龍神が審神者になりました?
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――アオside――
本丸の皆にやな兄のところへ行くことを伝えると、さぁ争奪戦だ。
俺のお供にになるのは誰か!?
まぁそれはあっちで任せて…。
俺はCDの他にも何かないかネットを見て探していた(カモフラージュ用)
んーなにがいいかなぁ…。
あ、今は離れの私室です。
そして鶴は今回CD制作に来ていたので、無し。
なので一緒に画像漁りをしたりしてます。
あとこっちに置いてる俺の作品(我が子)を見に。
「ん、アオ。このしるばーあくせなんだが」
『ん?』
「柚と柳っぽいな」
『oh…わかる…?』
「なんとなくなんだが。これを贈り物にいしようと思わなかったのかい?」
『あー…それストラップってやつなんだけど、失敗して…元はネックレスにしようとしてたから…』
「それで渡さなかったのかい?」
『うん…元はネックレスにしようとしてたのに、失敗してストラップになったしね…』
「失敗に見えないがな…」
『削ったりして調整したからなー……あ、このアクセ二人に似合いそう』
そうしてカモフラージュプレ選びをしていたのだった。
夕方、やな兄の元へ向かうため用意をする。
はずだったんだけど…。
『え、俺の本丸が保護本丸の中心にあるから、みんなここに集めちゃおうぜ☆てこと?』
「そうなんだよねぇ」
「なんでも神たち上が承認してから、戦闘系審神者の集合場にもしたらしく、桃たちも近くに引っ越してきたらしい」
『初耳なんやけど俺の意見は?』
「「俺らの意見が通るとでも?」」
『あ、はい』
となりまして、俺らが集まれる施設的なのが急遽、大型刀達の手で出来上がりました、まる。
なにこの大きめのグランピングのような更に本丸追加したような場所は。
『おかしいな…今日の主役兄たちなんやけど…』
「まぁいいんじゃね?」
「そうだね、うん、いいんじゃないかな」
『柚兄は考えるの放棄しないでえええええ』
とか漫才しながらご飯の準備を出来る者総出でやってます。
あ、桃先輩達も手伝ってくれてます、主にセッティング。
あといつの間にか風雅たちも。
『いや俺がメインでやるとはいえさ、俺の本丸を中心にしなくてもよくない?しかも戦闘系の集合て、余計狙われない?』
「アオちゃんの霊力が多いから、アオちゃんを中心に結界を張って、夜桜組の琥珀くん、あとナギと政府の結界を駆使していろいろするみたいよ?」
「アオの霊力がメインらしいけどねー」
「んで、俺たちの霊力を繋げることで結界の範囲も広げるそうです。なのでこれから保護本丸は、戦闘系含め別機関と言う形になるでしょうね」
「だから戦闘系審神者も選定し直しが新たにされてます。親のコネでなったものもいるし、実力ないのに居ても足手まとい、迷惑ですから」
「柚キレてるな…」
「こちとら仕事が増えましたからね…えぇ、もう増えまくりです」
柚兄のブラックスマイルが怖いデス。
『まさかこんな大がかりになるとは…』
「そうよねぇ…まだ仮、準備期間としては、大がかりよね」
「噂では、上層部や役員、政府刀剣もこの保護本丸に期待してるみたいですよ」
「「「期待?」」」
『あー…刀解しなくていい、ブラック出身刀剣を癒せる、いろいろ利点があるからかな』
「おそらく。今まで行動に移したものはいませんし、なおさら」
「期待がでかいぶん、成功させたいわけだ」
「そう、だから予算もけっこうかかってる…」
『そっちのが怖いわ…』
「まあ必要なことは政府で、こちらで出来る事はこちらで。
出来るだけやろうとなり、今回も刀剣達にいろいろ作ってもらいました」
『いやもう皆職人だわ絶対職業間違えてるよ転職しよ?』
