龍神が審神者になりました?
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――アオside――
『え、装飾品作りて、鶴たちに作ったウッドレジンとか?』
「あぁ」
『ウッドレジン以外も出来るけど…また意外な答えだね』
「そう、なのかなぁ…」
『でもどして?』
「いや、ただ作ってみたいと思ったんだが、執務もあるだろう?だから言おうかどうしようか悩んでたんだがな…」
『あーね』
なるほどなるほど。
遠慮してたわけだ。
『そんなに仕事溜まってない時とか、空いてる時間でよければ教えるよ。誰かにあげたいのか?』
「いや、そこまでは考えてなくてな…まずは作ってみたいんだ」
『おけおけ。ウッドレジン、レジンのみ、銀粘土とできるけど…うん、戻ったら作った奴見本見せるよ。ウッドレジンは鶴も付けてるやつだけど』
「!あぁ、ありがとう」
『お礼を言われることはしてないよ。俺としては興味持ってくれて嬉しいし』
その後も、誉20個でご褒美制度にしようかとかいろいろ話していた。
と、そこに携帯が鳴った。
『おろ、雅一だ…もしもし』
〈アオ、今どこや?〉
『今?お気に入りの喫茶店で鶴とお茶してるよ』
〈さよか、もう買いもん終わってるんやったら、近く来とるし、拾うで?〉
『あ、まじ?んじゃ駅のとこまで行くよ』
話を終え、鶴に話すと店を出る用意をする。
会計もし、駅の方へ歩いていく。
『買い物付き合ってくれてありがとね』
「何、驚きのものが沢山あって楽しかったさ。こっちこそありがとうな」
駅が見えてきて、バスやタクシーの止まってる辺りを見ると、すでに雅一の車がきていた。
「お、きたの。おかえり」
『ただいま』
「ただいま。迎えすまないな、雅一」
「かまわんよ。ほれ、はよ乗りんしゃい」
車に乗り込むと、家まで向かう。
雅一に楽しかった話をしていたら、あっという間に家に着いた。
荷物を俺の部屋に運んでもらってると、風雅がちょうどきた。
「おかえり。CDできたで」
『ただいま。ついにかぁ』
「お疲れ、アオ」
『ありがと。………でも恥ずかしいいぃぃぃぃ』
「まだ言うとったんか…諦めんしゃい」
「ははは、聞いてみたいが、これはあの二人への贈り物だしな」
「ん?別に聞いても問題ないやろ。これは二人に贈るものやけど、もともと残すのに別のCDもあるし」
『穴があったら入りたい……』
ということで、鶴は風雅についていき、CDを聞きに行きましたとさ。
…………穴があったら(以下省略)
晩御飯も食べ終え、風呂も入り、明日帰る用意も終わらせる。
すると鶴が上機嫌で戻ってきた。
『機嫌いいな…』
「あぁ、アオの歌ったやつが良くてな」
『そんなにいいもんでもないやろに…』
「綺麗な声だったぞ?」
『そりゃどうも……あ、鶴。もう寝るだけ?』
「ん?あぁ、風呂も終わらせたしな」
『んじゃ俺が作ったアクセ…装飾品見せるよ、ここにもあるから』
そういうと、俺はお茶の用意をする。
端に寄せた机の前に座った鶴にほうじ茶を出し、棚の中らいくつかの箱を出す。
『この箱はウッドレジンで、こっちは木を使ってないレジンだけのやつ。これは銀粘土で作ったシルバーアクセサリーてやつ』
箱を開けて中身を見せてやり、いくつか出す。
ウッドレジンはもう見慣れたようで、レジンで作ったキーホルダーや銀粘土を興味深そうに見ている。
「これもレジンなのか」
『そそ。ウッドレジンは時間かかるけど、簡単なキーホルダーくらいなら一日でもできるよ。UVライトっての当てて固めるん』
「へぇ…」
『銀粘土は、こういうシルバーアクセになる粘土を使うんやけど、専用の焼くやつか、もしくはコンロでできるね』
「こんろ…厨にあるやつかい?」
『そ。あれでも作れるよ』
一つ一つ手に取り、キラキラと目を輝かせ見ている。
