6月
城下街の一角にある修道院は孤児院が併設されている。
「リゼットお姉ちゃんだー!」
ツインテールにタブリエドレス姿の少女に、子供たちは歓声を上げ駆け寄った。
「おれ、自分の名前書けるようになったよ!」
「ぼくもー!」
「わたしは本が読めました!」
子供たちの報告に、リゼットは微笑む。
「皆、えらいのですわ。あとでお菓子をあげましょう」
賑やかな光景を、少し離れたところから見守るのは修道院長と騎士団長。
「王太女殿下の働きには感謝してもしきれません」
修道院長は祈りを捧げた。
リゼットは、たまに子供たちに読み書きを教えているのだ。
「──この子たちが未来に希望を持てる国にするのは、わたくしの使命なのですわ」
「リゼットお姉ちゃんだー!」
ツインテールにタブリエドレス姿の少女に、子供たちは歓声を上げ駆け寄った。
「おれ、自分の名前書けるようになったよ!」
「ぼくもー!」
「わたしは本が読めました!」
子供たちの報告に、リゼットは微笑む。
「皆、えらいのですわ。あとでお菓子をあげましょう」
賑やかな光景を、少し離れたところから見守るのは修道院長と騎士団長。
「王太女殿下の働きには感謝してもしきれません」
修道院長は祈りを捧げた。
リゼットは、たまに子供たちに読み書きを教えているのだ。
「──この子たちが未来に希望を持てる国にするのは、わたくしの使命なのですわ」