「「「「刀剣男士だから無理だ(だわ/だね)」」」」
そんな会話をしながら、大量のご飯の用意も終わる。
今日は俺らの本丸の皆、やな兄、柚兄の刀剣みんなと、先輩たちの刀剣3振りずつがきてるため、多いのだ。
なので庭?広場?でバイキング形式にした。
「さて、日も暮れたし…」
「よーし。んじゃ皆飲み物持ってー」
夏先輩が音頭をとる。
「よし、んじゃ…俺らの後輩で友の柚と柳、誕生日おめでとう!いろいろ話が進んでるけど、みんなで頑張ろうぜ!乾杯!」
「「「「「かんぱーい!」」」」」
「二十歳も過ぎてこんなに祝ってもらうのも恥ずかしいね…」
「同感…ま、ありがとな」
そこからはどんちゃん騒ぎ。
それぞれ誕プレを渡したりする。
俺はまだ渡せてないけど、風雅はやな兄に二胡を渡してた。
『やな兄、二胡できるの?』
「昔風雅に教わったからな、もう古かったから新調頼んでたんだ」
「俺も便乗して、新調お願いしたんだよね」
『柚兄もできるんや、凄い…』
「柳は笛もできるよ」
『やな兄ナニモンだ』
「お前の兄貴だよ」
二人して音の調整をしている様を眺める俺。
すごいなぁ。
「「で?」」
『ん?』
「毎年俺らに誕プレ用意する可愛い末っ子は」
「今年は何をプレゼントしてくれるのかな?」
『あー……はい』
二人に言われ袋を出す。
緊張からおずおずと渡す。
『んと、誕生日おめでとう。でもそのプレゼント、俺が居ない時…帰ったら開けてほしいかな』
「ん?」
「珍しいね、そんなに恥ずかしがるなんて」
『ちょっとね…なので帰ったらでお願いします』
「んー…すっげぇ気になるけど」
「そうだねー、でも、わかったよ。帰ったら開けさせてもらうね」
『ん』
二人に撫でまわされてるところを宗三がばっちり写真に収めてました、いろんな角度から。
「アオー」
『はーい?』
「陽は準備できたで、お前さんは?」
『いつでも』
「?なんかするのか?」
『陽と初共演』
「「??」」
広場の中心に行き、やな兄と柚兄は見えやすい場所へ移動させる。
扇子を持った陽と、刀を持った俺。
風雅が二胡を用意する。
俺らが構えるのを見届けると、風雅は二胡を奏でだした。
その音に合わせ、俺と陽は舞う。
昔は俺が珱へ見せていた。
その珱が、陽として、俺の真似をして覚えた舞。
合間を見て実家で練習してたんだよね、実は。
これもプレゼント、というより余興か。
最初断られてたけど、押し切った(どやっ)
陽の舞を最初見せてもらった時、俺の刀の部分を扇子でやってて、でもよく見てたからか、再限度もすごくて。
嬉しかった。
昔は俺だけだったけど、今は陽と舞えることに、すごく嬉しさや喜びが出る。
舞いが終わると、周りから拍手をもらえ、兄二人も、夏先輩たちも、良かったとお褒めの言葉をいただいた。
その後もどんちゃん騒ぎし、日付変わる前には解散した(なぜなら明日も仕事)
柚兄はやな兄のとこへ泊ると言ってたから、一緒に開けるだろうなぁ…ああ……穴があったら…「まだ言ってるのかい?」
『あ、鶴』
「渡したんだし、あとは二人が喜べばいいじゃないか」
『いや恥ずかしいんだって…』
「ははは」
『鶴は俺で遊ぶことを覚えた…。あ、休暇制度入れたから、今度の土日からできるよ』
「ほんとうか!楽しみにしている」
『まずはウッドレジンからしよか、固まるの時間かかるし。固めてる間は違う事したらいいしね』
軽く打ち合わせをしたら、お互い自分の部屋へ戻ったのだった。
――柚side――
今日は午前中まで仕事で、夕方には、俺と柳の誕生日パーティーをしてもらった。
20も過ぎて盛大に祝われるのは恥ずかしいね…。
嬉しかったけど。
日付変わる前に解散し、今日は柳のところにお泊り。
実は奏さんが午前中も休みにしてくれたので、少し夜更かしできる。