……これは…。
『…どれも気になるなら、全部やってみる?』
「!…いいのかい?」
『俺は構わないよ、時間かかっても教えるし、それに自分で作った後の達成感って嬉しいもんだよ』
鶴は少し悩んだ様子だったけど、やっぱり好奇心に勝てないのか、「よろしく頼む」と苦笑していた。
『落ち着いた時にやるから、それまでにデザイン…どんな形や色にしたいかとか、決めててね』
「形や色か…」
『うん。あー俺が作った奴参考もいいけど、俺よりうまい人は沢山いるから、本丸に戻ったら、パソコンで画像検索してみるのもいいかも』
「そんなにたくさんの人が?」
『うん、同じ形でも色が違ったり、木材が違ったりといろいろあるから。銀粘土もそう、指輪や腕輪、首飾りと、いろんな形がある。色は石をつけたりする感じやけど』
「じゃあれじんも?」
『うん、色とレジンを混ぜて、こういう台座だったり、枠の中に入れて固めたり、シールつかったりいろいろ』
「大変そうだな…」
『楽しいけどね。これは嫌だな~て思ったらやめればいいしね』
「うっどれじんは、やはり難しいのかい?」
『あーやり方とか慣れると簡単だけど、難しいというより、大変かな。固まったら磨いたり削ったりする作業で、楽しいけど大変なん。あとは形次第では難しいて思うかも?』
「そうか…ありがとう、アオ。いろいろ見てみることにする」
『うん、やってみて気に入ったら、趣味になったりして楽しいかもね。まずは楽しんでやってみよ』
それからも俺が作ったやつを見ながら話し、日付が変わる頃にようやく解散したのだった。
朝。
いつもより遅く起きてしまった…が、気にしたら負けだな、うん。
着替えて朝餉を食べて、顔を洗ったりして…。
よし、あとは帰るだけだ、いつ帰るか決めてないけど。
携帯をいじってると、メッセが来ていることに気づいた。
〈はよ、アオ。
毎年俺らの誕生日、本丸でタイミングが合えば柚と飯食ってるんだけど、予定ないならくるか?
お供の刀剣は二振りまでだけど(懐は数えない)〉
〈おはようやな兄。
そうなんや、戻ったら皆にも話して決めるから、返事は待ってほしい。
今年は柚兄とタイミング合うの?〉
そう返信し、何時に戻るか悩んでると、返事が来た。
〈書類が増えなきゃいけそうだとよ。〉
〈oh…また溜まってるのかな…忙しそう〉
〈だな。まぁ決まったら連絡くれ〉
〈あい〉
『柚兄も大変だなあ』
「何がだい?」
『あ、鶴。おはよう』
「あぁ、おはよう。柚忙しいのかい?」
『なんか毎年誕生日はやな兄のとこでご飯食べてるみたいなんだけど、タイミングが合えばなんだって。今年は書類が増えなきゃいけそうって』
「なるほど。年に一度の誕生日くらいゆっくりできればいんだがな」
『なかなか上手くいかないよねぇ』
「ところで、いつ向こうに戻るんだい?」
『んー…いつでもいいけど、ちょと相談できたから早めに戻ろうかなと』
「相談?」
『さっきのやな兄のとこでのご飯、誘われたから』
「あぁ、行ったらいいんじゃないか?兄弟で祝い事なんだ」
『いや、それはそうだけど…プレゼント渡すのが恥ずかしくて…』
「そこかい」
苦笑しながら頭を撫でられる。
恥ずかしいものは恥ずかしいんです。
とりあえず帰宅はお昼を食べたら、に決まり、それまでのんびり自由時間を過ごす。
厚に連絡事項のメッセを送り、だら~とする。
なんかこんなにだら~とするのも久しぶりな気がする。
審神者になってから、毎日書類してるし。
なんだかんだ戦場に出たり、ブラ本に行ったり…あ、演練襲撃もあったな。
なんだかんだいろいろイベント盛りだくさんだったなぁ。
『土日休暇制度入れたら、こうやってのんびりすることもできるんかな…』
土日制度を入れたからといって、任務をしなくていいわけではない。
基本的に毎日の任務は義務だけど、土日は自由にしていいくらいだ。
