ヤンデレナンバーズ(Ver.1.0)
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出ていったふりをしてまだ誰かいるかもしれない。
そんな疑念が振り払えず、ナナシはじっと動かずにいた。
いったい何分たったのだろうか。クローゼットの外は静かなものである。本当は闖入者はもうとっくに出ていったのではないか、いやまだ息をひそめて居るかもしれない、そんな考えばかりが順繰りに頭を巡る。
300を数えて音が聞こえなければ思い切って出てみようと決めた。
……1……2……3
数えるよりも早く鼓動が鳴っている。つられて早くならないよう、ゆっくり数える。
……104……105……106
そうしている間も何の音も聞こえない。ただ心臓がうるさいせいで細かな物音は聞き逃しているかもしれないが。
……298……299
……300
ついに300を数え終わった。恐る恐るクローゼットの扉を少しだけ開けてみる。
……誰もいない。
ナナシはほっと息をつき、クローゼットから出た。
部屋の入口を見れば無残にもドアノブが周囲の板ごと破壊されていた。
さてこれからどうするか、部屋に留まり誰かが来ればまたクローゼットでやり過ごすか、もっと安全な場所へ行き身を隠すか、急いで決めなければならない。
キッチンへ行けばフライパンなど武器になりそうなものや、食料がある。勝手知ったる己の城ゆえ、誰か来ても収納に隠れてうまくやり過ごせるかもしれない。
もしくは、普段は行くことを禁じられているエリアへ行って身を隠すのもありかもしれない。危険だから、あるいは機密があるからという理由で入れない場所がいくつかある。ナンバーズもナナシを探すとしたら、いつもいるエリアを重点的に探すだろう。裏をかいて禁止エリアにいれば見つかる可能性は低い。ただし、禁止エリアにいるのが見つかれば後で咎められるだろう。緊急事態とはいえ最悪その場で処分されるかもしれない。大きな賭けになるだろう。
→10.部屋に留まる
→11.キッチンへ行く
→12.禁止エリアに行く
そんな疑念が振り払えず、ナナシはじっと動かずにいた。
いったい何分たったのだろうか。クローゼットの外は静かなものである。本当は闖入者はもうとっくに出ていったのではないか、いやまだ息をひそめて居るかもしれない、そんな考えばかりが順繰りに頭を巡る。
300を数えて音が聞こえなければ思い切って出てみようと決めた。
……1……2……3
数えるよりも早く鼓動が鳴っている。つられて早くならないよう、ゆっくり数える。
……104……105……106
そうしている間も何の音も聞こえない。ただ心臓がうるさいせいで細かな物音は聞き逃しているかもしれないが。
……298……299
……300
ついに300を数え終わった。恐る恐るクローゼットの扉を少しだけ開けてみる。
……誰もいない。
ナナシはほっと息をつき、クローゼットから出た。
部屋の入口を見れば無残にもドアノブが周囲の板ごと破壊されていた。
さてこれからどうするか、部屋に留まり誰かが来ればまたクローゼットでやり過ごすか、もっと安全な場所へ行き身を隠すか、急いで決めなければならない。
キッチンへ行けばフライパンなど武器になりそうなものや、食料がある。勝手知ったる己の城ゆえ、誰か来ても収納に隠れてうまくやり過ごせるかもしれない。
もしくは、普段は行くことを禁じられているエリアへ行って身を隠すのもありかもしれない。危険だから、あるいは機密があるからという理由で入れない場所がいくつかある。ナンバーズもナナシを探すとしたら、いつもいるエリアを重点的に探すだろう。裏をかいて禁止エリアにいれば見つかる可能性は低い。ただし、禁止エリアにいるのが見つかれば後で咎められるだろう。緊急事態とはいえ最悪その場で処分されるかもしれない。大きな賭けになるだろう。
→10.部屋に留まる
→11.キッチンへ行く
→12.禁止エリアに行く