6月
「美味しい」
バゲットに、生ハムとレタス、クリームチーズを挟みビネガーを垂らす。飲み物はもちろん紅茶。シラスが好む軽食で、リゼットもお気に入りだ。
「そういえば、シラス君は嫌いな食べ物はありませんの?」
「ありますよ。牡蠣とか肝臓とか……栄養があるとはいえ苦手ですね」
リゼットの質問にシラスが答える。
「それは、わたくしも苦手ですわ」
晩餐会では料理人が工夫してくれるから食べられなくはないが、どうも苦手である。
「あと胡瓜も。酢漬けなら何とか食べられますけど」
シラスは困ったように微笑んだ。
「……好き嫌いしてると大きくなれないというのは、嘘ですわね」
リゼットは呟いた。
バゲットに、生ハムとレタス、クリームチーズを挟みビネガーを垂らす。飲み物はもちろん紅茶。シラスが好む軽食で、リゼットもお気に入りだ。
「そういえば、シラス君は嫌いな食べ物はありませんの?」
「ありますよ。牡蠣とか肝臓とか……栄養があるとはいえ苦手ですね」
リゼットの質問にシラスが答える。
「それは、わたくしも苦手ですわ」
晩餐会では料理人が工夫してくれるから食べられなくはないが、どうも苦手である。
「あと胡瓜も。酢漬けなら何とか食べられますけど」
シラスは困ったように微笑んだ。
「……好き嫌いしてると大きくなれないというのは、嘘ですわね」
リゼットは呟いた。