だから無理に出陣する必要もない。
出陣していいけど自由…まあ楽な日ができるわけだわ。
でも俺的には、取り入れていいと思うんだよな。
出陣とかは自由だし、しないならしないで俺は作業できるし、鶴に教えれる。
もしくは皆の修行に一緒に参加もできるし、いいな。
帰ったら皆の意見聞いて、報告書出したりしよう。
いろいろ考えながら、ゴロゴロゴロゴロ…時々携帯で画像漁りもして………ようやくお昼になったのでした。
『えーと…よし、忘れ物なし』
「アオ、これまた本丸のみんなで食べてください。今回風華が居なかったので、私が作ったものですが」
『ありがとう蓮華』
「今回も世話になった、ありがとう」
「また帰ってきてくださいね」
『うん、ありがとう。風雅は後でやな兄のところに?』
「せやで」
「風雅も体に気を付けてね、風華達によろしく」
「あぁ、屋敷の方は任せるわ」
裏口から鶴と出て「いってきます」と言い林の中へ。
人目がないか確認したら、ゲートを繋ぐ道具でゲートを開ける。
そこへ二人で入り、政府へ向かう。
『鶴は休暇制度どうだった?』
「そうだな…悪くはないと思ったぜ?もし新人の刀剣が来ても、この休みで体を慣らしたりとできそうだしな」
『あ、確かに。自分の時間だけじゃなく、新人にも研修期間としての時間も作れるね』
「あぁ、帰って皆の意見を聞いて決めるといいが、そういうこともできると思えば、俺はありだと思ってる」
『ふむふむ…ありがとう、いい意見が聞けた』
そう話してる間に、政府へ到着。
「おかえりなさい、アオさん、鶴丸さん」
『あ、奏さん。ただいま戻りました』
「ただいま。柚が出迎えじゃなかったんだな」
「せっかくの誕生日ですから、午前中までで上がってもらったんです。お二人は一度本丸へ帰宅ですか?」
『はい、お土産もあるし、本丸の様子とか確認して、行けるようならやな兄のとこへいこうかと』
「そうですか、例の物はできました?」
『う…はい……』
「?」
「ずっと恥ずかしがっててな、穴があったら入りたいと何度も言っていたぞ」
「そうだったんですね。ですが、大事な家族からの贈り物は嬉しいものですよ、自信をもってください」
『あい……』
本丸へのゲートを繋ぎ、奏さんに別れを告げ戻る。
俺らが帰ったとわかった刀剣達が、揃って「おかえり」を言ってくれた。
俺らも「ただいま」と言うと、お互い着替えに自室へ。
あ、お土産は歌仙たちに任せました。
落ち着いたころに大広間へ皆を集め、会議をする。
『さてさて…みんな協力ありがとう。おかげで完成させてきました。で、今日やな兄に招待受けてるんで、行こうとは思うんだけど…先に、休暇制度を改めて入れるかを決めようか』
鶴と話したことも話、皆の意見も聞いていく。
「休暇だけど、別に出陣や遠征したかったらしていいんだよな?」
『そうだな、まぁ俺の許可はいるけど』
「やすみがあれば、あるじさまとあそべますね!」
『俺が用事なかったら…てかいまつる休暇じゃなくても遊んでるやろに…』
「儂はえいと思うき。それぞれの時間とれるしの」
「うん、それに鶴丸の言う通り、新人が来たら本丸案内や、体を慣らしてもらうのにちょうどいいと思うし」
各々思うことを話し、結果満場一致で休暇制度を入れることに決まった。
メモに報告書に書く内容を書き、居ない間の様子を聞いていく。
・はしゃぎすぎたいまつるが転んだので、薬研が手当てした
・手合わせで怪我をした者を薬研が手当てした
・手当の研修を薬研が新人になる刀剣たち(長谷部とか)に改めて教えた
『薬研関係の報告ばっかじゃね?』
「主な報告がそれくらいしかなくてな…」
『薬研大活躍』
「不動たちも手伝ってくれたさ。研修に関してはみんな一通り簡単な手当てはできるようになった」
『良き良き。薬草の方はどう?』
