーキと、マグネットマン達が作ったらしい七面鳥の丸焼き、ウッドマンに飾り付けられたオーナメントで十分だろう。
サンタを捕り逃したことでいじけるワイリーはヤケ酒を飲み、ロックマンに負けるのは毎度のことであるナンバーズは気にせずどんちゃん騒ぎをしている。
「ナナシのアホ!なんでサンタを置いてきたんじゃ!ワシのプレゼント独り占め作戦が水の泡じゃ!!」
「しょうがないでしょう、フロストとフリーズ乗せたらすでに重量オーバーぎりぎりでしたし。なによりあの人はサンタじゃなくてライト博士でしたよ」
「え?」
「気付いてなかったんですか……」
「そ……そのくらいとうに気付いておったわい!ワシを馬鹿にするな!」
ムキになって怒り出した酔っ払いをしり目にナナシはどうしてこの人はこんな大人になってしまったのだろうかとしみじみ思った。
X破壊指令
クリスマスを破壊せよ!
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