6月
「大好きだけど、どういう好きかわからなくて、きっと失ってから恋だったと気づくのですわ」
「……それは、もう恋と気づいているのでは?」
リゼットの言葉に、しばらく考えてからシラスは返事した。
「ん? そっか、そうなのですわね」
「……よくわからないのですが、失恋が前提なのですか?」
シラスの質問に、リゼットは彼をじっと見つめた。
王太女として、国王の選んだ相手と結婚することになるのだろう。シラスのことが好きでも、結ばれることはないのだと思っていた。だが、婚約者である消息不明の従叔父は、調べたところ目の前の人物らしい。
「……どうなのかしら?」
「……それは、もう恋と気づいているのでは?」
リゼットの言葉に、しばらく考えてからシラスは返事した。
「ん? そっか、そうなのですわね」
「……よくわからないのですが、失恋が前提なのですか?」
シラスの質問に、リゼットは彼をじっと見つめた。
王太女として、国王の選んだ相手と結婚することになるのだろう。シラスのことが好きでも、結ばれることはないのだと思っていた。だが、婚約者である消息不明の従叔父は、調べたところ目の前の人物らしい。
「……どうなのかしら?」