「今のところ、順調です…いくつか採れたものもあるから、薬にできるけど、まだ数は…」
『うん、数は始めたところやから仕方ない。焦って台無しになるよりゆっくり慎重にがいいよ。焦らずやっていこう』
「アオ~お酒ほし~」
『次郎、俺未成年、そんなほいほい買えないです』
さて、皆の意見も聞けたし、報告書と、こんへの報告しないとな。
一度解散し、今日はまだ休暇制度体験中のため自由にしてもらう。
俺は離れで報告書をしに。
執務室だと一応休みなのに、休みになった感じがしないからだ。
この土日の報告と、休暇制度についての報告書を書いて、柚兄へ送る。
そしたらこんを呼んで、手続きをする。
―ぱんぱん―
『こんのすけー』
「お呼びでしょうかアオ様!」
『うん、まずこれ、蓮華からお稲荷さんもらったから、こんにね』
「はぐぅぅぅぅぅ蓮華様のお稲荷さん…!」
『よかったね。んで、休暇制度の件やけど』
「はい、先程柚さんに送っておられましたね。導入でよろしいですか?」
『うん、割といい感じなんと、新人きたら研修にもなるし、自由に使えるからね』
「かしこまりました!ではこちら手続きの書類です!」
『持ってたんかい』
「柚さんが居ない時は僕が報告書見させてもらうので、もしかしたら要るやもとおもいましたので!」
『なるほど…』
「こちら、所属国と本丸IDと審神者名、がいりますが、アオ様は一旦、所属国はなしで大丈夫です」
『あれ、そうなん?』
「はい、会議で保護本丸の準備期間として、まずは認証れたのです。なので今後どうなるかまだわからないため、今は空けておいて大丈夫です」
『あーそっか…今決めてまうとややこしい感じか…んでここの欄は?』
「そちらは体験してみた感想や、土日休暇制度を入れたい理由。あと入れたらどのような感じで休暇制度を使うか、といったあんけーとのようなものですね!」
『ほむ。じゃ、これ書いたらこんに渡せばいい?』
「はい、最後にまた審神者名が要りますが、ハンコが要る欄があります」
『ハンコ?もってないよ?』
「はい、ですので、ハンコの代わりに指でお願いします」
なるほど、と思い、書きだしてる間に、お稲荷さんを美味しく食べてるこんちゃんでした。
土日休暇制度について思ったことや、入れたいと思った理由など、いろいろ書いていくが……しまった、皆の意見も書いてたら欄が足りなくなった。
『こん、ごめん、書きたいこと書いてたら欄が足りなくなった…』
「でしたら、裏でも、別紙に書いていただいても大丈夫ですよ!ですがあくまであんけーとですが、そんなに書くことがあったんですか?」
『あー皆の意見も入れてるからさ。皆もこうしたらいいだろうから、この制度いいんじゃないかっていろいろ意見くれてね』
「左様でございますか!なかなか言えない方もいるので、いいことです!」
『言えない?』
「はい、とくにブラ本や訳あり刀剣男士様は遠慮しがちですね…」
『なるほど…でも、元政府のみんなは遠慮、というより、周りがどう反応しどう答えるかを観察してるみたいだったなぁ…清光もいろいろ言ってくれてたし』
「ほう…それはとてもいいことです!アオ様の人柄もあるんでしょうね」
『俺のんびりしてほとんど皆に任せてるだけだよ』
こんの言うよう、別紙に続きを書いたら、ホッチキスで止め、最後に審神者名と指で判を押す。
『よし、できた』
「………すごくたくさん書かれてますね。ありがとうございます。正式に許可が下りるのは早いですので、来週から入れても問題ないと思われます」
『ん、わかった。柚兄はもうやな兄のとこに?』
「そうですね、本日は午前まででしたので、すでに行かれてるかと」
『ん、ありがとうこん。またなにかあったら呼ぶな。あ、お揚げも用意しとくから』
「はぐうううううぅぅぅぅぅ」と言いながら、嬉しそうに姿を消したこんのすけであった。