柳も許可もらってたらしい。
なので今は、二人でお茶してる。
俺は酒を飲まないようにしてるけど、柳は飲めばいいのに。
相変わらず優しい弟だ。
「そういえば、アオにもらったの開けよっか」
「お、そうだな。何を選んだんだか、珍しく恥ずかしがってたな」
思い出し、お互い袋を開けると、中には本が入っていた。
が、本特有の匂いも重さもない。
「本…いや、小物入れか?」
「みたいだね?」
「中になにか…」
さらに箱を開けると、小箱とディスクが入っていた。
「CDか?えーと…」
「あ、メモが入ってる」
【このCDは、ちょっとしたコネで手に入れたものです。気に入ったら音楽プレーヤーや携帯にダウンロードしたらいいけど、基本的に他言無用で。あ、CDの内容は同じです】
「どういうことだ?」
「さあ…?とりあえず、聞いてみるか。デッキある?」
「あぁ」
普段あまり使わないCDデッキを、押し入れから持ち出してきた柳。
そしてディスクを入れて、周りに迷惑にならないくらいの音量で流しだす。
「え、この曲…」
「俺らの好きな“夜桜組”の曲じゃん」
CDを入れていた中には曲名も書かれていた。
え、ちょっとしたコネで手に入れたって…違法ダウンロード…?
「アオ、犯罪に手を染めてないよね…」
「それはないと思いたい…」
お兄ちゃんズは心配です。
曲の欄を見ていると、最後だけ曲名がなかった。
柳も気づき、聞いたことある曲を飛ばして、最後の曲を聞き出す。
――――――――
ねぇ、僕と出会ったとき、貴方たちはどんな気持ちだった?
きっと僕は何もわかってなくて
でも嬉しいって感じてたんだ
ねぇ、僕と触れ合った時、貴方たちはどう思ったのかな
きっと僕は、くすぐったくて
温かい気持ちになってたと思うんだ
僕たちは成長して、一緒に寝て、一緒に笑って
一緒に沢山を経験して育って
でもどこか寂しいと思う、子供の僕が居たんだ
子供の頃は、ずっと一緒だと思ってたよ
たとえ大人になっていっても
傍に居ると疑わなかった
でも僕たちは成長して
それぞれのやる事のために離れないといけなくて
駄々っ子になってたら
あの頃の僕らは何か変わってたのかな?
あのね、僕は貴方たちに追いつきたくて
ずっと背伸びしてた
ずっと手を繋いで歩いていたかったんだ
あのね、僕は駄々っ子だったかな
手のかかる子だったかな
僕のために時間を作って
遊んでくれたりしたこと、嬉しかったんだ
きっと僕がとんでもない我が儘を言わなかったのは
貴方たちが優しさをくれたから
きっと僕が我慢できたのは
貴方たちが手を繋いでくれたから
きっとどんな時でも笑えてたのは
貴方たちが僕を諦めないでいてくれたから
ありがとう
僕と兄弟になってくれて
ありがとう
僕と出会ってくれて
ありがとう
生まれてきてくれて
ありがとう、僕の大切な兄弟
――――――――
気づけば、静かに涙を流してた。
滅多に泣かない柳も。
この曲は、あの子しか歌えない。
だって俺たち兄弟に当てた気持ちだから。
「…最高のプレゼントもらったね」
「…あぁ…まさか、俺らの好きな“夜桜組”が、あいつだったとはな…」
「………たぶん、夜桜組皆でやってるよこれ。あの子だけじゃ無理だろうから…」
「今まで気づかなかった俺らって…」
「間抜けだよねぇ…」
苦笑しながら、またその曲を流す。
あの子の心が籠った歌。
ありがとう、俺らの末っ子ちゃん。
翌朝、俺らは速攻アオに連絡をとり、そして風雅にもとって確認した。
確認の後すぐ、こんのすけが、風雅に預かったというDVDディスクを持ってきたので、見てみたら……。
俺らの可愛い末っ子が頑張って録音してる姿や、こっそり撮ったであろうメイキングDVDをもらった。
二人でしっかり悶えました(壊)
うちの末っ子が可愛すぎる…!
