サードナンバーズで「I LOVE YOU」
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彼女が俺のとこに来たのは突然のことだった。涙で潤んだ瞳で、失礼しますと一言いうと俺の背中にもたれるように座った。
彼女はたまにこうして泣きたくなると俺のところに来る。
彼女の性格上誰かに弱みを見せたくないのだろう
口が堅いのが取り柄の俺にできることは、ただ背中を貸してやることだけだ。
機械特有の微かな駆動音と、不規則なすすり泣く音だけがする。
それからしばらく経って、彼女はやっと落ち着いたようだった。
「ごめんなさい。お見苦しいところを……」
「いや、気にするな」
少し恥ずかしそうな顔をして彼女が言う。
「辛いことがあったなら、無理せず吐き出せばいい」
「……ありがとうございます」
そう言ったっきり彼女はまた黙ってしまった。愚痴をこぼすつもりも無いのだろう。
俺はそっと彼女の頭を撫でる。
「えっ?」
驚いたように顔を上げる彼女を見て俺は微笑む。
「こういう時は頭でも撫でられるといいらしいぞ」
「……ふふっ、誰から聞いたんですかそれ」
彼女が笑う。
よかった。少し元気が出たようだ。
「さあな」
俺も笑い返す。
「もう大丈夫です。ありがとうございました」
そう言って立ち上がる彼女に、手を差し出す。
その手を掴んで立ち上がった彼女は、しかしそのまま立ち止まって俯いたままだった。
不思議に思って声をかけようとした時、彼女がぼそりと言った。
「……やっぱりもう少しだけこうしていてもいいですか? あとちょっとだけでいいので……」
「ああ、もちろんだ」
俺は優しく彼女を抱きしめた。
彼女はたまにこうして泣きたくなると俺のところに来る。
彼女の性格上誰かに弱みを見せたくないのだろう
口が堅いのが取り柄の俺にできることは、ただ背中を貸してやることだけだ。
機械特有の微かな駆動音と、不規則なすすり泣く音だけがする。
それからしばらく経って、彼女はやっと落ち着いたようだった。
「ごめんなさい。お見苦しいところを……」
「いや、気にするな」
少し恥ずかしそうな顔をして彼女が言う。
「辛いことがあったなら、無理せず吐き出せばいい」
「……ありがとうございます」
そう言ったっきり彼女はまた黙ってしまった。愚痴をこぼすつもりも無いのだろう。
俺はそっと彼女の頭を撫でる。
「えっ?」
驚いたように顔を上げる彼女を見て俺は微笑む。
「こういう時は頭でも撫でられるといいらしいぞ」
「……ふふっ、誰から聞いたんですかそれ」
彼女が笑う。
よかった。少し元気が出たようだ。
「さあな」
俺も笑い返す。
「もう大丈夫です。ありがとうございました」
そう言って立ち上がる彼女に、手を差し出す。
その手を掴んで立ち上がった彼女は、しかしそのまま立ち止まって俯いたままだった。
不思議に思って声をかけようとした時、彼女がぼそりと言った。
「……やっぱりもう少しだけこうしていてもいいですか? あとちょっとだけでいいので……」
「ああ、もちろんだ」
俺は優しく彼女を抱きしめた。