で、俺はやな兄に行くことをメッセし、みんなにも伝えに行ったのだった。
『え、装飾品作りて、鶴たちに作ったウッドレジンとか?』
「あぁ」
『ウッドレジン以外も出来るけど…また意外な答えだね』
「そう、なのかなぁ…」
『でもどして?』
「いや、ただ作ってみたいと思ったんだが、執務もあるだろう?だから言おうかどうしようか悩んでたんだがな…」
『あーね』
なるほどなるほど。
遠慮してたわけだ。
『そんなに仕事溜まってない時とか、空いてる時間でよければ教えるよ。誰かにあげたいのか?』
「いや、そこまでは考えてなくてな…まずは作ってみたいんだ」
『おけおけ。ウッドレジン、レジンのみ、銀粘土とできるけど…うん、戻ったら作った奴見本見せるよ。ウッドレジンは鶴も付けてるやつだけど』
「!あぁ、ありがとう」
『お礼を言われることはしてないよ。俺としては興味持ってくれて嬉しいし』
その後も、誉20個でご褒美制度にしようかとかいろいろ話していた。
と、そこに携帯が鳴った。
『おろ、雅一だ…もしもし』
〈アオ、今どこや?〉
『今?お気に入りの喫茶店で鶴とお茶してるよ』
〈さよか、もう買いもん終わってるんやったら、近く来とるし、拾うで?〉
『あ、まじ?んじゃ駅のとこまで行くよ』
話を終え、鶴に話すと店を出る用意をする。
会計もし、駅の方へ歩いていく。
『買い物付き合ってくれてありがとね』
「何、驚きのものが沢山あって楽しかったさ。こっちこそありがとうな」
駅が見えてきて、バスやタクシーの止まってる辺りを見ると、すでに雅一の車がきていた。
「お、きたの。おかえり」
『ただいま』
「ただいま。迎えすまないな、雅一」
「かまわんよ。ほれ、はよ乗りんしゃい」
車に乗り込むと、家まで向かう。
雅一に楽しかった話をしていたら、あっという間に家に着いた。
荷物を俺の部屋に運んでもらってると、風雅がちょうどきた。
「おかえり。CDできたで」
『ただいま。ついにかぁ』
「お疲れ、アオ」
『ありがと。………でも恥ずかしいいぃぃぃぃ』
「まだ言うとったんか…諦めんしゃい」
「ははは、聞いてみたいが、これはあの二人への贈り物だしな」
「ん?別に聞いても問題ないやろ。これは二人に贈るものやけど、もともと残すのに別のCDもあるし」
『穴があったら入りたい……』
ということで、鶴は風雅についていき、CDを聞きに行きましたとさ。
…………穴があったら(以下省略)
晩御飯も食べ終え、風呂も入り、明日帰る用意も終わらせる。
すると鶴が上機嫌で戻ってきた。
『機嫌いいな…』
「あぁ、アオの歌ったやつが良くてな」
『そんなにいいもんでもないやろに…』
「綺麗な声だったぞ?」
『そりゃどうも……あ、鶴。もう寝るだけ?』
「ん?あぁ、風呂も終わらせたしな」
『んじゃ俺が作ったアクセ…装飾品見せるよ、ここにもあるから』
そういうと、俺はお茶の用意をする。
端に寄せた机の前に座った鶴にほうじ茶を出し、棚の中らいくつかの箱を出す。
『この箱はウッドレジンで、こっちは木を使ってないレジンだけのやつ。これは銀粘土で作ったシルバーアクセサリーてやつ』
箱を開けて中身を見せてやり、いくつか出す。
ウッドレジンはもう見慣れたようで、レジンで作ったキーホルダーや銀粘土を興味深そうに見ている。
「これもレジンなのか」
『そそ。ウッドレジンは時間かかるけど、簡単なキーホルダーくらいなら一日でもできるよ。UVライトっての当てて固めるん』
「へぇ…」
『銀粘土は、こういうシルバーアクセになる粘土を使うんやけど、専用の焼くやつか、もしくはコンロでできるね』
「こんろ…厨にあるやつかい?」
『そ。あれでも作れるよ』
一つ一つ手に取り、キラキラと目を輝かせ見ている。
……これは…。
『…どれも気になるなら、全部やってみる?』
「!…いいのかい?」