本丸の皆にやな兄のところへ行くことを伝えると、さぁ争奪戦だ。
俺のお供にになるのは誰か!?
まぁそれはあっちで任せて…。
俺はCDの他にも何かないかネットを見て探していた(カモフラージュ用)
んーなにがいいかなぁ…。
あ、今は離れの私室です。
そして鶴は今回CD制作に来ていたので、無し。
なので一緒に画像漁りをしたりしてます。
あとこっちに置いてる俺の作品(我が子)を見に。
「ん、アオ。このしるばーあくせなんだが」
『ん?』
「柚と柳っぽいな」
『oh…わかる…?』
「なんとなくなんだが。これを贈り物にいしようと思わなかったのかい?」
『あー…それストラップってやつなんだけど、失敗して…元はネックレスにしようとしてたから…』
「それで渡さなかったのかい?」
『うん…元はネックレスにしようとしてたのに、失敗してストラップになったしね…』
「失敗に見えないがな…」
『削ったりして調整したからなー……あ、このアクセ二人に似合いそう』
そうしてカモフラージュプレ選びをしていたのだった。
夕方、やな兄の元へ向かうため用意をする。
はずだったんだけど…。
『え、俺の本丸が保護本丸の中心にあるから、みんなここに集めちゃおうぜ☆てこと?』
「そうなんだよねぇ」
「なんでも神たち上が承認してから、戦闘系審神者の集合場にもしたらしく、桃たちも近くに引っ越してきたらしい」
『初耳なんやけど俺の意見は?』
「「俺らの意見が通るとでも?」」
『あ、はい』
となりまして、俺らが集まれる施設的なのが急遽、大型刀達の手で出来上がりました、まる。
なにこの大きめのグランピングのような更に本丸追加したような場所は。
『おかしいな…今日の主役兄たちなんやけど…』
「まぁいいんじゃね?」
「そうだね、うん、いいんじゃないかな」
『柚兄は考えるの放棄しないでえええええ』
とか漫才しながらご飯の準備を出来る者総出でやってます。
あ、桃先輩達も手伝ってくれてます、主にセッティング。
あといつの間にか風雅たちも。
『いや俺がメインでやるとはいえさ、俺の本丸を中心にしなくてもよくない?しかも戦闘系の集合て、余計狙われない?』
「アオちゃんの霊力が多いから、アオちゃんを中心に結界を張って、夜桜組の琥珀くん、あとナギと政府の結界を駆使していろいろするみたいよ?」
「アオの霊力がメインらしいけどねー」
「んで、俺たちの霊力を繋げることで結界の範囲も広げるそうです。なのでこれから保護本丸は、戦闘系含め別機関と言う形になるでしょうね」
「だから戦闘系審神者も選定し直しが新たにされてます。親のコネでなったものもいるし、実力ないのに居ても足手まとい、迷惑ですから」
「柚キレてるな…」
「こちとら仕事が増えましたからね…えぇ、もう増えまくりです」
柚兄のブラックスマイルが怖いデス。
『まさかこんな大がかりになるとは…』
「そうよねぇ…まだ仮、準備期間としては、大がかりよね」
「噂では、上層部や役員、政府刀剣もこの保護本丸に期待してるみたいですよ」
「「「期待?」」」
『あー…刀解しなくていい、ブラック出身刀剣を癒せる、いろいろ利点があるからかな』
「おそらく。今まで行動に移したものはいませんし、なおさら」
「期待がでかいぶん、成功させたいわけだ」
「そう、だから予算もけっこうかかってる…」
『そっちのが怖いわ…』
「まあ必要なことは政府で、こちらで出来る事はこちらで。
出来るだけやろうとなり、今回も刀剣達にいろいろ作ってもらいました」
『いやもう皆職人だわ絶対職業間違えてるよ転職しよ?』
「「「「刀剣男士だから無理だ(だわ/だね)」」」」
そんな会話をしながら、大量のご飯の用意も終わる。
