ヤンデレナンバーズ(Ver.1.0)
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ある秋の日の午後、ナナシは網戸からすり抜ける涼しい風に肌寒さを覚えていた。つい昨日までは残暑を感じさせる日差しが照り付けていたのに、今日の太陽は雲に隠れ、しめやかな雨が木々の枝葉を濡らしている。この山奥の基地では紅葉はまだでも、確かに冬の先触れを感じさせていた。
「雨やまないわね……これじゃ洗濯は無理ね」
誰に聞かせるつもりでもなくナナシはつぶやいた。予定が一つ減り、何をするか思案しているところ、基地全体に高らかな警報が鳴り響く。
ビーーーーーッ!!! ビーーーーーッ!! ビーーーーーッ!!
「何?!もしかして襲撃……?!」
携帯端末が幽かな振動でビデオ通話の着信を告げる。
『ナナシ!無事か?』
「博士!いったい何が?」
『話は後じゃ……そこは自室か?いますぐ鍵を閉めてナンバーズの誰が来ても決して開けるな!』
博士の話によると新型のコンピューターウイルスがナンバーズの間で感染し、一部のナンバーズが“おかしく”なっているそうだ。人間に対して異常な執着を起こすウイルスで、その執着の現し方は個体により異なる。つまり基地にいる人間、博士とナナシに対し、何らかの危害を加える可能性が高いということだ。博士は偶然研究に集中するために研究室に篭っていたため無事であり、ナンバーズもそう簡単に入れない高セキュリティの場所であるため、このままウイルスを無効化するワクチンプログラムの作成に注力するとのことだ。
このウイルスは、もとはと言えば人間に不服従なロボットを従順にさせるために開発されたプログラムで、あるナンバーズが敵の施設に侵入した際にうっかり感染してしまったらしい。ウイルスでロボットの心を操るなぞ言語道断とばかりに憤慨する博士だが、かつてDr.ワイリーもライトナンバーズに悪のチップを埋め込み暴れさせたことはナナシも気が付いていたが、ややこしくなるので黙っていた。
『ウイルスの症状の発現には個体差がある。何が起こるか分からんということじゃ。兎にも角にもワクチンが完成するまで自室で隠れておれ!』
ほぼほぼ一方的にまくしたてるような説明が終わると通信が切れた。
「隠れるといっても……」
自室の木製扉には申し訳程度の原始的なシリンダー錠が一つ、なんの変哲もないガラス窓には一般的な締め金具。ナンバーズがその気になればいとも簡単に侵入できるだろう。
実際、木製扉は軋むほど激しくノックされている。
どこに隠れる?
→2.クローゼットの中
→3.ベッドの下
「雨やまないわね……これじゃ洗濯は無理ね」
誰に聞かせるつもりでもなくナナシはつぶやいた。予定が一つ減り、何をするか思案しているところ、基地全体に高らかな警報が鳴り響く。
ビーーーーーッ!!! ビーーーーーッ!! ビーーーーーッ!!
「何?!もしかして襲撃……?!」
携帯端末が幽かな振動でビデオ通話の着信を告げる。
『ナナシ!無事か?』
「博士!いったい何が?」
『話は後じゃ……そこは自室か?いますぐ鍵を閉めてナンバーズの誰が来ても決して開けるな!』
博士の話によると新型のコンピューターウイルスがナンバーズの間で感染し、一部のナンバーズが“おかしく”なっているそうだ。人間に対して異常な執着を起こすウイルスで、その執着の現し方は個体により異なる。つまり基地にいる人間、博士とナナシに対し、何らかの危害を加える可能性が高いということだ。博士は偶然研究に集中するために研究室に篭っていたため無事であり、ナンバーズもそう簡単に入れない高セキュリティの場所であるため、このままウイルスを無効化するワクチンプログラムの作成に注力するとのことだ。
このウイルスは、もとはと言えば人間に不服従なロボットを従順にさせるために開発されたプログラムで、あるナンバーズが敵の施設に侵入した際にうっかり感染してしまったらしい。ウイルスでロボットの心を操るなぞ言語道断とばかりに憤慨する博士だが、かつてDr.ワイリーもライトナンバーズに悪のチップを埋め込み暴れさせたことはナナシも気が付いていたが、ややこしくなるので黙っていた。
『ウイルスの症状の発現には個体差がある。何が起こるか分からんということじゃ。兎にも角にもワクチンが完成するまで自室で隠れておれ!』
ほぼほぼ一方的にまくしたてるような説明が終わると通信が切れた。
「隠れるといっても……」
自室の木製扉には申し訳程度の原始的なシリンダー錠が一つ、なんの変哲もないガラス窓には一般的な締め金具。ナンバーズがその気になればいとも簡単に侵入できるだろう。
実際、木製扉は軋むほど激しくノックされている。
どこに隠れる?
→2.クローゼットの中
→3.ベッドの下
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