『俺は構わないよ、時間かかっても教えるし、それに自分で作った後の達成感って嬉しいもんだよ』
鶴は少し悩んだ様子だったけど、やっぱり好奇心に勝てないのか、「よろしく頼む」と苦笑していた。
『落ち着いた時にやるから、それまでにデザイン…どんな形や色にしたいかとか、決めててね』
「形や色か…」
『うん。あー俺が作った奴参考もいいけど、俺よりうまい人は沢山いるから、本丸に戻ったら、パソコンで画像検索してみるのもいいかも』
「そんなにたくさんの人が?」
『うん、同じ形でも色が違ったり、木材が違ったりといろいろあるから。銀粘土もそう、指輪や腕輪、首飾りと、いろんな形がある。色は石をつけたりする感じやけど』
「じゃあれじんも?」
『うん、色とレジンを混ぜて、こういう台座だったり、枠の中に入れて固めたり、シールつかったりいろいろ』
「大変そうだな…」
『楽しいけどね。これは嫌だな~て思ったらやめればいいしね』
「うっどれじんは、やはり難しいのかい?」
『あーやり方とか慣れると簡単だけど、難しいというより、大変かな。固まったら磨いたり削ったりする作業で、楽しいけど大変なん。あとは形次第では難しいて思うかも?』
「そうか…ありがとう、アオ。いろいろ見てみることにする」
『うん、やってみて気に入ったら、趣味になったりして楽しいかもね。まずは楽しんでやってみよ』
それからも俺が作ったやつを見ながら話し、日付が変わる頃にようやく解散したのだった。
朝。
いつもより遅く起きてしまった…が、気にしたら負けだな、うん。
着替えて朝餉を食べて、顔を洗ったりして…。
よし、あとは帰るだけだ、いつ帰るか決めてないけど。
携帯をいじってると、メッセが来ていることに気づいた。
〈はよ、アオ。
毎年俺らの誕生日、本丸でタイミングが合えば柚と飯食ってるんだけど、予定ないならくるか?
お供の刀剣は二振りまでだけど(懐は数えない)〉
〈おはようやな兄。
そうなんや、戻ったら皆にも話して決めるから、返事は待ってほしい。
今年は柚兄とタイミング合うの?〉
そう返信し、何時に戻るか悩んでると、返事が来た。
〈書類が増えなきゃいけそうだとよ。〉
〈oh…また溜まってるのかな…忙しそう〉
〈だな。まぁ決まったら連絡くれ〉
〈あい〉
『柚兄も大変だなあ』
「何がだい?」
『あ、鶴。おはよう』
「あぁ、おはよう。柚忙しいのかい?」
『なんか毎年誕生日はやな兄のとこでご飯食べてるみたいなんだけど、タイミングが合えばなんだって。今年は書類が増えなきゃいけそうって』
「なるほど。年に一度の誕生日くらいゆっくりできればいんだがな」
『なかなか上手くいかないよねぇ』
「ところで、いつ向こうに戻るんだい?」
『んー…いつでもいいけど、ちょと相談できたから早めに戻ろうかなと』
「相談?」
『さっきのやな兄のとこでのご飯、誘われたから』
「あぁ、行ったらいいんじゃないか?兄弟で祝い事なんだ」
『いや、それはそうだけど…プレゼント渡すのが恥ずかしくて…』
「そこかい」
苦笑しながら頭を撫でられる。
恥ずかしいものは恥ずかしいんです。
とりあえず帰宅はお昼を食べたら、に決まり、それまでのんびり自由時間を過ごす。
厚に連絡事項のメッセを送り、だら~とする。
なんかこんなにだら~とするのも久しぶりな気がする。
審神者になってから、毎日書類してるし。
なんだかんだ戦場に出たり、ブラ本に行ったり…あ、演練襲撃もあったな。
なんだかんだいろいろイベント盛りだくさんだったなぁ。
『土日休暇制度入れたら、こうやってのんびりすることもできるんかな…』
土日制度を入れたからといって、任務をしなくていいわけではない。
基本的に毎日の任務は義務だけど、土日は自由にしていいくらいだ。
だから無理に出陣する必要もない。