今日は俺らの本丸の皆、やな兄、柚兄の刀剣みんなと、先輩たちの刀剣3振りずつがきてるため、多いのだ。
なので庭?広場?でバイキング形式にした。
「さて、日も暮れたし…」
「よーし。んじゃ皆飲み物持ってー」
夏先輩が音頭をとる。
「よし、んじゃ…俺らの後輩で友の柚と柳、誕生日おめでとう!いろいろ話が進んでるけど、みんなで頑張ろうぜ!乾杯!」
「「「「「かんぱーい!」」」」」
「二十歳も過ぎてこんなに祝ってもらうのも恥ずかしいね…」
「同感…ま、ありがとな」
そこからはどんちゃん騒ぎ。
それぞれ誕プレを渡したりする。
俺はまだ渡せてないけど、風雅はやな兄に二胡を渡してた。
『やな兄、二胡できるの?』
「昔風雅に教わったからな、もう古かったから新調頼んでたんだ」
「俺も便乗して、新調お願いしたんだよね」
『柚兄もできるんや、凄い…』
「柳は笛もできるよ」
『やな兄ナニモンだ』
「お前の兄貴だよ」
二人して音の調整をしている様を眺める俺。
すごいなぁ。
「「で?」」
『ん?』
「毎年俺らに誕プレ用意する可愛い末っ子は」
「今年は何をプレゼントしてくれるのかな?」
『あー……はい』
二人に言われ袋を出す。
緊張からおずおずと渡す。
『んと、誕生日おめでとう。でもそのプレゼント、俺が居ない時…帰ったら開けてほしいかな』
「ん?」
「珍しいね、そんなに恥ずかしがるなんて」
『ちょっとね…なので帰ったらでお願いします』
「んー…すっげぇ気になるけど」
「そうだねー、でも、わかったよ。帰ったら開けさせてもらうね」
『ん』
二人に撫でまわされてるところを宗三がばっちり写真に収めてました、いろんな角度から。
「アオー」
『はーい?』
「陽は準備できたで、お前さんは?」
『いつでも』
「?なんかするのか?」
『陽と初共演』
「「??」」
広場の中心に行き、やな兄と柚兄は見えやすい場所へ移動させる。
扇子を持った陽と、刀を持った俺。
風雅が二胡を用意する。
俺らが構えるのを見届けると、風雅は二胡を奏でだした。
その音に合わせ、俺と陽は舞う。
昔は俺が珱へ見せていた。
その珱が、陽として、俺の真似をして覚えた舞。
合間を見て実家で練習してたんだよね、実は。
これもプレゼント、というより余興か。
最初断られてたけど、押し切った(どやっ)
陽の舞を最初見せてもらった時、俺の刀の部分を扇子でやってて、でもよく見てたからか、再限度もすごくて。
嬉しかった。
昔は俺だけだったけど、今は陽と舞えることに、すごく嬉しさや喜びが出る。
舞いが終わると、周りから拍手をもらえ、兄二人も、夏先輩たちも、良かったとお褒めの言葉をいただいた。
その後もどんちゃん騒ぎし、日付変わる前には解散した(なぜなら明日も仕事)
柚兄はやな兄のとこへ泊ると言ってたから、一緒に開けるだろうなぁ…ああ……穴があったら…「まだ言ってるのかい?」
『あ、鶴』
「渡したんだし、あとは二人が喜べばいいじゃないか」
『いや恥ずかしいんだって…』
「ははは」
『鶴は俺で遊ぶことを覚えた…。あ、休暇制度入れたから、今度の土日からできるよ』
「ほんとうか!楽しみにしている」
『まずはウッドレジンからしよか、固まるの時間かかるし。固めてる間は違う事したらいいしね』
軽く打ち合わせをしたら、お互い自分の部屋へ戻ったのだった。
――柚side――
今日は午前中まで仕事で、夕方には、俺と柳の誕生日パーティーをしてもらった。
20も過ぎて盛大に祝われるのは恥ずかしいね…。
嬉しかったけど。
日付変わる前に解散し、今日は柳のところにお泊り。
実は奏さんが午前中も休みにしてくれたので、少し夜更かしできる。
柳も許可もらってたらしい。
なので今は、二人でお茶してる。
俺は酒を飲まないようにしてるけど、柳は飲めばいいのに。