出陣していいけど自由…まあ楽な日ができるわけだわ。
でも俺的には、取り入れていいと思うんだよな。
出陣とかは自由だし、しないならしないで俺は作業できるし、鶴に教えれる。
もしくは皆の修行に一緒に参加もできるし、いいな。
帰ったら皆の意見聞いて、報告書出したりしよう。
いろいろ考えながら、ゴロゴロゴロゴロ…時々携帯で画像漁りもして………ようやくお昼になったのでした。
『えーと…よし、忘れ物なし』
「アオ、これまた本丸のみんなで食べてください。今回風華が居なかったので、私が作ったものですが」
『ありがとう蓮華』
「今回も世話になった、ありがとう」
「また帰ってきてくださいね」
『うん、ありがとう。風雅は後でやな兄のところに?』
「せやで」
「風雅も体に気を付けてね、風華達によろしく」
「あぁ、屋敷の方は任せるわ」
裏口から鶴と出て「いってきます」と言い林の中へ。
人目がないか確認したら、ゲートを繋ぐ道具でゲートを開ける。
そこへ二人で入り、政府へ向かう。
『鶴は休暇制度どうだった?』
「そうだな…悪くはないと思ったぜ?もし新人の刀剣が来ても、この休みで体を慣らしたりとできそうだしな」
『あ、確かに。自分の時間だけじゃなく、新人にも研修期間としての時間も作れるね』
「あぁ、帰って皆の意見を聞いて決めるといいが、そういうこともできると思えば、俺はありだと思ってる」
『ふむふむ…ありがとう、いい意見が聞けた』
そう話してる間に、政府へ到着。
「おかえりなさい、アオさん、鶴丸さん」
『あ、奏さん。ただいま戻りました』
「ただいま。柚が出迎えじゃなかったんだな」
「せっかくの誕生日ですから、午前中までで上がってもらったんです。お二人は一度本丸へ帰宅ですか?」
『はい、お土産もあるし、本丸の様子とか確認して、行けるようならやな兄のとこへいこうかと』
「そうですか、例の物はできました?」
『う…はい……』
「?」
「ずっと恥ずかしがっててな、穴があったら入りたいと何度も言っていたぞ」
「そうだったんですね。ですが、大事な家族からの贈り物は嬉しいものですよ、自信をもってください」
『あい……』
本丸へのゲートを繋ぎ、奏さんに別れを告げ戻る。
俺らが帰ったとわかった刀剣達が、揃って「おかえり」を言ってくれた。
俺らも「ただいま」と言うと、お互い着替えに自室へ。
あ、お土産は歌仙たちに任せました。
落ち着いたころに大広間へ皆を集め、会議をする。
『さてさて…みんな協力ありがとう。おかげで完成させてきました。で、今日やな兄に招待受けてるんで、行こうとは思うんだけど…先に、休暇制度を改めて入れるかを決めようか』
鶴と話したことも話、皆の意見も聞いていく。
「休暇だけど、別に出陣や遠征したかったらしていいんだよな?」
『そうだな、まぁ俺の許可はいるけど』
「やすみがあれば、あるじさまとあそべますね!」
『俺が用事なかったら…てかいまつる休暇じゃなくても遊んでるやろに…』
「儂はえいと思うき。それぞれの時間とれるしの」
「うん、それに鶴丸の言う通り、新人が来たら本丸案内や、体を慣らしてもらうのにちょうどいいと思うし」
各々思うことを話し、結果満場一致で休暇制度を入れることに決まった。
メモに報告書に書く内容を書き、居ない間の様子を聞いていく。
・はしゃぎすぎたいまつるが転んだので、薬研が手当てした
・手合わせで怪我をした者を薬研が手当てした
・手当の研修を薬研が新人になる刀剣たち(長谷部とか)に改めて教えた
『薬研関係の報告ばっかじゃね?』
「主な報告がそれくらいしかなくてな…」
『薬研大活躍』
「不動たちも手伝ってくれたさ。研修に関してはみんな一通り簡単な手当てはできるようになった」
『良き良き。薬草の方はどう?』
「今のところ、順調です…いくつか採れたものもあるから、薬にできるけど、まだ数は…」
『うん、数は始めたところやから仕方ない。焦って台無しになるよりゆっくり慎重にがいいよ。焦らずやっていこう』
「アオ~お酒ほし~」
『次郎、俺未成年、そんなほいほい買えないです』
さて、皆の意見も聞けたし、報告書と、こんへの報告しないとな。
一度解散し、今日はまだ休暇制度体験中のため自由にしてもらう。
俺は離れで報告書をしに。
執務室だと一応休みなのに、休みになった感じがしないからだ。
この土日の報告と、休暇制度についての報告書を書いて、柚兄へ送る。
そしたらこんを呼んで、手続きをする。
―ぱんぱん―
『こんのすけー』
「お呼びでしょうかアオ様!」
『うん、まずこれ、蓮華からお稲荷さんもらったから、こんにね』
「はぐぅぅぅぅぅ蓮華様のお稲荷さん…!」
『よかったね。んで、休暇制度の件やけど』
「はい、先程柚さんに送っておられましたね。導入でよろしいですか?」
『うん、割といい感じなんと、新人きたら研修にもなるし、自由に使えるからね』
「かしこまりました!ではこちら手続きの書類です!」
『持ってたんかい』
「柚さんが居ない時は僕が報告書見させてもらうので、もしかしたら要るやもとおもいましたので!」
『なるほど…』
「こちら、所属国と本丸IDと審神者名、がいりますが、アオ様は一旦、所属国はなしで大丈夫です」
『あれ、そうなん?』
「はい、会議で保護本丸の準備期間として、まずは認証れたのです。なので今後どうなるかまだわからないため、今は空けておいて大丈夫です」
『あーそっか…今決めてまうとややこしい感じか…んでここの欄は?』
「そちらは体験してみた感想や、土日休暇制度を入れたい理由。あと入れたらどのような感じで休暇制度を使うか、といったあんけーとのようなものですね!」
『ほむ。じゃ、これ書いたらこんに渡せばいい?』
「はい、最後にまた審神者名が要りますが、ハンコが要る欄があります」
『ハンコ?もってないよ?』
「はい、ですので、ハンコの代わりに指でお願いします」
なるほど、と思い、書きだしてる間に、お稲荷さんを美味しく食べてるこんちゃんでした。
土日休暇制度について思ったことや、入れたいと思った理由など、いろいろ書いていくが……しまった、皆の意見も書いてたら欄が足りなくなった。
『こん、ごめん、書きたいこと書いてたら欄が足りなくなった…』
「でしたら、裏でも、別紙に書いていただいても大丈夫ですよ!ですがあくまであんけーとですが、そんなに書くことがあったんですか?」
『あー皆の意見も入れてるからさ。皆もこうしたらいいだろうから、この制度いいんじゃないかっていろいろ意見くれてね』
「左様でございますか!なかなか言えない方もいるので、いいことです!」
『言えない?』
「はい、とくにブラ本や訳あり刀剣男士様は遠慮しがちですね…」
『なるほど…でも、元政府のみんなは遠慮、というより、周りがどう反応しどう答えるかを観察してるみたいだったなぁ…清光もいろいろ言ってくれてたし』
「ほう…それはとてもいいことです!アオ様の人柄もあるんでしょうね」
『俺のんびりしてほとんど皆に任せてるだけだよ』
こんの言うよう、別紙に続きを書いたら、ホッチキスで止め、最後に審神者名と指で判を押す。
『よし、できた』
「………すごくたくさん書かれてますね。ありがとうございます。正式に許可が下りるのは早いですので、来週から入れても問題ないと思われます」
『ん、わかった。柚兄はもうやな兄のとこに?』
「そうですね、本日は午前まででしたので、すでに行かれてるかと」
『ん、ありがとうこん。またなにかあったら呼ぶな。あ、お揚げも用意しとくから』
「はぐうううううぅぅぅぅぅ」と言いながら、嬉しそうに姿を消したこんのすけであった。
で、俺はやな兄に行くことをメッセし、みんなにも伝えに行ったのだった。