相変わらず優しい弟だ。
「そういえば、アオにもらったの開けよっか」
「お、そうだな。何を選んだんだか、珍しく恥ずかしがってたな」
思い出し、お互い袋を開けると、中には本が入っていた。
が、本特有の匂いも重さもない。
「本…いや、小物入れか?」
「みたいだね?」
「中になにか…」
さらに箱を開けると、小箱とディスクが入っていた。
「CDか?えーと…」
「あ、メモが入ってる」
【このCDは、ちょっとしたコネで手に入れたものです。気に入ったら音楽プレーヤーや携帯にダウンロードしたらいいけど、基本的に他言無用で。あ、CDの内容は同じです】
「どういうことだ?」
「さあ…?とりあえず、聞いてみるか。デッキある?」
「あぁ」
普段あまり使わないCDデッキを、押し入れから持ち出してきた柳。
そしてディスクを入れて、周りに迷惑にならないくらいの音量で流しだす。
「え、この曲…」
「俺らの好きな“夜桜組”の曲じゃん」
CDを入れていた中には曲名も書かれていた。
え、ちょっとしたコネで手に入れたって…違法ダウンロード…?
「アオ、犯罪に手を染めてないよね…」
「それはないと思いたい…」
お兄ちゃんズは心配です。
曲の欄を見ていると、最後だけ曲名がなかった。
柳も気づき、聞いたことある曲を飛ばして、最後の曲を聞き出す。
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ねぇ、僕と出会ったとき、貴方たちはどんな気持ちだった?
きっと僕は何もわかってなくて
でも嬉しいって感じてたんだ
ねぇ、僕と触れ合った時、貴方たちはどう思ったのかな
きっと僕は、くすぐったくて
温かい気持ちになってたと思うんだ
僕たちは成長して、一緒に寝て、一緒に笑って
一緒に沢山を経験して育って
でもどこか寂しいと思う、子供の僕が居たんだ
子供の頃は、ずっと一緒だと思ってたよ
たとえ大人になっていっても
傍に居ると疑わなかった
でも僕たちは成長して
それぞれのやる事のために離れないといけなくて
駄々っ子になってたら
あの頃の僕らは何か変わってたのかな?
あのね、僕は貴方たちに追いつきたくて
ずっと背伸びしてた
ずっと手を繋いで歩いていたかったんだ
あのね、僕は駄々っ子だったかな
手のかかる子だったかな
僕のために時間を作って
遊んでくれたりしたこと、嬉しかったんだ
きっと僕がとんでもない我が儘を言わなかったのは
貴方たちが優しさをくれたから
きっと僕が我慢できたのは
貴方たちが手を繋いでくれたから
きっとどんな時でも笑えてたのは
貴方たちが僕を諦めないでいてくれたから
ありがとう
僕と兄弟になってくれて
ありがとう
僕と出会ってくれて
ありがとう
生まれてきてくれて
ありがとう、僕の大切な兄弟
――――――――
気づけば、静かに涙を流してた。
滅多に泣かない柳も。
この曲は、あの子しか歌えない。
だって俺たち兄弟に当てた気持ちだから。
「…最高のプレゼントもらったね」
「…あぁ…まさか、俺らの好きな“夜桜組”が、あいつだったとはな…」
「………たぶん、夜桜組皆でやってるよこれ。あの子だけじゃ無理だろうから…」
「今まで気づかなかった俺らって…」
「間抜けだよねぇ…」
苦笑しながら、またその曲を流す。
あの子の心が籠った歌。
ありがとう、俺らの末っ子ちゃん。
翌朝、俺らは速攻アオに連絡をとり、そして風雅にもとって確認した。
確認の後すぐ、こんのすけが、風雅に預かったというDVDディスクを持ってきたので、見てみたら……。
俺らの可愛い末っ子が頑張って録音してる姿や、こっそり撮ったであろうメイキングDVDをもらった。
二人でしっかり悶えました(壊)
うちの末っ子が可愛すぎる…!